文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉県香取郡多古町桜宮自然公園(環境省、日本の里山30選入賞)NEWS

2005-03-31 20:39:55 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 桜宮自然公園の所英亮さんから、久しぶりに電話を頂いた。明るいかんかんと響く声。正に元気な証し。今日、サシバが番で戻ってきて、上空狭しと飛び回っていたそうです。カワセミも
いつの間にか。コナラの雑木林が復活して、炭焼き窯も準備が進んで。また、今日は街頭が3カ所に設置され、まもなく始まる桜の並木の饗宴には、夜間のライトアップも企画するとのこと。いよいよここの真価が発揮されるでしょう。皆様とここへ行きませんか桜宮自然公園

JBF(ジャパン バード フェスティバル)実行委員会に参加

2005-03-25 23:45:19 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 我孫子市の我孫子市鳥の博物館内にて、JBFの月例会議があり、午後3時~5時。人事上で山階鳥類研究所の杉森さんが、移籍して鳥の博物館の館長に就任(4/1)とか、一斉に移動があり、多様な挨拶がありました。里山シンポジウム実行委員会事務局長としての協賛先募集と、参加の希望申し出を行った。同時に日本白鳥の会の理事として、次年度秋のJBF期間中に総会を開催することを表明した。新田次長が農政課へ移動は、ふゆ・みず・たんぼの促進に関して朗報。都市公園化の課長とも整合が取れて、これから多面的な動き方が可能になってきた実感。

 

EM菌を使用した土壌改良材の製造

2005-03-24 23:03:48 | 冬期湛水不耕起栽培の現状とこれからの課題
 本日は、朝一番のスーパ日立で福島県浪江町に、㈱双葉グリーン土木代表取締役室原泰二氏を訪問してきました。氏とは大学時代からのナガーい友人です。ここ2年、日本の技能オリンピック、造園部門で、氏の会社の若手2人が連続金(1)、金(1)銀(1)を獲得し、昨年夏にはスイスで開催された世界技能オリンピックで、造園部門で7位入賞。技能を若手に教え込む技術ではピカ一。すごい人です。
 氏の会社では、いま有名なEM菌を使って、独自に産廃処理工場を造って下水汚泥や木くず、家畜糞尿等をEM菌で発酵させ、クロぼっくり土に混ぜた、のり面加工用の有機の土を、生成する技術を開発・製造を始め、いままで外部から購入していたのを内製化しました。工場自体が、日本一美しい産廃処理場を目指して、かつ、その工場地の造成から工場建設、木くずの破砕機など、機器の設計から購入まで、殆どを自力で達成し、10年の執念のこもった工場です。産廃のための大変面倒な全ての手続き等も、自分で。EM菌を使った土壌改良材と言うことで特許を申請、取得しました。
 その努力、頭が下がります。すでに軌道に乗り、予定通りの成果を得ていますが、次のステップとして、その土壌改良材を原料とした、園芸用の素材等、これからの多様な製品開発の打ち合わせ、そして、特許技術をベースに、この製造技術を全国にプラントとして広げたいという意向を
どのように現実化していくかという検討。
 そして、WEB環境の整備を進めていくための打ち合わせが目的でした。

霞ヶ浦と、蓮田での鴨の受難(2)

2005-03-22 11:33:33 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 霞ヶ浦の田村・沖宿地域での蓮田での、助成金による網張りの件と、それによる鴨の大量斃死に関しては、今回の会議の枠外です。会議の終了後に、県の担当者に聞きますと、蓮の新芽への食害として、助成金による、蓮田面への網張りは、地域生活者からの要求として、行政側では当然の行為として事態を承知しており、結果を容認しているとの印象でした。
 茨城県生活環境部環境政策課鳥獣保護係 が、この件での窓口という事でした。
今後、確認を取ってみようと思っています

霞ヶ浦田村・沖宿・戸崎地区自然再生協議会へ公募委員として参加

2005-03-22 11:21:24 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
 昨日、4回目の会議。次回は5月21日に、殆ど大枠が決まってきた、と言うか。会議の委員長の、見事なまでの指揮振りで、そこに押し込められたというか。参加委員の多くが、委員長とタッグを組んで、キャッチボールが始まって、皆様、色々な会議で、顔見知りばかりみたいです。
 まさに、委員長の一人舞台で、はじめから終わりまで、独演会。
 次回までに各組織や個人が、どのような役割を担うかに関して、レポートと参加する事業へのポジション決めを出さなければならない状況に。
 環境省より、この事業自体が、自然再生事業のモデルのひとつになった模様で、参加各団体や、個人等へのアンケート提示の要求もありました。
 茨城県側から提示された、まったく白紙のままの状況資料を拾って、県側には手取り足取り指導し。専門家の発言(ランダム)を拾って、目的の方向へ話しを進める話術。まさに……。
 霞ヶ浦全域での課題追求のための会議であると認識していた内容が、特に水位の管理が最も重要な課題であり、また採砂事業、霞ヶ浦の浚渫が最も大事なことのじこうのはずが、……ここは別の会議で、そこも別の会議で、というようにばらばらに分解しながら、結果として、環境センター前面での小規模な自然再生事業へと誘導されてしまう。アサザ基金のメンバーも今回は発言なし。
 それはそれで、参加委員の方々も関心が高いので、その話しに乗るし、聞くところでは、委員長は、霞ヶ浦に関する各種委員会の委員長を殆ど総なめで引き受けているそうです。
 この会議の流れをみていると、国土交通省や県側の信任が如何に如何に、熱いかが、ひしひしと伝わってきます。霞ヶ浦再生への在り方検討では、この仕組みが、かつ行政との協働を考えた時の最大の問題点の論点が、ここでしょう。
 ちなみに、環境省からは、初回に自然計画課の課長が参加した以降、だれも出席がありません。コメントもありません。
 また、本来、地域再生と言うことで市町村レベルでの話しであるべきところが、国が主役で、県は話しを聞くだけ、本来主役の市町村からは誰も、土浦市も欠席。この自然再生事業は、典型的な行政指導型の公共事業を推進するための、手段化し、モデル化しかねない危険性を強く感じました。
 

霞ヶ浦の土浦市側の美しい蓮田で、みるも無惨な施策結果。誰に責任が

2005-03-19 17:09:21 | 水質浄化:茨城県霞ケ浦及び周辺域
霞ヶ浦土浦周辺、田村・沖宿地区の蓮田で、今、生じていること。

 以下転載記事で、レポートの一部ですが、ゆゆしき事態です。当方も美しい蓮田と評価していました。また、国土交通省と茨城県とで、近日、自然再生事業が計画されている箇所を含みます
 「茨城県霞ヶ浦町(旧出島村)を訪れたことに始まります。いざ現地に着いてみると、辺り一面が防鳥ネットが張りめぐされていたばかりか、多くの野鳥達が犠牲になっておりました。その蓮をカモ達の被害から守る目的で本年度から、農水省の補助事業もあり、防鳥ネットが張られてしまいました。その為、野鳥達がどのくらいの被害があるか、先日から調査をしてみようと始めたばかりです。まだ、3日ほどしか費やして無く、土浦市の手野?田村1/2?沖宿と歩いてみましたところカウントが164羽となりました。まだ、命があるものも20羽近く上りました。特に、この地区は茨城県の鳥獣保護区にも指定している場所にもかかわらず、農民は生きて引っかかっているカモの脇で作業している者も少なくありません。」

文京区小石川植物園で、早春の散歩と携帯の入力テストの実施

2005-03-19 16:43:55 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 早春の朝、快晴の暖かさに、妻と小石川植物園に自宅から1時間をかけて歩きました。梅が満開。椿も美しく、植物園として多様多種なサクラも、早咲きの桜が数本。ヒヨドリと目白がたくさんぶら下がって、夢中になって桜の蜜を吸っていました。
 早速、携帯(AUW11H)を取り出し、GPS機能で緯度経度を、写真を組み込み、そこにテキストを打ち込んで、送信しました。結果は順調です。更にGPS機能+photoを画像フアイルに登録、これもOKで、
GPS+ムービー(.amc)+テキストも送信はOK。ところがwindows対応では、該当するプログラムが無くて開けない事が判明しました。でも、このブログでは、.AMC をサポートということで、これからフアイルを開くテストを行います。
林咲きのさくら
荒尾稔のHP
株式会社 トータルメディア研究所(TML)のHP
早咲きのサクラ

里山シンポジウム実行委員会の今後の在り方は

2005-03-18 20:18:17 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
 里山シンポジウム実行委員会の運営上のことで、複数の幹事の方と電話等で議論。桜宮自然公園の所英亮さんが、ちば里山センターへ体制をシフトするとの電話あり。了解をする。結局、インビケータ機能が、この委員会の最も大切な機能と改めて認識し直した。
 これから、国でも、県でも、市町村でも、指定管理者制度による業務委託方式が広がりだすと、
NPOとして国に認証された組織が、この制度に基づいて、どのような分野にでも、組織横断的に行政の業務の民間委託業務への支援に、入札にも参加出来る。
 と言うことは縦割り組織で、談合が生じやすい従来の入札制度ではなく、もっと柔軟に幅広く組織の参入によって、見て試す方式に近い形で、もっと安い値段で業務が行われることになるでしょう。之は行政指導型での業務運用が、一説によっては1,000兆円もの財政赤字を産み出してしまった事への反省から、この方式が手探りで始まっている。この方向に動くことはすでに決しています。
 

貴重な勉強会も、原 慶太郎教授の話から 

2005-03-05 23:51:56 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 本日は、朝寒かった。9時に家を出て千葉駅に向かう。10時からの東京情報大学原廣太郎教授の講演を聞かせてもらう目的。駅から時間が無くてタクシー。運転所に景気は?と聞いたら、はは……と小さく笑って、言葉なし。愚問であったとしる。そこまでしらけて
 講演は10時を少し周り、すでに講演が始まっている。9名。これだけの話しに何とも勿体ないことである。第2回里山シンポジウムの中央総会に参加をお願いする予定。
 帰路、秋葉原で書籍を購入。ブログに関する専門書。帰宅後、夕方から多様なデータ検証、WEB更新、グロブのテストと原体験。霞ヶ浦BBSに意見記入。satochibaメーリングに3通。そのうちの1部はOCR機能を駆使する。おおむね理解。いよいよ田んぼの生き物調査データ構築をスタート。過去のデータを再編集。I市と電話で打ち合わせ了解を取り付け、TA市とは、若干議論。少し考える事あり。
 グロブがXMLであることと、当社の開発したW2Xの機能との対比の中で、秋までに何ができるかを考えている。かってのパピリオ2として出荷することも面白いが、XMLXMLソフトウェアを付加した方がモット面白そう。楽しみである。グロブとのコラボレーションが、うまくいけば、モット幸い。
 組み版のM社との提携が、より深くなれば、更に可能性が広がる。


里山や森林への取り組み方(1)

2005-03-05 23:20:26 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 いま、日本の国土の67%を占める、森林をこれからどの様に管理していったらよいのか、大変な問題です。
 いままで、江戸時代は日本は240年間にわたる完全リサイクル社会を構築出来た、唯一の国であります。それは、国民の90%以上が農民であり、それぞれの場に於いて、生活者として24時間張り付いて、かつ集団で、年間の成果リズムを大事にしながら、そこからの産物を徹底的に手入れを行って、収穫を得ていたわけです。
 この実態は、江戸末期、東京湾に来訪してペルー始め欧米人が、日本の里山の景観を見て、箱庭のように、これほどのすばらしい景観を見たことがないと、絶賛の的となりました。
 いま、日本の里山は、言ってみれば生活者がいなくなり、荒れ放題の様相です。これからさらに
年間50満人ずつ、人口が減っていくわけですから、中山間地と呼ばれるところは、正に猪と、鹿と猿、そhしてあらゆる外来種に脅かされて、ますます生活出来ない場所となって、獣に場所を引き渡すような事が日常化していきそうです。現実には、多くの場所がその様になってしまっています。
 茨城県の霞ヶ浦もダム化によって、景観が崩れ、水質汚濁もあってひどい条項ですが、周辺域の中で、1ヶ所だけ、すばらしく美しい箇所がありました。それは土浦の右横で
蓮田が現役で活発に作られている箇所です。勿論蓮田の中では、強烈な農薬などの問題を内蔵していますが、景観的には、生活者が手入れしてますので、一言で見事な景観を構成してくれています 荒尾のHPをご覧下さい

日本の里山とイギリスのカントリーサイト(里山との翻訳)

2005-03-05 22:51:29 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
谷津田レンジャー養成講座、3月5日(土)10時~12時
チョークエスカープメントと谷津田-英国と日本の里山保全-
講師:原慶太郎先生(東京情報大学教授)


 本日は、原廣太郎先生の講演を、聞かせていただきました。
 かって、先生がイギリスに留学されたときの、原体験とその折りの写真をもって、
日本とイギリスでのカントリーサイト(ケビンショートさんが里山と翻訳されたそうです)
の相違点と、その地政学的な観点からの解説、そして何よりも、実際にその場所を1ヶ年にわたって実地に原体験した事項から、先生なりの対比論が展開されました。

 山の斜面林が、急峻であり、またブナを主体に単純な林相で、利用価値がないと放置されて来たそうです 
 また、英国は早い時期に産業革命を経験し、結果として国土を壊してしまい、繁栄の陰で、失ったモノが多数あると、人はパンのみにあらずとして、失って始めて気が付くその点が、まだ、そこまで言っていない日本。
 特に、英国人は、若者の国米国の若さを苦く感じている。

 チョークエスカープメントという言葉を始めて聞きましたが、ドーバーの白い崖とは、一種の
石灰岩の分厚い層の上に、薄く表土が乗っている。最後の氷河期まで一面氷に覆われてていたために、生物多様性上での種の数が決定的に少ない特徴がある。さらに数千年の歴史的経過で、小麦畑と、羊が放牧された風景を形成。植生の種類の少なさが、日本の里山と稲作に代表される、アジアモンスーン地帯で形成された里山との相違点が
話を伺っていて、極めて明瞭となりました。

 貴重な話し、ありがとうございました。

 ところで、この話は、是非、我孫子市で開催される里山シンポジウムのメインの話しとして
位置づけたらいかがかと考えました。
 日本の里山(里山と田んぼで形成される)との対比を介して、多面的な考えを勉強し、議論し
次の世代と、現在の若い親たちに語りかけるには、最高の舞台になると確信しました。


 皆様のご意見をお聞かせ下さい。

楢葉の白鳥現象とは

2005-03-03 22:22:54 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態
福島県の浜通り、楢葉町にたまたま調査に行った折、小さな堤に600羽以上の白鳥群が越冬していました。聞くと1日、この堤にいて、1日2回の餌を待ってのんびりしていると聞きました。餌付けは町役場が、○○補修費(?)の名目で予算化し、選任の職員が米を主体に餌を撒いていました。見学者は殆ど来ません。実は、福島県だけで1万羽近い白鳥群が、60ヶ所ほどで越冬しています。福島県下では、餌や人件費で年間2億円を軽く超している模様ときいています。
 白鳥が人間を利用しすぎて、白鳥固有の生き方を失った状態だと、はっと気が付きました。千葉県でも本埜村の白鳥群がよく似た状態だとも。この過重な餌付けによる、生き物の自立喪失は、戦後の日本の文化の反映ではないかとも考えています。私はこの状況を「楢葉の白鳥」現象と呼び、問題を指摘してきました。
 まず、日本に渡来する白鳥群は極めて頭が良く、人間を徹底的に利用している生き物であると認識して下さい。ペットで言うと、猫では無く犬に近い。寿命は野生状態では平均10年程度、しかし餌付けされた個体群では18年~20年と言われています。餌付けされた白鳥群では、野生群と比較しても、繁殖率は異常に高く、千葉県本埜村の個体群も、いまやネズミ算的な増え方に入っていると見ています。
餌付けは日本では戦後、それも最近の風潮です。戦前は鴨場のごとく狩猟の目的のため等以外での餌付けはされていなかったと思います。

まず、餌付けされた白鳥の親は、シベリアに北帰、繁殖し、夏の終わり頃、ようやく飛べるようになった幼鳥を引き連れて、10月15日~20日頃、越冬地まで一気に南下飛来します。本来、白鳥は日本での越冬地での半年間、幼鳥に餌のある場所,餌の取り方,食べられるもの,駄目なもの,タヌキや鷲、犬等からの危険の避け方,仲間との付き合い方などを、付きっきりで教育します。また、親になれるまで3年間、家族群として毎年、親と行動を共にすると言われ、しっかりと親の行動を見て学習しているといわれています。また、半年後北帰するまでには幼鳥は越冬地を故郷としてしっかりと認知します。

ところが餌付けされた親は、生きる手段を人に託し、1日中越冬地に留まります。子どもに何も教えません。1日2回の餌を待って、寝たり起きたりの生活です。俗に言う3食昼寝付きの生活で、栄養満点、体力抜群。おいしいものしか食べなくなります。当然、そのような親の幼鳥は、餌の取り方も、餌場も、本来の危険さえも経験しないまま、4年目には親となって幼鳥を同行してきます。何も知らないままに親になった白鳥は、当然、親と同じで、人に命を託します。子ども達に何も教えられません。原体験がないからです。

問題はここです。人間を徹底的に利用しすぎて、白鳥の本来の生活者としての生き方を無くした、白鳥文化を台無しにしてしまった状態と言って良いと思います。人のペットの犬と同じくらいで、ライフサイクルが人の3倍早く、それ故に、私も親子3世代以上での観察で「楢葉の白鳥現象」に気が付きました。

日本の子ども達の実情を見ていると、餌付けされた白鳥群は、いまの学校の先生や、教わる生徒達と重なりませんか。日本の文化喪失の実態、生き方の原体験の不足、日本文化への関心の薄さなど、日本の今の社会現象の中に「楢葉の白鳥」現象が随所に見られます。問題の本質はここにあると思っています。

今年5月21日、我孫子市中央学園で開催予定の「第2回里山シンポジウム」の実行委員会では、私どもの情報の発信先たる中心を、「子ども達の親の世代へ向かって、絞り込んで行こう」ということになりました。サブテーマ「里山と子ども-親に継承える(つたえる)昔体験-」へとつながる話しだと考えています。

でも、この現象にも宮城県や山形県、新潟県では、すでに人との共生の定着のなか、人の都合で餌付け箇所が減り、自立化が進んで自然に解消されてきています。

自立喪失は白鳥にとっては、一時的な現象といっても良さそうだと分かってきました。正直、ホットしています。それは人の自立した生き方への、重大なヒントを与えてくれています。





皇居外濠 九段下牛ヶ渕が見事に自然再生

2005-03-03 21:26:01 | 都内で生活する水鳥や蝶などの虫たちの現況
皇居のお濠など、閉じられた湖沼や沼や、濠冬期湛水水田での自然再生の急務は、最もやっかいな存在である、ソウギョの排除が急務だと思います

 環境省東京公園事務所が主体となって、都内皇居外濠一つ、九段下牛ヶ淵濠を開堀したのは最近です。
 主な目的は外来種の排除試験と聞いています。オオクチバス、ブルーギル等に混じってソウギョの排除を行ったそうです。

 その結果、豊富な湧き水のある希有な場所であることも幸いして、何十年ぶりか、ヒシをはじめ、多様な沈水、浮揚水草が大量に発生しました。
 夏の期間、3番のカイツブリが繁殖に成功し、秋から春にかけて、大変な数の群が渡来・越冬しています。

 沈水水草の越冬芽を食するホシハジロが急増し、2枚貝が好きなキンクロハジロ、浮揚植物を食するヒドリガモが激増し、オナガガモも複数羽、さらにオカヨシガモやヨシガモまでもが渡来し、前からいるハシビロガモも減少しましたがしっかりと。
 そばらしい、自然再生のモデルとして、これから存在価値を大いに高めることに感じています。
 ソウギョは、昭和30年代後半に、秋の水草の排出が大変なことから、皇居の濠全部を対象に放魚されたとのことでした。ソウギョの排除が、今回の主な動機の一つと環境省側の担当官から聞いたことがあります
 

印旛沼周辺の白鳥群の最近 千葉県印旛郡本埜村

2005-03-03 20:50:11 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
 昨日までに、印旛郡本埜村の白鳥群は、コハクチョウが姿を消し、数羽のオオハクチョウが滞在するだけとなりました
 今期は渡来数が800羽を超してしまいました。この秋はまたまたたくさんの幼鳥を連れて渡来し、その数が900羽前後までに増えるだろうと
予想されます。
 白鳥シーズンは終わり、この秋にまた再会を楽しみにしていますとの、本埜村の出山さん達からのコメントです。

 ところが、同じ印旛沼栄町の新海さんの田んぼ(3ha以上の1枚田んぼ)には、本日もコハクチョウが21羽も滞在しています。新海さんは当分滞在すると新海さんでは、見ているようです。 新海さんは、ふゆみずたんぼを実践し、無農薬、無肥料を目指しておられます。
 でも、一番喜んで朝に、夕に電話で報告して下さる、田んぼの持ち主が新海さんでもあります。
 今年は、渡来直後に、悪さがあって、白鳥群が警戒して渡来し日々が続いていました。

 親が2羽、若者(未繁殖)が3羽、になぜか幼鳥が16羽も滞在中とのことですこしおかしい感じです。真の親は何処へ行ってしまったのでしょうか。
 もしかして、個体数が増えすぎて、十分な餌にありつけなかった個体かも知れません。
 この群れの北帰が、どの様な展開になるのか、やや不安です。 
 同時に、この田んぼの周辺が乾田化していますので、タゲリやタシギ、タヒバリやツグミなど、冬の越冬種が、大挙集合を始めています。

 本来銃猟禁止区域でもなく、銃猟も、鴨を捕る無双網等も張られる箇所ですが、すがに白鳥が定着すると、誰も悪さをしなくなります。景観もすばらしく。
 ことしは、空中散布もなくなりそうです。白鳥群は周辺の人々の心を解きほぐし、優しい気持ちの方々が増えてきてくれます。

 

日本語処理の現場では、大きな地殻変動に揺れています

2005-03-03 20:28:52 | 組版プロの思考からXMLを考える
 本日、大手組み版・フオント会社と会議。細かい部分での合意事項を検証。
結果として、wordの文書フアイルから、きれいなXMLを生成出力する当社が複数企業と一緒に開発したソフトウェア WORD2XMLの評価中です。

(1) word2xmlの設計上での、記号類(""、()-など)の日本語処理部分での、wordの開発特性をいかにXML上にコンバートしているかの評価。
(2) WORDのルビ機能の内で、グループルビではなく、モノルビ入力されたデータであれば、XML上で表現可能都判定。今回の開発部分は、基本的にクリアできていることを確認。wordからのピユアなXML出力の出力方法の有用性に関して一致した。
(3) MATHML空のXML情報を、詳細調査中。バージョンの相違による情報格差は、TML側の解釈で対応することで合意した。

■ この分野での問題点
 28日にも、都内で複数の印刷会社が倒産。私も会員のNPOでは、昨日からメールが飛び交い、定期的な新聞等の印刷物が発刊出来ない事態に陥った。早く、このXML環境をも含めて、ドキュメント管理の世界で、その真の意味と対処方法をマスターした中小企業を育てないと、前途に希望を見失った会社の社長が、続々と倒産することが避けられないと、つくづくく思います。
 問題の本質が、印刷企業がお手軽に、画像処理環境にMACを選択したときから始まった事が大きい

■ 官庁や学校、一般企業を通じて、windows対応でしょう。それなのに、印刷産業全体が”差別化”を意図したとしか考えられません。現在、文書管理で一般企業でMACで対応していますか。殆どありません。差別化すると、逆に差別化されることが、いまの実態です。