文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

なぜ、「指定管理制度」がこのブログ検索のトップになるのか(2)

2009-12-22 17:54:01 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
2009-12-22
 指定管理者制度も、NPO法人も、基盤となる官庁は、経済産業省ではありません。
そこであれば、経済合理性が理解されますし、ここまで市民をコケにした組織を
作ることはできないと考えています。
 総務省です。もともと内務省であって、都道府県の、地方の行政職との関係の深い
官庁です。そこが、欧米のNGOを参考にして、総務省版として作り出した組織がルーツ
です。
 当然ですが欧米のNGOとは、似ていても、とても多くの個所が異なるものがあります。

 指定管理者制度ですが、あちこちで関わった方々の悲鳴と落胆と憤慨の声を数多く
聞くようになってきています。
 もちろんうまくいっている個所も多いので、これからの事例は解釈によって成功例と
評価されるかもしれませんが、どうなのでしょうか。ね

 「指定管理者制度」とは、元々100%、行政の事業目的のために、特に施設の運用管理
に特化した組織であります。
 元々、「取り込んでみたい仕事」として、何人かでチームを組んで、かつ入札に
応じた市民が、100%行政の予算の中で仕事を請け負うわけですから、市民活動でもなん
でもありません。人材派遣型の請け負いをする仕組みです。
 従って、無思想性の仕事で、空いてしまった寮や、貸しホールの運営管理、
一部博物館もどきのイベント制作関与までの部分など、では、それなりに機能を
しているようです。
 でも、一般企業とは異なり、毎年入札を前提にしていますので、関わりのある
グループも、人の教育や創造性の発揮、経営感覚でのチャレンジ等とは、
ほぼに近く無縁の世界だと理解しています。
 事業の内容に面白みを感じて、NPOのつもりで参加をすると、大やけどを負いかね
ないという問題です。
 特に、これが累計パターンの仕事であれば、毎年の入札でどんどん価格が安く
なってしまって、いきづまるケースがとても多いと聞いています。
 
 さらに問題は、これは安易な行政職の天下り先になっていってしまうケースです。
圧倒的にこちらでしょうか。
 総務省が、これを立ち上がる時の狙いは、新たな、しかも必然性の高い定年後の
大量に発生する、しかも毎年新たな方々を、安くても受け入れられる先の確保として
準備した内容でしょうか。

 毎年更新される形で、定年退職した下級の行政職の方々が、指定管理者制度で立ち
上がった組織の中に入ってきて、実際に業務の中心の方々が、年間20万円だ、40万円
だという程度の所得した手に入れられない中で、毎月30万円以上で、土日休みで
(法律の定めもあります)のうのうと過ごす方々を目の前にして、モラール崩壊を
引き起こすというパターンが、とても多いと感じています。
 
 NPO法人は、それでも独立自営の形ですので、監督指導を受ける必要が建前上
あっても、それは形式的なものでしょう。

 しかし、間違っても「指定管理者制度」とは、100%行政のものあって、かつそれも
人事的な総務省の管轄ですので、結果として、「下級官僚」のための天下り先確保の
ために考え出された組織。
 と割り切っておかないと、たぶんとても簡単に抜け出すこともできない悪性の病気
にかかった状態になりかねません。

 たぶん、このブログで、「指定管理者制度」に関してアクセスが一番増えたという
ことは、悩む人が多く、それはNPOと同じようなものと勘違いをした結果、とても
困っている方々が多いという反映ではないかと考えています。


トヨタの問題は、経営の無思想性に根源がある。

2009-12-22 16:57:41 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
2009-12-22
 トヨタ自動車のイメージ上での、そして実態としての利益水準の凋落ぶりはすさまじいのひとこと。
欧米での金融的な立て直しで一時的な立ち直りもあって、やや持ち直している気配で
あるが、それだけ特に米国での過剰消費を目当てとする経営体質が顕著ともいえます。

 一昨年の秋葉原の無差別殺傷事件の犯人が、トヨタ系列の製造会社の派遣社員であった
話、この時に、多くの若者がとても異様な興奮を示した。
表面に出ることではなく、WEB上のブログやメールで、またその結果として、トヨタ
だけではないですが、大学生の好感度が大きく損なわれたということも訊いています。
 何が問題だったのか。一言でいえば、トヨタ側から何一つコメントが出ないで、
トヨタのトップが、市民感情に注意を払わないで、いかに無関心であるかという証拠を
提示したという個所と理解しています。
 現在、ライバルんホンダや日産などが、業務改善を進めていて、これからの経営展望
もかなり明白にしてこれたと比較して、トヨタは大幅な赤字から脱却できない課題以上
にこれからの業務改善は、ホンダや日産の後追いというだけでなく、
世界企業としての「方向性」を提示できないことのほうがはるかに深刻な部分を抱えて
いるとしかいい
ようがありません。
1 ハイブリットにこだわりすぎて、肝心の水素や電気自動車部分への先見性が見られ
 ないのか、アピールしないのか。
     → パナソニック・サンヨー、ユアサに握られる
2 電池や電気モータなどの基幹部分を構築できていないのか。アピールしないのか。
     → トヨタは多面的な技術の財閥系ではない。日産も三菱も財閥系
     → 電気自動車のコアを持たない。日産・ルノー→ベンツ、三菱→PSE 
3 Bricsでの製造ノウハウを持たない。
     → スズキと、VWとの連携
     → 日産・ルノー連合 多面的な可能性大 インドでも中国でもノウハウ
4 販社の1本化、製造会社の一体掌握がすでに完了済みの体制なのかどうか
     → トヨタのみが、あらゆる面で未完了というか、いままで行ってきていな
  い、これから一括してこの大混乱期にそこから手つけなければならない苦しさ考え
  ただけで、ぞっとします。
5 里山の問題
  実は、誰も気が付いていませんが、もちろんトヨタ自体が気がついていないのでしょうが、トヨタのこれからの最大の大問題はこれだと考えています。
 岡崎市の周辺で、総投資額1兆円という、トヨタのテストコース問題が間もなく
 火を噴きそうです。
 トヨタが愛知県の企業局に依頼して、660haもの広さの、平均500m~800mの
 優良農地を含む里山を一括して工場に組み込もうとしている問題です。
 愛知県が、代行して土地の取得などに積極的に動いていることは周地です。
 これをどう対処したらよいのか、愛知県には規模が大きすぎて背負えない課題で
 あろうと思いますし、どう考えるかです。

 当分、トヨタの再活性化は期待できないという感覚で評価しておいて間違いないと
 思います。それは企業および企業人としてのモラルに大きな赤信号が点滅しているからです。
 同時に、そこの根底には、国際的に通用する人材の払底を感じるからです。新しい社長をどのように補佐していけるのか、感度のよい方は誰なのか。
 そこからとらえなおさないとならないという感じです。
 いろいろな角度から検証して、まるで日本版GMのイメージになりかねません。

 
       

この冬のコハクチョウの渡来。12月18日現在

2009-12-22 16:32:36 | 冬期湛水不耕起栽培の現状とこれからの課題
2009-12-22
ハクチョウ類の移動が始まります。2回目です 091218現在のレポートです。
この2,3日、北陸、東北の日本海側では、12月中旬としては、22年ぶりといわれる
大雪に見舞われています。
東京でも雪は降りません。天候も晴れですが、
異常なほどにに感じる程の寒さに見舞わてています。
 本日各地に電話等での取材を行いました。
その最新の入手情報を整理しますと、コハクチョウの動向が気になります。
この数日の大雪で、餌付け離れをしたコハクチョウ群が雪に覆われ、湖沼の凍結などで
えさ場と安全なねぐらを喪失して、パニック的な移動が生じないか心配になって
います。
2005-2006年の冬、12月に新潟の大雪で大量の主にコハクチョウ群が日本海側から
複数のルートで太平洋側に移動してきたと考えています。
その2回目が生じる可能性があります。

餌付けされた個体群は、えさを保証され、安心安全に生活していますから
よかったのですが、餌付け離れをした個体群は、その安全網を喪失していますので
一気に天候不順などが引き金の、不安定な生活環境にあると認識されます。
そこで聞き取りを行っていますが、どうも本年末 2009-2010年12月末には
大規模移動への警報を発令する必要性が生じてきていると考えられます。
 
今回はコハクチョウに関してですが
オオハクチョウに関しては、厚岸の渋谷さんからも、本年度の南下に異常を
感じているとのコメントもあり、鳥インフル対応で餌付けを自粛していることと
本年度の大雪などの複合によって、オオハクチョウ、コハクチョウとも
生息状況の各地での検証が必要になってくると思われます。

皆さまからの、ご協力とご支援をよろしくお願い申し上げます。
また、定期的なキーとなる渡来地での個体数カウント等も可能であれば考えたく、
ご意見をお聞かせください。

コハクチョウ 
(1) 新潟で大量に滞在中のコハクチョウが、この1~2日で実感として1/3程度が
移動して姿を消した。実数20,000羽が15,000羽以下に。全域で急速に
まんべんなく減っている。 (新潟市本田さん)
(2) 長野県 安曇野周辺 170 例年の1/2以下(安曇野市会田さん)
長野県 諏訪湖    少数
個体数は増えていない。昨年の1/2程度。新潟で大雪になってから
約1週間後位にどっと増える傾向。 吹雪の間は移動できない模様。どこかでじっと
耐えているはず。
(3) 千葉県 本埜村渡来地 最大300羽程度にまで増えたが、昼間ほとんど移動して
見られない。
 数年前の餌付けべったりから、様変わり。
見学者にはいないことも多いと事情を話している。(本埜村産業課) 

(4) 千葉県 印旛郡栄町 昼間30~300羽程度が渡来して採餌。夜間はいない。
今年は雨量が多く水田が冠水したまま、また耕起されなくなっていて落ち穂や2番穂
がたっぷりある。餌付けは考えていない。
印旛沼全域でハクチョウ渡来の話を聞くようになった。(農家の鈴木さん)
(5) 千葉県 庄和町夏目の堰(銚子の近在) 現在40羽前後 昼間はほとんどいない。
2005-2006年冬、400羽物大量渡来、それまで毎年4~5羽程度が一気に増えた。
その後は最盛期200羽前後に。初渡来以後旭市の田んぼに採餌場が形成されている。
 (東庄県民の森所長小林さん)
(6) 千葉県 いすみ市 市内のため池で着実に増加。越冬するコハクチョウが定着。
2005-2006年冬初渡来以後、10月中旬初渡来 現在10羽程度 (いすみ市手塚さん)
(7) 福島県 福島市 福島市市内の大規模越冬地は50羽以下に。2~3年前の1/3以下
また、福島県 全域的に田んぼで採餌することが定着してきた。
小群(家族単位?)で観察される。鳥インフル問題で餌付け自粛が、ここまで影響
するとは驚き。
○1月の全域でのガンカモ調査の結果を見たい。    (福島県生活環境部)
(8) 福島県 楢葉町大堤 ここは行政が餌付けを担って、最盛期は1,200まで
増えたが、本年度はまだ、40羽程度にとどまっている。餌に寄りつかなくなってきた。
(楢葉町土木課) コハクチョウは、周辺の各所の田んぼで採餌している。 
(9) 福島県いわき市夏井川 流域3ケ所に分かれて、約500羽。昼間はほぼすべてが
田んぼで採餌していて、今までの越冬地はねぐら化している。
ほぼ前年並みの渡来数に
 (夏井川白鳥の会 小野さん) 

  以上です。

日本雁を保護する会
荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp

 

なぜ「指定管理者制度」に関して検索がいつもトップなのか?(1)

2009-12-22 16:21:50 | NPOの現状と指定管理者制度の問題点
2009-12-22
 このブログは、このところいろいろな観点から個人的な理由で書き込みが、不本意ですがなかなか作成できなくなってきているのです。
 諸般の事情で、ともかく時間的な余裕が取れない。ブログを作成できるジックリと考える時間が大幅に減ってしまってしまったとの実感です。
 でも、毎日軽く500を超すアクセスをいただき、読む人はじっと読んでくれているのだなという実感です。
 でも、ここ1ヶ月異変です。このGooブログへのアクセス上位が、なぜか「指定管理者制度」に関するアクセスが増えてきて、気になっています。
 ひとつ温暖化の、生物多様性の、自然再生のフイールドでの現場に関わっていると、なんとなくわかるような気がしてきています。

 それは、NPO法人や指定管理者制度の普及に伴って、いろいろな問題を抱え込んできている表れだと思うからです。
 特に、「指定管理者制度」の矛盾と、そのための現場の軋轢は大きく、解決不能な病巣を抱え込んでしまっていると感じることが多いのです。
 そのあたりの現場状況を少し解析していきたいと考えています。

 2つ目は、NPO等に関して、性善説ではなく性悪説に基づいたような環境基金がはびこっていて、それを利用すると、肝心のNPOの組織が壊れて、破たんしかねないような問題を抱え込むような仕組みがあって、それだけで、NPOとか指定管理者制度の利用を、2度としたくないという、悲嘆の声を最近特に多く聞くようになっています。

 なにが問題なのでしょうか。


ミツバチに次いで、今度は雀(すずめ)の激減が判明

2009-12-04 22:15:00 | 東京の街角からモニタリングでわかること
2009-12-4
 新たな知見が見いだされました。
ミツバチが消えた、大量死している。
 この調査の問題では、日本で大量に使われている減減農薬の代表格されるネオニコチノイドの農薬が原因として特定されだしてきましたが、その過程で世界中で同様な問題が噴出していて、その原因説として、まさにあらゆる可能性が考えられ、科学的な知見が増えれば増えるほど手に負えない問題だといことがわかってきて、現在、私も沈黙せざるを得ない状況です。まあ糸口がほとんど見いだされず、ある面途方に暮れていました。
 それは日本では特に、研究者がいないこと。系統的な調査情報が見いだされず、結果として論文がなく科学的知見が全くといって良いほど何もなく。
 ないないづくしです。

 でもその過程で、すずめの激減がいろいろなところで口頭ですが報告されだしていました。また関連して、特にアキアカネなどトンボが、最盛期の1/1000になったという研究者の話もあり、さらに、冬期湛水不耕起栽培普及会の岩澤さんからも、イトミミズもどうも怪しい、減少が加速しだしたとの指摘もされた、何かおかしい。
 とても不安を感じています。

でも、日本ではただの虫、ただの田んぼ、そしてただの雀として、だれも関心を持たない風潮が広がっていいて、無関心のままです。
ところが、この会に発刊された「日本鳥学会」の学会誌の巻頭記事に「雀の激減ー原因不明」が特集として掲載されました。

日本のすずめが
1960年代を100として、2008年現在、10%にまで激減していることが確認されたこと
さらに、1990年代を100としても、その30%に満たないということも。
 これが日本のすずめという、ただの小鳥の個体数の推測された現状だそうです。
原因は複合していて、わからないそうです
 つよく、この状態では絶滅危機との恐れとの警告が複数の方々から
 また、フイールドで活躍されている方々は、ほぼ一致して、自分の実感に添うとの回答です。
 まるで、ミツバチ問題と同様にして、どうしたらよいのかを自問する
この減り方は、まさに絶滅曲線になってます。
 近々、いろいろと情報の交換を始めませんか

いま、組織的には調査対象は
 ミツバチ
 赤トンボ
 田んぼのイトミミズ
などがキーワードになるのではないかと考えています。
 どなたか、情報をおもちのかたのメールをお待ちしています。


2009-2010冬の大型水鳥のリアルな渡り鳥情報(3)希少な雁類

2009-12-04 08:08:36 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態
2009-12-4
 希少類の雁類の渡りに関して

1 亜種シジュウガラガンが本年度渡来数が60羽を確実に超しました。
 昨年度が、最大羽数47羽と理解していますので、3割以上の増加です。
 でもそれ以上に、これからも年末にかけて、遅れて飛来する個体も期待されますので
 70羽近い数になると期待されています。
 苦節20年、ようやっと安定的な成長曲線にそって個体数の増加がみられるようになりました、本年度は最大で53羽もの群れを形成して行動をしているとの情報もあります。

2 ハクガン
 これも最大34羽程度のまで増えてきています。こちらも30羽以上がひとつの群れを形成しだしていますので、加速度絵的に増えだしていく可能性が見えてきました
 大きな群れを形成できるということは、幼鳥が群れの中でペアを形成できるということであり、繁殖可能性が一気に高まります。
 期待できます

3 カリガネ
 とてもコンパクトな雁で、マガモ位の大きさとなります。マガンよりも甲高い鳴き声で
可愛いらしさが身上でしょうか。
 宮城県蕪栗沼や伊豆沼周辺で、毎年30羽程度がカウントされているようですが、膨大なマガンの中に埋没している状態で羽、見つけ出すだけでも大変なようです。ここ数年春や秋の渡りの時期に、北海道のサロベツ原野などの、30羽程度の群れが観察されていますが、国内に滞留しているという証拠もなく、よくわからないということが本当のところです。
 中国の奥地に数万羽の群れが確認されていますが、開発の波に飲み込まれかねないとされています。

4 サカツラガン
 今年も1羽、あるいは2羽ということで、かろうじて1個体程度が渡来しているに過ぎません
 本来の越冬個体群が観察されていたのが、つまり適地が関東地方の印旛沼周辺、浦安方面(今の三番瀬周辺)とのことですので、関東での雁類の越冬適地を見いだし、再構築できるかも、これからの課題です。

 

2009-2010冬の大型水鳥のリアルな渡り鳥情報(2)

2009-12-04 07:53:03 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態
2009-12-4
 環境省が放鳥を開始しているトキに関して
 新潟圏内に、現在5羽が越冬していると聞いています。
 内訳は、初回放鳥からメスが3羽、本年度放鳥からメスが2羽とのことです。
どうも、メスがオスを求めて、本土側を渡り歩いているのではないかということのようです。

 文化庁が管轄のコウノトリ
 現在、豊岡市のコウノトリの郷に約100羽、その他全国に80羽近く。野外生息が37羽となりました、そのうちで、豊岡で生育した2羽のコウノトリの若鳥が、相次いで長野県安曇野に飛来したとのことです。そのうちの、人口巣から落ちて飼育され再度放鳥されたという1羽羽新潟方面へ、もう1羽も、県内の別の個所に移動したとのことです。

 関東地方では、現在利根川の中流域にある渡良瀬遊水地+下流域+千葉県全域を、トキ、コウノトリの生息可能地にしていこうという、新たな活動を国交省の河川課が中心になって検討会が2009年12月初めに開催されました。

2009-2010年度冬の大型水鳥渡り鳥リアル情報(1)

2009-12-04 07:19:51 | 日本で越冬するガン・ハクチョウ類の生態
2009-12-4
 今冬は東京にいると、寒暖の差が激しすぎて、風邪をひき易いやはり異常天気が影響しているのかなと考えたりします。
 最新の入手情報を整理しますと、

ハクチョウ類
オオハクチョウ 例年とほとんど変わらないもようです。関東近辺では茨城県に越冬拠点が多く、昨年度と対比してほぼ同数の渡来ということです。水戸市の千波湖や大塚池など

コハクチョウ 
 東北、日本海側で大雪が増え、地面が雪に覆われると一気に、本来の越冬地(無雪地域)に移動すると考えられます。滞留地からの例年より遅れて12月の中旬以降となりそうです。
 その前後に一気に大雪が続き、地面が覆われ(えさが取れない)、湖沼や河川が凍結すると、休息地が危険(キツネやタヌキに襲われる)となって、パニック的な大規模移動が起こります(5年前に新潟大雪で数千羽が長野や関東地方へ)。
 また、 宮城県等が大雪になると年末から年初にかけて宮城県などで大雪になると
関東地方までマガンなどが数百羽単位で移動してくることがあります。

現状(12-3現在) 
 新潟県 現在例年より大きく増えて20,000羽を大きく上回って飛来中。11-3現在雪が地面に積っておらず、えさ場を雪に覆われると移動する個体も、そのまま滞留しているという見方です。
 また、宮城県や福島県でも、同様に南下せずに滞留している模様です。
 その結果もあって、本来の越冬地では軒並み渡来数が半分以下の模様です。
 長野 安曇野周辺 150 例年の1/2以下
 長野 諏訪湖    0
 福島 いわき市夏井川中流域域(3ヶ所)300 例年の1/2
 茨城 菅生沼   300 例年よりやや多い
 千葉 本埜村    20 とても少ない
 千葉 栄町     0  
 千葉 庄和町夏目の堰 20 少ない

雁類
 本来の越冬地である宮城県や秋田県では例年にも増した個体数で飛来しています。
しかし、12-3現在、関東地方への渡来は報告がありません。