文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

本駒込の自宅から、文京区六義園を散策してきました

2007-09-21 17:52:39 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 六義園の明るい園内での動き
園内での蝶の観察記録です
カラスアゲハ(1)、ゴマダラチョウ(1)、ツマグロヒョウモン(1)、クロアゲハ(4)、アオスジアゲハ(20+)、アゲハチョウ(10+)、ヤマトシジミ、ルリシジミ、モンシロチョウを観察。
 強烈な照り付けを感じる
 老木を淘汰し、園内には光が一杯になっている。樹木更新の真っ最中
 すでの5年ほど前の箇所は、折角の天井が緑に覆われて暗くなりかけている。
 まだ、渡り鳥たちは渡来していない
 カルガモもいない。どうしたか カメはたくさん、

 往復の自宅近辺で、ツマグロヒョウモンを2匹観察しています。結果本日だけで3匹観察しました。かって普通に見られたアカタテハやキタテハ等、ここ本駒込では目撃したことがありません。

 帰路に、都内の商店街としては著名な、田端銀座を久しぶりに歩きましたが、ここも商店街としては瀕死の状態の、典型例です。
 ほとんどシャッターが下りたままで、一通りも少なく、零細ななりわい(生業)商工業者の塗炭の苦しみを感じます。
 

印刷産業の不調 その原因はIT技術の本質への無理解から

2007-09-16 23:56:40 | 組版プロの思考からXMLを考える
2007-9-15

多くのなりわい(生業)レベルでの印刷会社の苦境の根っこはどこにあるのでしょうか

(1) いま、税務会計事務所の経営が大変です。 
 IT技術は完全な情報公開を前提に成立します。
 税務会計事務所の顧客先が、流通ソフトウェアを使って会計処理を自ら行い、決算まで自ら実行するようになって、年1回の監査で用済みになるとの話
 多くの先進的な経営者にとっては、節税よりも事実は事実として必要先に情報を公開しながら、経営を執り行っていこうという流れだと考えます 
 いままでは、税務会計とは、税金をいかに払わないで済むのかという、節税をキーワードとして成立してきたきらいがあります。
 しかし、今は、それよりもIT技術の下、すべての情報を公開して、払うものは払うという方針で、社会に対応することの必要性が十分に認識されてきました。
 税に関する不正、そして認証に関する不正は徹底的に排斥される時代となりました。

(2) いま、自民党の代議士が、身体検査を受けても、大臣になった途端に、事務所の経費問題等の渦に巻き込まれて、大きくつまずくことが続出しています。
 これは、代議士だけでなく、身辺を見回してください。それだけ不正を正すことが求められ、製品の瑕疵にかわる責任問題はどこまでも追及される時代です。
 自己責任とはまさにこの事にあるのであって、それだけ社会の公正さを証明することになると気づきだしています。

(3) 最終的な結果が良ければそれでよいという発想ではダメな時代です
途中経過を説明できる会社でなければなりません。
 
(4) 印刷産業は、モノづくりの会社です。従って工業簿記が必須です。
 なりわい(生業)の精神を守りながら、もの作りは工業簿記として成立できる力を発揮する。製造家庭での経過がとても大事なことなのだと

(5) ITの本質とは、ドンブリ勘定方式とは対局のところにあります
 なりわい(生業)でありながら、ITを駆使し工業簿記をベースに経営する。
 顧客先との共同作業にどんどん参加できるような体質を
  


 

日本の文化を支えてきたなりわい(生業)危機の本質とは

2007-09-16 23:42:00 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2007-9-15
 中小零細のなりわい(生業)が全域的に危機に瀕していると考えています。
それは自民党が選挙基盤を一気に喪失したという流れと、ほぼ一致しています。
 でも、この激変ぶりは、生活基盤を壊してしまうと言うより、さらに日本の文化基盤を根底からぶち壊してしまう激流となって押し寄せてきているのではないかと最近、気が付いてきました。
 日本の基礎研究では、東京都大田区や川口市、諏訪市、東大阪市などに、なりわい(生業)をベースにしたような特殊な業態の会社群が存在しています。

 もの造りや研究開発行為をすべて止めてしまうようなながれができかけているのだとの恐怖感です。
 
 大学の先生方との、長年にわたる有形無形の共同研究開発があって、モノ作りや革新的な研究調査、最近では宇宙への探査ロケットの開発行為などがあります。
 これらにも、これから深刻な影響が及ぶと考えられます

 それは、以下の情報の羅列を時系列にして、ご参考にしてください。

1 篤農家の皆様や、有機野菜などの販売に係わられる皆様にも例外なく 
 新しい田圃での稲作の在り方を根底から変える力を持つとされる"ふゆみずたんぼ""冬期湛水不耕起栽培"や有機栽培野菜などで認証されている、中堅の農家の方々のうちで
 複数の農家が、認証とは異なる条件で米作りや野菜を作って販売していた。
その調査先の、比較的著名な福井県の篤農家や千葉県や有機野菜の販売会社が立ち入り調査を受けているとの情報。これは、PRされている内容と実際の作業や販売製品内容に虚偽があるのでないかとの、内部告発等から行政が監査して発表等。
 携わる方々のモラルを事実情報を基盤にしっかりと監査されているという認識の問題。

2 環境省や農林水産省等での、三位一体による生物調査等でも、随時契約ではなく、テーマ別に一括して包含した内容での、業務委託に伴う入札制度が始まっています。
 ここでも、銀行系や証券系統の大規模コンサル企業による一括した案件ごとの受注行為が広がっています。
 大学教授や著名な研究家でさえも、その案件ごとにぶる下がる形でしか、研究調査解析などの業務に携われない形態が、一気に広がり出しています。
 大学の教授の方々も、これからさきが読めなくなったと嘆いています。大手コンサル以外では、大学の教授といえども受注して開発をするということがとても困難な状況となりつつあります。
 この場合には、コンサル会社を介して、行政側の恣意によって振り回され、自立した研究成果を学者として、正当な社会評価されない危険性をはらみます。
 大手コンサルと組まないとなにも受託開発もできないという、社会構造が広がり出しています。1案件単位では最低数千万円単位となります。
 すでにこれが現実化してきたとの話ばかりとなってきています。
 

3 ある省では、数年前有力者が天下った特定の関連の財団に、随時契約が集中して、それは、とてもおかしいとのいろいろな指摘が外部からなされて、最近ほとんど全ての業務が入札方法を取ることになりました。
 その結果もあって、いままで長年にわたる継続的なモニタリング的な調査されてきている分野でも、突然担当会社が入札によって取り込まれ、環境省よりいままで受託を受けていた財団等がはずされた結果、業務の推移がとても混乱しているケースが続出しています。相互の業務引き継ぎ会議もできないとのことです。
 それと同時に、いままでボランティアとして調査に参加していた個人やNPO団体等も、突然の変更と、人間関係が切リとられてしまって、途方に暮れ、怒ってしまって調査から手を引いてしまう状況とのことです。
 調査手法の継続等ができなくなって調査そのものも、打ち切られかねない状況となっているとも聞いています。
 しかも、受注した会社等でも、次もまた入札ということになると、継続性のある仕事とは考えられづ、いやでも予算の枠内でのやっつけ仕事となってしまします。

 仕事に関する取り組み方の劣化がもたらす業務の取り組みへの堕落行為は、まさに、いまの”社会保険庁”で生じているとんでもない状態が、あらゆる分野へ波及するまさに生きた証拠、その状況そのものとなりかねません。





トヨタ自動車の混迷がすこし感じられだしています。

2007-09-15 12:41:25 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
2007-9-15
 最近のトヨタ車のデザインセンスは感心できせん。どうなってしまったのでしょうかと問いたいくらいです。ある面ではデザイン以前の如く感じます
 最新のイストもひどい。ひとまわり大きくして、前歴のイストはデザインも、品質も、取り回しも良かったのに。なぜこうなってしまったのでしょうか
 
 
 これからは勝手な推測です。発言の責任は問わないでください
1 アメリカトヨタの代表者が、突然クライスラーにヘッドハンティングされた
 なにがあったのでしょうか。
この影響は今後格段に大きくなると思われます。サイオンがからんでいるのでしょうか
 クライスラーは、メルセデスのくびきがはずれて、経営者もとても張り切っているようです。でも小型車開発が遅れています。  

2 アメリカ、サイオンの販売ルートが問題を抱えたか?
サイオンの主力販売機種 "BB”に何か変調をきたして販売に課題があるのでしょうか。
 その製造ラインを生かすために、国内新製品をBB対応のプラットフオームを使った派生製品に振り当てた。イストもその一連のひとつなのか?との疑問です
カローラ系統だって、どうも1車種が割り当てられたごとく、変なデザインの車
が、新発売になるようです。
 アメリカンスタイルでむんむんする、BBタイプの、しかも一回り大きい車が、日本国内で大量に売れるとは信じ難く、トヨタのデザイン、販売戦略がおかしくなる前兆ではと、言わざるを得ません


3 トヨタのセダンは、白物家電、そのものに感じてしまいます
 ロマンも、サプライズもなにも感じ取れないとの意見がとてもひろがっています。相変わらず日本の所得階層別に、少しづつ作りを変えた、セダンを販売中。
 いま問題の格差社会を体現させる仕組みの販売方法で、イメージはよくありません。はじめはカローラ、そして最後はクラウンでしたが、最近はレクサスという事でしょうか
 トヨタの製造方式の"かんばん方式"はすばらしいですが、生真面目だけではほかの国では売れても、トヨタのブランドだけの力だけでは、ともかく日本では、商品価値が喜びを運んでくれなければ、飽きてしまいます。
 そのなかで、きまじめに、BB系統の車種を、次々にまじめに売り出すことにとても違和感があるということだとおもいます。

4 このままトヨタの販売シエアが伸長すると、どうなるのでしょうか
 結果として、自動車に魅力を感じることが減って、ますますうれなくなりそうです。トヨタのフアンで理解者のつもりですが、よく分からなくなってきたというところが、その生真面目さが怖いというか
 白物家電では松下幸之助の「家電品水道理論」というのがありました。
 いま、自動車台数自体が過剰なのだということ。
 若者たちが、自動車を買えるほどの所得を得ることがとてもむづかしい時代になってしまった。
 そして、しっかりと固定客を抱えているはずの車種と車名がどんどん解消され、あらたなブランドにかわってきています。
 売り方に物語と歴史的な継続性を考えたほうが、そろそろ良いかとも
 
5 これだけ、売るためだけの目的で、歴史があって、顧客の生活を刻んだ生き様を体現するべき車名と、イメージまでも、私どもみて安直に、売らんかなの製品で簡単に変えてしまう。
 車歴あるブランドを簡単に壊してしまあう会社ですから、これからは要注意なのかもしれません


 




 

最新の情報から 日産自動車の動向に注目。インパクトがあります

2007-09-15 11:57:00 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ
2007-9-15
1 日産自動車が国内市場でも、とても元気を回復してきたように見えます。
 デュアリスやX-トレイルの好評も目立ち、しかもとても売れているようです。
 この秋に発表されますGT-Rも、スカイライン-クーペも完成度が格段に高くなって、これからの日産の企業としての力量がしっかりと判定できそうです
 なによりもエンジン系や足回りが実にしっかりと固まったと見ます。
GT-Rを完成させることで構築された基礎技術はとても重要です。

2 かっての直6エンジンののGT-Rから、いまのプラットフオーム+V6への技術移行は大変だったと思います。VQエンジン系(日産にはこれしかない!)の成熟も見事です。
 車には何といってもロマンが欠かせません。実験的なラシーンから、x-トレイルが生み出され、いま、最も市場価値の高い分野をしっかりと掴んだとみます
 これからの製品構築が楽しみです

3 余談ですが、ブルーバードシルフィには、現状女性向きに振りすぎていると考えています。そのわりにはとても良い売れ方だと思いますが
 そこで、プリメーラも欠版となっている現在、
ぜひとも"ブルーバードSSS"相当の年寄り向きのスポーツタイプを至急検討いただけませんか。男性市場の復活につながるとおもわれます。販売上乗せは月間1,000台程度だと思われますが
 足回りやエンジン強化が欠かせないでしょうが、ラシーンのごとく次世代に何が生み出されるかわからない車でも良いと思います。日産らしい元気のよいセダン開発を目指してください。白物家電的なセダンは徹底してあきられています
 (1) デイーゼル搭載でも面白いと思います。
 (2) 内装に徹底的にこだわってください。(SSSとしてのスタンスで)








都会地のなりわい(生業)。印刷業種が直面する危機(4)

2007-09-15 11:25:55 | 組版プロの思考からXMLを考える
 2007-9-15
 都会地においては特に小規模な印刷会社がなりわいの典型だと考えられます
都会地にある中堅以上の印刷会社は、WEBの部門やデザイン部門を強化して頑張っておられます。
 しかし、なりわい(生業)ベースの小規模印刷会社では、ここ2~3年、急速に経営上での存立基盤を喪失しつつあります。
 全国に10,000社以上ある印刷会社の、その多くが今後存続できるかの岐路にたちかけているのではないかと、とても心配しています。
 
 形のないもの(無形)から、写真やテキストや図版やロゴなどを、統合して情報を印刷物という有形化して、さらにデザイン化をみごとに融合化してくれる。
ある面で、もの作りの原点からの仕事でもあり、稲作などの農業技術とそっくりなところもあります。
 わたしも出版社ともども何十年も業務支援としてシステム構築をお手伝いをしてきましたが、経営者が、田んぼや里山などでお会いする農家の方々と、とても考え方が似ていて、違和感がありません。

 考えてみたら、かっての農家の次三男が、田わけが出来なくて都会地に出て、徒弟制度で教育されて、運の良かった方々が社長になった。

 でも、これからは小さな印刷屋さんも、このままだと、IT化によるメディア変換と、業務内容の変化についていけず、さらに納期がゼロのビジネスには‥‥
現在ではほとんど見ることができなくなった、かっての今の鍛冶屋や製材所のごとく、農村地域では、町村ごとに存続してきた古典的ななりわいでしたが、
”とんてんかん、とんてんかん”が消えて、どのくらい日時がたちますか。

それは

1 納期の短縮化 納期ゼロの時代
 インターネットで代表されるように、情報処理の時間軸が即時処理(リアルタイム)になってしまっています。
 これでは、名刺一つ複数日を要する印刷会社がビジネスとして対抗する余地がほとんどありません

2 個人情報の管理の問題、そして開示前の情報(インサイダー)を印刷を行うために事前に公開することの是非が問われている
 結果、発注者側は、自己管理で自分たちで印刷情報まで業務としてやりなさいと言うことになって、企業や行政側で内製化が一気に進みだしている。
 逆に、NPOや任意団体では版下をWord等で作成し、役場で印刷を引き受けてもらうという形態が普及しています。
 
3 紙媒体への印刷技術が、いろいろな出力媒体の一つにすぎないことに。
 発注元の業務ノウハウが掌握して、かつ理解し、業務提案ができていないと、仕事に携われない。
 同時に、ペーパレスからレスペーパへの動きも顕著になってきています。特に、地球温暖化の影響で、紙媒体出力は、森林破壊につながるとの意見もあって

2 すでに今までの印刷屋さんには理解できない仕事にかわってしまった事
 最終結果が良ければ、途中の経過は任されていたと考えられます。それらが一気に途中経過を重視する方法が流れとなっています。一つの仕事に多数の企業が参加する方法は、情報の開示と役割分担が求められ、自分勝手な考え方では成立しません。従来の印刷企業では一切任せられて仕事をしてきた経過があります。
(町内での和菓子屋さんと同じく、共同作業に慣れていない) 

3 情報処理の流れの中で、リアルタイム出力を要望されると、自動組版化という流れが出ます。これにはきわめて厳密な情報管理技術が要求されるために、会計的手法が主流となります。
 どんぶり勘定的なビジネスで、とくに工業簿記的な動き方に成熟していないと理解できない部分がどんどん広がってしまいます
  
4 数年で、アナログカメラ → デジタルカメラがたどったプロセスをなぞる結果になり兼ねないと気遇しています。
 印刷でも、製造技術の革新がすすんでいます。その投資に耐えられる資本力と、特に後継者がいて、がんばれる会社以外は、とても先が見えない状況だと感じています

5 さらに、発注者側が、印刷屋の仕事を特殊な仕事と決めつけている時代になってしまっています。それは、情報の加工方法が根本的に変わってしまったという体系の変革が背景にあります

 

生菓子や駄菓子、そしてうどん・ラーメンがコンビニの定番に(3)

2007-09-15 11:09:21 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
生菓子や駄菓子、そしてうどん・ラーメンなどの商品を開発する力は
 
1 大手の食品メーカの年間新製品開発数、1メーカで年間100種類もの、それこそ日替わりでの新製品販売を継続しています。明星食品の事例がNHKで紹介されました。それによると、
 85%は定番商品での安定した売り上げがあり、残り15%の浮動している市場を維持するために行われているそうです。開発現場は疲労困憊し、士気低下が著しいとのことです。
 新製品開発には、インスタントラーメン市場では、全国の味で評判の店舗を軒並みに歩いて、そのノウハウを取り上げて‥‥。でも1年後の新製品生存率は0%から3%程度とのことで、驚きです。 

2 コンビニ相手での狭い店頭での売り場確保に全力をあげて取り組みとのことでまったくの消耗戦争。勝ち負けでは、1年後の生存率数%に留まると同時に”なりわい(生業)ビジネスではとても対抗できません。

3 本来、競争した状態で多種多様な製品開発をこぞってきた生菓子業界でも、それを大手が行うことによって、どの分野でもとんでもないことになっています
 業種別では、ビールや生菓子、食品メーカでは、1年間に何十点もの新製品を市場に出しつづけなけれならないという始末。これは運命的です

 全国の移ろいやすい消費者の関心を弾き続けるためにはやむおえないとの会社側からの回答でしょう
 でも、これら衣食住に関わりは日本文化の中核でもあります。
大手企業の方法論は1点ごとの開発に莫大な費用と労力と、広告費もかかります。
 なりわい(生業)に働く経営者や職人さんの多面的な、技術ノウハウの否定であり、健全なアイデア競争の否定でもあります。実質的な製造権や販売権の取り上げにあたります。
 これをこのまま放置しておいてよろしいのかが問われます。
明らかに地産地消とは相いれない動きでもあります

4 この動きは、今後ますますひどいことになるだろうと予測されます
 いままで日本では、例えば多数の和菓子のしにせが、季節ごとにきそって新製品や、季節商品を展示販売し、競ってきています。
 まさに、いまコンビニの店頭で、大企業が競って同じことを商店街単位で行ってきていました。
 それを、大手企業が全国規模でひっかぶることになってしまった、と理解しています。結果として、開発陣は、大変になるいっぽうではないでしょうか


家庭の主婦やなりわい(生業)や"おにぎり"を作ってはいけない理論。

2007-09-15 10:52:37 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
 現在大手製造企業による、なりわい(生業)、中小企業の市場を荒らしが激化してきています。
それは、ローカリズムの否定であり、グローバリズムへの移行促進策であります。

 "おにぎり製造"の理論に沿っている
 基本は、高度経済成長によるGDPのかさ上げは、あらゆる観点で、税金の徴収が目的であること。
 国民の製造や販売やサービスにかかわるあらゆる所得の捕捉が可能であるように、同時により多くの企業等が関わることによる所得発生の原理をとても重視するという理論にかかっています。
 (このGDP増殖理論自体が間違いだと考えていますが) 

 中小の商店で作られても、なりわい(生業)でつくる個人商店からでは、税金の補足ができない。国からみて、だから駄目なのだという理論です。
 理想として、 大手企業につくらせることで
 大きな工場で、製造設備の投資を行って、社員を多数雇い、全国から、あるいは全世界から、原材料を輸入し、製造加工し、パッケージの印刷、莫大な広告宣伝費用、そして大手運輸会社が配送して、コンビニで毎日毎日大量に販売する。
 明白に産業関連表で言えば、設備、製造、人件費、パッケージ制作、運輸、コンビニ販売を介していたる所から税金を徴収していける。
 この仕組みによってGDPが大きく伸びる。これが経済成長と称するグローバリズムの本質です。

 GDPの伸長と国税や地方税の収入は同期しますので、
 したがって、改めて言えば、おにぎりや和菓子や豆腐等の製造を、家庭内で専業主婦がつくることは税金の徴収という観点からは論外となります。
 論外です。
 家庭内でのものつくりを放棄して、外でお働いて所得を得なさいという指導につながります
 市町村の商店で製造することも、所得捕捉がむずかしく、ごまかすのでやめさせたい。という事が本音でしょうか。

日本の生活基盤はなりわい(生業)。農業に次ぎ商工業も崩壊に

2007-09-15 10:32:47 | 里山シンポジウム実行委員会のこれから
2007-9-14
なりわいに関して、ひとつの見方です
 安倍内閣が参議院選挙で大敗し、考えられないタイミングで、安部さんが退陣するという事態に、われわれは遭遇しているわけです
 この原因の一つとして、3年ほど前から継続する、小泉改革の成功の結果としての、痛みの健在化とよく言われます。
 先日の参議院選挙での歴史的な大敗北は、自民党の選挙基盤の崩壊ともいわれています。
 わたしは、最も大きな原因のひとつとしては、
 景気浮揚と財政再建を主な目的とした高度経済成長路線(2回目)、そのものに大きな無理があるのだと考えています。
 かって昭和30年代に開始した1回目の時は、結果として日本人の人口の45%以上もの農業従事者を、ほ場整備や乾田化政策の普及等の結果として90%以上も消滅させて、他産業への人口と資源の移動を促しました。
これが実態です。
 その結果、現在すでに5%以下にまで減少し、かつ老齢化した農業従事者を、小規模農業者は切り捨ててしまうという。さらに削減させようとまで踏み込んでしまったがためと考えます。これらはまったくのやりすぎです。
 地域の農民を含めて怒りが爆発して、安倍内閣が参議院選で自民党の大敗北につながったおおきな原因とも考えられます。
まさに、いま生じていることは小泉改革の原点、昭和30年年代を第1回目としてスタートとした高度経済成長路線に引き続いた、第2回目の成長路線の真っ最中と考えられます。すでに3年ほど続いています。

 いまさら何をすることもできない、老齢の農家の方々の嘆きと悲しみが、高度経済成長路線(経済戦争)へ息子たちを従軍させた結果、皆、都会地にはりついてふるさとへ戻らない事への親たちの悲しさ。も、理解すべきでした。

 もうひとつの原因としては、都会地では商工業者のあらゆる面での苦境下に喘いでいることも、大きな原因でしょうか
  
 現状、今の日本でも相変わらず日本国内の会社組織の90%以上は、中小や零細企業であって、その多くはなりわい(生業)と考えられます。
 この日本の市民たちが数千年かけて構築してきた衣食住を中心とし、農業技術を基盤とした多様な生産手法、サービス分野、金融分野等を、情け容赦なくを踏みつぶして、大企業の業務に組み込む、これこそが、今の日本でおこなわれているグローバリズムの本質ではないかと考えられます。
 今回の2回目は、特に都会地を中心とした、なりわいに従事するあらゆる階層の方々を、
それぞれが長い歴史のなかでえいえいと営んできた商売の基盤を根底から壊され、存立基盤を失って、負債を背負わされ、
結果として膨大な自殺者と、多重債務者を生み出してしまう構造とも考えられます。

 それは、日常的な衣食住のどんな細かい仕事でも、職人さんたちの製造ノウハウをソフトウェア化して、標準技術化できた大企業が、たとえば和菓子であれば、コンビニエンスと組んで製造から販売まで奪ってしまう。まさに仕事が大手に吸収される、シフトするという形で、動き出しています。
 高度成長の1回目はそれでも都会を中心に、大量の新たな職場が発生し、人材が吸収され、その有益性が担保されているとも考えられますが、
 今回は大企業が相手です。
 その仕事がIT技術で吸収され、さらに中国・インドなどへのアウトソーシングによる業務そのものまでも転移によって、国内からもどんどん消えています。

 このきびしい仕組みはどうなっているのでしょうか
 いままでも、これからも、中小企業分野は衣食住に関わる産業に集中していました。

 現在の政府は、大企業は国内のいまでも90%を超す、なりわい(生業)での製造物やサービス手法までをも、自動車や家電等を海外へ輸出を促進するための販促として、発展途上国にどんどん解放していると、おおくの国民が考えていて、危機感をいだいていることも事実でしょう。

株式会社 トータルメディア研究所
荒尾稔 minoruarao@tml.co.jp