霞ヶ浦のラムサール登録地推薦に賛同します。
当方も応援させて頂きますので、よろしくお願いいたします。
なお、印旛沼、手賀沼を同時に霞ヶ浦と一緒に登録地に指定する事が妥当なのか、別に分けた方が良いか、関係する皆様方と話し合っています。
共通項
(1) 利根川下流域にあって、かって縄文海侵の時期に海水面下にあった。
周辺は巨大な湿地帯に囲まれた自然湖沼であった。その箇所を殆ど干拓して田んぼを造成し、しかも一体を乾田化しています。
(2) 3湖とも自然湖沼を、ある時期に農業用水対策も目的の一つとしてダム化しています。ダム化宣言によって、ほとんどGDP上で貢献してこなかった箇所が、水資源1トンなんぼと貨幣価値で換算されるようになって、一気に利権化された。
(3) 行政との対応上では、農業用水、工業用水、飲用水の3つの供給源のいずれかにも絡み、それこそ錯綜した利害関係が絡むこと。
問題点での異なる点は
(1) 手賀沼 手賀沼では導水事業により、閉鎖系としての湖沼と言うより、利根川の分流とのいうべき河川化が進んでいる状況であります。
最新の情報では、ワースト4にまで一気に水質悪化。(資料参照)
これは利根川の夏の期間に渇水によって、利根川からの導水が一時期減少した結果水質が極端に悪化した時期を生じ、年間のデータに波及したと聞いています。
(CODが、渇水で導水が減った時に、7~8程度から、一気に22とかで、信じられない悪化)点滴が切れたら、一気に病状悪化との意見があります
(2) 印旛沼では、短期的には千葉県による(2)つの巨大事業が開始されます
① 成田高速鉄道 東京から成田国際空港まで、最短30分程度で結ぶ構想です
② 県道成田線、成田高速鉄道と併存される県道の工事です。こちらは巨大な道路構想です。印旛沼を直角に横断する形で、いずれも施工がすでに決定し、まもなく工事開始です。
(3) 最新情報として、印旛沼は湖沼のワースト5位から、3位に2段階上がってしまいました。この悪化の原因が確認できていません。複合要因としか言い切れませんが、その原因は上げていったら実は枚挙がありません。ただ、農業絡みの部分が大きいもと言われています。
(4) さらに、印旛沼周辺域では、この春に国土交通省の利根川利水・治水に関する長期方針として、長期的(30年以内)には、利根川→印旛沼(を遊水池として指定して)→花見川→ 東京湾として、仮称「印旛沼放水路」構想が、国土交通省より発表されています。
荒尾 稔
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