都内文京区本駒込で、この夏は、何十年ぶりにアゲハチョウの飼育に取り組んでみています。たった、2本の、しかも1.5mもないみかんの若木ですが、30匹以上がさなぎになりました。いろいろとやり方を変えてみましたが
寒冷紗をかけないと、しこたんたんと狙っているかのようにスズメにとられてしまうことがわかりました。外観が鳥の糞、そっくりな4令幼虫までは無事ですが、多くは5例になって青虫になった途端狙われてしまうようです。
8月中の幼虫はとても小さく、なんとしてもすばやくさなぎになるのを急いだようですが、9月に入ってからの幼虫は逆に、夏型の大きさに育ってくれています。
現在までに8匹が羽化して、無事飛び立ちました。残念ながら残りはことごとく寄生蜂にやられて羽化できませんでした。さなぎの一角に2mmほどの黒い穴が開いています。気が付かなかったのですが、さなぎを室内にまとめておいていましたが、それらにたかって、産卵を行った模様です。そのために、それもあってか、せっかくの蛹もほぼ全滅の状態となりました。
植樹のみかんは、おかげさまで丸裸になってしましました。葉っぱは落葉しないので古臭く、固く、それもあってアゲハチョウの幼虫も十分に育ちきれなかったのかもしれません。 ところで、みかんの木は、丸裸になってから1週間目に若葉の芽が出だし、1週間で食べられた葉のところが、大きな若葉が一斉に噴き出すようになりました。見事です。
もしかして自然状態では、害虫に葉を食されることが、逆にみかんの木を元気づけていくひとつの刺激として組み込まれているのではないかと思うほどです。