文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

トヨタの陥った問題とは サプライチエーンの破たん

2011-04-26 12:00:50 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ

テーマ:トヨタの戦略を検証する

 3月11日におこった「東日本大震災」以降の展開を見ていると、あまりに情報発信が少なく、その内容もあくまでトヨタらしいコメントとして、評価しがたい。 現状ですでにトヨタに関する、いくつかの大きな課題が浮き彫りになってきている。

1 広報体制の脆弱さ、日産のカルロスゴーン氏は、いわき工場でも、栃木の工場にも現場視察に行って、特にいわき工場のエンジン専門工場は閉鎖されるのではないかという観測を打ち破って継続を宣言した。また栃木工場でも、現場の士気を高めるべく力強いコメントをだしている。 また、6月からの本格生産開始を宣言している。

 トヨタからのコメントは、とても弱い。しかもだんだん内容が劣化して、米国生産や世界の靆打ち合わせでの生産の困難さを強調して本格的な現状規模での本格生産レベルは12月になろ打という社長からのコメント。 部品が100点足りないというテクニカルな話に終始して、社員や下請け先、そして購入者でもある、国民への状況配慮が決定的に欠けて、自社の問題だけを取り上げた会見。 この格差はいかんともしがたい。

2 看板方式の限界があらわになってきている。

 このような大災害での部品欠如の状況は想定されていない。工場では最小限の部品在庫しか持っていないという方式。さらにあらゆる機種の共通的に部品を単純化して、特定部品メーリング化に一括発注してコストを下げる。A社がダメならB社で、切り替えができるという、製造業上でのあたりまえなリクス回避という点では最悪のパターン。

 だから部品が供給されないとなると、日々に状況が悪化して、こんごさらにダントツに問題が膨らんでしまって、日本の製造業全体の信用にかかわるような形で、国内でも対処ができない最悪のパターンにおち込みそうです。


3 金融におけるリーマンショックに匹敵する、製造業での「看板方式ショック」とでも言いたくなるような信用不安にまで拡大しそうな、部品供給不安というべき状況に。まさに想定画の事態が予測されそうです。

 4 トヨタでの最大の問題は、現状では意思決定機能がマヒしだしている兆候。 

 責任の所在、どう対処する予定なのか、などなどがさっぱり見えない状況にまであるのではないかと不安に。

 1) トヨタは製造と販売が別の組織のごとく、

 2) トヨタは、多数の半独立した工場群を擁していて、統合的な意思を通しにくい

 3) 同様に半独立した販売網を持っていて、これらも勝手なことを言いかねない。

 このあたりを黙らせて統一目標として打ち出さざるを得ないテーマが、第2回目の「トヨタ世界一目標」の必達という運動で、意思統一を図るという考え方 相当大企業病の、しかも問題点が深いと感じます。 

 


toyota-watch-8-プリウスcの存在価値とは

2011-04-01 00:25:36 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ

 1 プリウスCなどを世界中に売り込むためには、農産品などを買い取りことが必須となる。

 そのためにTPPとは、トヨタを代表とする国内の自動車メーカも家電品メーカなどと組んで、製品をあまねく世界中に販売するために、日本の国民に、特に一次産業に関わる方々にはとてもつらい仕掛を、組み込まれてしまうような、とても怖い仕組みかもしれないとまでいわれています。

 2 第1回目の「トヨタ世界一獲得宣言」では、米国のGMをとことん追いつめてしまいました。

 第2回目の今回は、下手をすると国としての発展を目指すBRICSの諸国から、「地球温暖化+生物多様性」にかかわる分野での、判断ミスを生じないように格段の配慮をされますように。世界一を獲得すると宣言した以上、まず知らなかったでは済まされないことが、今回トップ企業の宿命であります。

 場合によっては、国連をベースにした世界的なNGOや、国内のNPOなどを相手にしてきた環境の考え方の違いのある部分等では、世界的な排斥運動の巻き込まれかねません。そのためにも、環境にかかわる「地球温暖化+生物多様性」などの部分では、特に、日本国内では、トヨタだからとして、独断的行動が許容されるような判断は、世界では通用しないというように考えます。そこで、きわめて控えめに、制御のきいた仕組みで取り組まれることを、トヨタのためにも要望をいたします。

 3 「プリウスc」は改めて、トヨタにとって革新的で戦略的な製品であります。

 この技術を日本からの、トヨタしか扱えない武器として、BRICSの国々で、それを武器として使おうとすることは、技術の転移を希望している国々から、どうみられるかが課題です。

 4 里山や湿地の開発工法として、環境に配慮した最新の工法が既に存在しています。工法選択には、十分な事前調査と検討をなされることを、要望いたします。

 

 

 

 

 


toyota-watch-7

2011-04-01 00:07:05 | トヨタカンバン方式と自動車産業の革新へ

1 2015年世界一宣言と、1千万台達成目標は、トヨタ社内の多様な勢力に対して、あらゆる難題と反対意見を黙せる呪文として機能することになると思います。第一次の目的がまさにそこにあったと推論できるからです。

 

2  結果として、第2回目でも同様にして、トヨタ社内や日本国民までを巻き込んで、「トヨタ世界一獲得宣言」に対しては、誰も反対出来ない状況となってきつつあると感じています。

 

すでに、トヨタ社内では、この目標が公開された以上、会社全体の必達事項となってしまって、そのための社内でも批判が許されない、まさに全体が思考停止を引き起こしてしまう。

 

これが第1回の「トヨタ世界一獲得宣言」が発表された後の、トヨタの抱え込んだ問題点であったのは明らかです。

 

今回、第2回目の「トヨタ世界一獲得宣言」によって、再度、思考停止のまま暴走することだけは避けていただきたいと考えています。

 

 

 

これは、日本国が戦前、第2次世界大戦を引き起こした思考のありかた、精神構造そのままであるのかも知れない。そうであってはならないと強く感じるからです。