湿地帯には、尾瀬沼で見慣れたニッコウキスゲの大群落が、レンケツツジとともに群落を形成していました。
湿地帯には、尾瀬沼で見慣れたニッコウキスゲの大群落が、レンケツツジとともに群落を形成していました。
#都内越冬野生鴨、#オカヨシガモ、が今年も後楽園庭園で、20羽以上が越冬しました。オカヨシガモは、池や湖沼の水面を遊泳しながら、ポップアップをして水草などを採餌するタイプの鴨。近年、水質の浄化が進んで水草が繁茂を始めた皇居外堀三宅坂周辺、小石川後楽園などで小群を定期的に観察できるようになってきている。3月13日に後楽園に出掛けたが12羽ほどが居残っていた。
上野不忍池のボート池で採餌中の群れも見だされており、皇居外堀の三宅坂の群れと、上野不忍池の群れと、ここ後楽園の群れとの相関関係が知りたいものだ。
今年は繁殖地にすでに飛び去っており、今年の秋から調査をしたいと思っています。
東京・上野不忍池.
2020年3月5日。久しぶりに、都市に住むカモなどの野鳥観察に出掛けた。前の日に湖畔を走る都バスの中からここでは見慣れないタイプの鴨が多数見出したので、それの確認が主な目的。大当たりだった。オカヨシガモという水面採餌型の比較的珍しい野生鴨の30羽以上の大きな群れでした。
私も60年以上継続して観察をしていますが、上野不忍池では初めての観察となりました。
しかも、迷子の1羽、2羽ではなく、すでにここに安定的に定着しているようでした。
なぜ、ここに飛来?、と観察して自分なりにこうかと感じたことを記します。
1 上野不忍池・ボート池に限定してだが、ボート池の真ん中では、水質浄化の目的で設置されたばっ気水が水面にさかんに盛り上がっています。過栄養でドロドロだった水質が目に見えて改善されていた。その箇所を中心に円状に、オカヨシガモが番単位でいずれも盛んにホップアップして採餌行動中でした。
2 水質も明らかによくなり、水面でも新たな水草等の繁茂が、もしかしたらオカヨシガモの最良の餌を生み出しているのかもしれません。
3 大きなボート池でも汚濁して水質に疑問を感じる北面部分には、泥底でも微生物やユスリカなどの棲息が活性化してきている様子です。オカヨシガモに代わって、従来から生息しているオオバンやホシハジロという水鳥がとても増えてきていると感じています。泥底のユスリカや水草を好んで食するオオバンとホシハジロは貧酸素にとても強い鴨として有名で、水質汚濁の指標鳥とまで言われています。これらもそれなりに増加していることも興味深いです。
4 さらにひと塊となって、100羽以上のキンクロハジロも。
この4種が、このボート池を4分割して、きれいに別れて生活の場を形成しているように思え、いずれのカモ類が、餌とする資源がそれぞれ異なりますので、興味深い観察対象となります。
なかでも、底泥の2枚貝(シジミ等)を主食とするキンクロハジロが、この箇所で主として何を食しているのかが不明なままです。
この箇所は、野生のままの生きた渡り鳥の鴨群を観察できる野生動物園としての価値が高いとおもっています。
写真は、上から、オカヨシガモの2番。2羽はポップアップして採餌中です。左はオオバンの群れ、ホシハジロ、そして右はキンクロハジロです。