文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

今年の冬の銀杏の落ち葉

2005-12-17 22:30:44 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 2005/12/17 東大でのシンポジウムの終了後、南北線で本駒込で下車、自宅に向かう舗道上に、それこそ、まっ黄色に路面を埋めて、イチョウの落ち葉が、風もないのにどんどんと落ちて、それは見事でした。同時にぎんなんの実もたくさん落ちていましたが、誰も拾わないようです
 これまでの風景は始めてです。弥生講堂でもはらはらと落ちていて、京都の大学の田中先生は、京都では2週間前に終わってしまって、東京は遅いと言っています。 さすがにぎんなんは落ちていません。
 北日本や日本海側は既に2m以上も積もって、かってないこと。更に今晩から明後日に掛けて大雪とのことでした

生物多様性モニタリング:未来を切り開く協働調査

2005-12-17 22:22:29 | 冬期湛水不耕起栽培の現状とこれからの課題
2005/12/17 本日東京農大弥生講堂にて、生物多様性モニタリング:未来を切り開く協働調査と題したシンポジウムが開催されました。
参加者130名ほど。
「生物多様性を担保するためのモニタリング機能」をどうするのか。市民に参加を呼びかけ、大学と研究者と市民と、そして大事な行政を交えて、定点方式で息長く生物のモニタリングを行っていくにはどうしたら良いか。
 その先端的な事例として、「日本雁を保護する会」呉地正行様の発表があり、自然保護協会での事例、そして「楽しくためになる昆虫調査ー杉並区での事例」等の発表がありました
 今回、基調講演の鬼頭教授から、始めて生物多様性とは人の文化の多様性であるとの新しい見解が述べられ、とても新鮮でした。と、同時にようやっと少し分かってきたのだなとの実感が得られました。
 さらに、「厄介な野生動物のいる心象風景」として、青森県下北半島での猿と人ととの関わり会いの中で、東大の先生方も、猿の害に関する事一つでも、地域の住民の方々の矛盾した視点に、驚いてこの世界は何なのだ……という本音が聞こえだしたのは、これも良かったと思います。
 

里山と都市生活圏は、まったく時間軸が違う、ご注目を

2005-12-05 00:23:23 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 千葉県の堂本知事の慧眼は、里山を、単に里山林都見ないで、生活空間として捉えていた部分があった事です。これを千葉県民に伝えるべく「里山シンポジウム実行委員会」が形成され、本年は里山と子どもというサブテーマで14もの分科会を成立させました。観光/文化/教育/水循環/医療など多彩でした
 今、分かってきたことは、里山を「里山空間」「里山生活圏」として捉え、都市との対比で「都市生活圏」と何処が違うのかを、徹底的に分析して見る必要性を強く感じています。
 一言で言って
 都市は1日が単位です。株式のごとく1日に数回売った買ったで、GDPという金銭でしか評価しない、出来ない仕組みに大きく貢献します。生産の場から遠く離れ、概念で商売をしています。貨幣価値で全てを評価するこれがグローバリズムでしょう。それに反して、里山では最低1年単位です。稲作賀中心だからです。
 時間軸が、1日と1年~100年単位とまったく相容れない世界です。

 通常、杉で最低50年を要します。木材が現在の価値観に相容れないのは
貨幣価値の回転率とはあまりにかけ離れて、投資の対象にもなり得ない、ローカリズムとも呼ぶべき八百万の神が対象ですから多面的な価値観です。

カンブリア爆発と、ロボコンコンテスト

2005-12-04 23:59:04 | 東京の街角からモニタリングでわかること
 宇宙探査衛星「ハヤブサ」の成功ほど、エキサイトは話しはありません。日本を支える中小企業は、技術の異能集団だと言われてきていますが、日本の中小企業集団、特に東大阪グループの「ハヤブサ」等で照明されたロボット技術の凄さを実感出来ました。
 本日、NHKのnewsで、ロボコンコンテストの結果が出たそうです。
 実は、東京工専等のロボットの技術を見ていて、その開発アプローチの多様性に驚嘆しています。まさにロボットを介して、日本の若者たちがありとあらゆる方法を試してみる場、その無限性に夢中になって渡来している姿は、実にすばらしいことです。
 生態系としては、かって地球創世記にカンブリア爆発現象と呼ばれる時期がありました。生物の遺伝子が操作してあらゆる可能性を追求した時代です。
 訳の分からない生き物が大量に派出しました。これらこそ、今の昆虫類だと考えている人もいます。
 「ハヤブサ」「ロボコンコンテスト」という形で、ロボット技術をマスターした若者が、新湯部分屋でロボットをテストしてみる、
 まさにロボットのカンブリア時代の到来と認識しています


「カンブリア爆発」とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 カンブリア爆発 (カンブリアばくはつ、Cambrian Explosion) とは、先カンブリア時代の終わり(約6億年前)に最初の多細胞生物があらわれ(異論もあるが)、カンブリア紀(5億数千万年前)に突如として、今日見られる動物の「門」が出そろった現象をさす(門は生物分類の階級のひとつ、扁形動物門、節足動物門など)。 古くから、古生代カンブリア紀とそれ以前との間の化石資料の差については、謎とされてきた。古生代カンブリア紀の地層からは、各種サンゴや貝類、腕足類、三葉虫など、数は多くないものの、多細胞動物として高度に分化した動物が見いだされるが、それ以前の地層からは動物化石がほとんど見つからない。チャールズ・ダーウィンは、自己の進化論の中で、生物進化がゆっくりと進んできたはずであることを説いたが、そうであれば、先カンブリア時代からは様々な単純な多細胞動物の化石が出るべきであって、それが出ないことを謎だと述べている。


田尻町のサクラの湯

2005-12-04 23:41:53 | Ramnet-J.日本の湿地保全に統合的対応
 宮城県田尻町に出来た町営の「サクラの湯」にゆったりと、1時間も浸かってきました。最近多いスーパーせんとうの一つかも知れません。
 あまり、じっくりと入ったことがなかった関係から、湯船も回りを子どもたちが江合江合とたくさん走り回っているのを、ぼーと横目で見ながら、うとうととしてしまいました。
 この感覚、そう、これは神田のお風呂屋の感覚です。そして、「千と千尋の神隠し」のお風呂。正にそれだなと考えつつ、痛めた肩をぬらさないように必死でもありました。
 露天風呂、サウナ、源泉の湯、その他たくさんあって、かつあまり熱くないので長い時間は入れて、とても気持ちの良い場所でした。
 地域の方々ばかりのようでしたが、純農村地帯にも、これらが文化施設として
願ってもない子どもを中心とした家族で楽しめる、家族を改めて確認し会える最良の施設なのだと気がつきました。
 「モット早く作って欲しかった」とは、仲良くなった、あるパパの言葉。

NPO田んぼの設立総会に参加して

2005-12-04 23:17:35 | 冬期湛水不耕起栽培の現状とこれからの課題
 2005/11/27 宮城県田尻町ロマン館において、NPO田んぼの設立総会が開催された。参加をして、このNPOの事務局の一部を分担構成することで合意。総会で議決され成立はしたが、登記上は早くて来年3月頃。
 (3)つの主体的な業務を予定しているとのこと。
1は、田んぼの生き物調査プロジェクトでの業物の受託を行う事
 パルシステムや全農がらみで、産直運動と連動した業務で、これが本命に
2は、呉地正行さんの分野のNPO活動部分
3は、伊藤さんの起案の部分ということで、3本の柱とのことです。
田崎さんや、全農の中山さんと同室で、総会で成立を議決後は、一杯飲んで眠りました。
 肩を痛めて、手を三角斤で釣って参加しましたので、全員からどうしたのいう
怪訝な顔をされました。


WEBサイト構築の最適化へ、インターウオーブン・ジャパン主催

2005-12-04 22:52:10 | 組版プロの思考からXMLを考える
 2005/12/1 港区六本木泉ガーデンヒルズ7Fの会議場で、シンポジウムがありました。招待されましたので参加。
 今回は、DC、㈱デジタルコミニケーションズ及びインターウオーブン・ジャパン、そして国内での有力なデイラーとして東京システム技研の3社がコラボレーションによって開催。
 基調講演は、DC社福重社長から「xmlとコンテンツ管理システムの一体化」を
1時間30分、sgmlから現在のxmlの流れまでを総括的に話しをされた。
 次に「WEBコンテンツ管理ソリューションとxmlの連携」を小口産が、要領よく世界中のトップ企業がECベースでの稟議制度と、過去ログ管理を如何にDBなしに行うことで柔軟性のあるweb管理が出来るかを解説。説得力があって、質疑応答は活発に。このソフトウェアは凄いとの実感と感覚。最後にそれ尾を売るSI会社からの見方をシステム技研の菅野氏から。この話しは不要。
 WORD2XML絡みでは、xmlデータ入力での高い機能を評価、更にインデザインやモリサワのmcb2等への出力に関して、そして印刷物からの逆変換によってWEB管理上へとの流れが質問された。
 感覚的には、WEB管理はDBなしで出来る、この社の製品が最も健全と見た。
DCからのアプローチでは、入力部分及び出力部分に特化せざるを得ないので、WEB管理部分では、最強のライバル化しかねないので苦しいのではないかと感じた。
 心しなければならない部分だと感じた。
 

千葉県の里山へ残土・産廃、特に中間処理場の進出

2005-12-04 22:15:46 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
なぜ、千葉県香取郡多古町なのか
今まで、千葉県では市町村がおっとりとしすぎて、個々の農家が、”おれおれサギ”として騒がれているサギ行為と良く似た形で、単に田んぼ1枚にゴミを置くだけ、月に○○円毎月支払いますという甘言に、ひょっと乗ってしまった結果、一晩でものすごい量の残土・産廃を持ち込まれるというケースが圧倒的と聞いています。人が良いのです。同時に、豊かであるが故に、行政との接点も殆ど無く、相談先もない。
 ほかの県では、農家と行政とがかって深刻に争い、そのための農民闘争をへて、農民と行政との間に農協が介入して入るケースが多いのです。現状、JAは問題山積ですが、バッファーとして存在してきたことは確かですその点で、三里塚のごとく成田空港建設の件で、突然行政から立ち退きを要求されると、間に立つひとがいないために先鋒化する。そうなったら、半端ではありません。
 多古町には、町の発足のその原点が染井であり、桜宮とは京都との特別のつながりもあって……。染井地区には、日本で唯一の”慣例水利権”が残っています。日本でここだけしか守れなかった場所です、280年前からの歴史を語った石碑も残されています。日本で最初と言われる、本格的な産直運動体”多古町旬の味産直センター”が20年目前に立ち上がっています。農民達が、自律した方々が立ち上げた農事法人としての組織です。
 しっかりと自律した農家の緊密なチームが形成されています。それがかって日本一にも成り、現在も千葉県ないで一番の”多古米コシヒカリ”を産んでいます。この11月13日に、BRAぶら祭りが、多古町旬の味産直センター主催で開催されます。毎回1,500人を超す都会からの皆様が、13軒の農家の庭先で歓待を受けて食べ歩く祭りです。他にはない農家主体のスローフード的な催しです。BRAとは、イタリアのBRAの町のお祭りから取られています。
 桜宮自然公園は、全部で5haほどありますが、多古町内には、同じ規模で100ヶ所もの里山・谷津田が存在しています。どこまでもうっそうとした樹林帯と里山・谷津田がつながります。トキやコウノトリを放鳥するには、うってつけの貴重な場所でもあります。その里山から絞り出る粘土質と湧き水が、美味しい多古米を産み出していると言われています。法律がどうであれ、数千年の歴史と景観と、ブランド価値等を、地域の歴史をすべて無視して、東京の業者に、しかも東京都から搬入されるゴミの処理のために、汚していく事が許されるとは信じがたいことでもあります。多古町での運動の成果が期待され、千葉県にとっての一つのエポックになります事を支援していきたいと考えております。
 いままで、多古町には、残土・産廃の箇所は1ヶ所もありません。桜宮自然公園をつくる会の所英亮さんや、多古町環境を守る会の椎名さんや秋山さん達、市民達の努力の結果で、作らせなかったという事も聞いています。この多古町ですら、産業廃棄物処理施設が設置されるようであれば、あとはどこで反対運動が行われても、対抗することは困難であると考えられます。

千葉県内へのごみロードが出来上がってしまっています

2005-12-04 22:13:21 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
 残土・産廃が千葉県へと、とうとうと流れ込む”シルクロード”ならぬ”ごみロート”がしっかりと出来てしまいました。
 東京都内23区や三多摩の市町村、埼玉県、神奈川などの都市等、から、大きな船に積み込まれて、千葉県内の港へ。待機している大型ダンプにどんどん積み込まれて、千葉県内の内陸部へバラバラに分かれて、吸い込まれていきます。どこかで放置されて(県の管理出来ているゴミは2割までとか)空になったダンプが、また港に戻って、ゴミを積んで、再度里山と谷津田の何処かえ残土・産廃を放棄に向かいます膨大な量の残土・産廃です。
その上に、生活ゴミを満載し、またまた別ルートで、千葉の里山に出来た産業廃棄物処理施設へ搬入され、燃やされ、破砕されます。千葉県内の市町村単位で、それを防ごうという、その戦いはあっても個別の案件として、各個撃破されてしまっているようです。
争いを好まず、いままで豊かすぎて平和であったがために、個々の農家の問題として、残土・産廃等が処理されてきているようです。東京人や埼玉、神奈川県人は、すでにおおっぴらに、千葉の里山にゴミを捨てて何が悪いという感覚が広がっています。それは、千葉県人がなにも発言しないことにも大きな原因があると、最近思うようになりました。どこかで、きちんと歯止めをかけないと、恐ろしいことになると予感がするからです。
それは、前例があって、千葉県内陸部の浅瀬のほぼ90%の埋め立てを行った。三番瀬や木更津周辺に少し残っただけです。内陸部の湿地のほぼ90%を埋め立てて、乾田化してしまった実績。手賀沼や印旛沼の現状が、水質悪化がそれに由来することは明らかです。
この様な極端な動きによって、水郷地帯であった千葉県を地政学的に変質させ、郷土の変質の耐えられない世代が、郷土愛を喪失して、目先に走るそれは、湿地に依存する水鳥の激減→種の消滅にまで影響しています。
かって、トキやコウノトリ、丹頂鶴、シジュウガラガン、サカツラガン…… 数限りない大型の渡り鳥の殆どを絶滅に追い込んでしまった過去の歴史もいま、千葉県内の里山や谷津田が価値がないと見なされ、ゴミの放棄場として位置付けされつつあるのを見ると、かっての湿地と同じ運命をたどっていくのかと、考えられても仕方がありません。
数千年の歴史と豊かな精神文化を構築してきた千葉県の里山や谷津田の保全を真剣に考えれば考えるほど、あと5年、後10年保全出来れば、日本人の思考も変わるのではないかとの淡い期待感をもって、次の世代にまで、この無限の価値ある里山や谷津田を保全していく意味があると考えています。


里山での残土・産廃と外来野生動物の跋扈

2005-12-04 22:11:35 | 里山に託す私たちの未来-再生策を探る
この秋の、あらたな現象として、全国的に、野生動物と地域環境との関連から生じた課題や解決策を探るためのシンポジウムが急増しています。
2005年5月開催の、第2回里山シンポジウムで、14分科会の内に、残土・産廃と野生動物の2分科会が開催されました。野生動物は本年度から発足しています。
全国的に、野生の生き物と地域住民との、あつれきが放置出来ないまでに急激に悪化してきているという実感です。一面では、山の中での突然の遭遇による偶発的な事件の急増があります典型的には、ツキノワグマとの、思っても見ない箇所での出現です。次いで、アライグマやキョン、台湾ザル等外来種の激増です。いずれも、中山間地での、農作物被害が深刻です。 
この話しと、必ずセットになる話しが、実は残土・産廃の話しです。いたる所で、残土・産廃の突然遭遇します。被害は甚大ですが、問題解決はとんでもなく困難な状態です。裏と表どころか、広範囲に捉えて、里山そのものの、これが現実だと思います。
日本の自然は、適当に人の攪乱があってはじめて機能する場所として、過去数千年の歴史を刻んできています。そこを日本人はやおよろずの神が宿る場所として、尊重してきた歴史があります。その仕組み全体が壊れかけて(あるいは既に壊れて、野生動物が跋扈し、残土・産廃がはびこる)、様な無惨な箇所に変わってきているとしか、言いようがありません。
一言で言って、
(1) 人がいない、なぜって里山ではお金が稼げないために若者が立ち去る。
(2) 地域への投資がされない。なぜって、バブルの後遺症で大企業が虫食いのママで購入した土地を、もてあまして放置している等のケースが多い。 
(3) 本来、手入れすれば、価値の高まる森林が、価格下落で価値を無くし、山を持っているだけで、赤字を産んでしまう状態に。
(4) 里山も谷津田も、お米を作る立場では採算が取れない。安易に海外からの輸入品で間に合わせてしまう生活習慣が定着して、都市と農村部の相互信頼関係までもが。おかしくなってきています。 
行政組織が、どのようにこの現実を理解しようとしているのか。あるいは、手をこまねいてしまっているのか。現実が先に走ってしまい、現場を見ていないまま理解が及ばす、何事にも対処が出来にくくなっている、まさにそこが最大の課題であり、問題点です。