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新派の名作を堪能堪能!泉鏡花作 長谷川一夫 山田五十鈴 マキノ正博監督「婦系図」

2017-03-09 11:40:48 | 日記
泉鏡花作「婦系図」タイトルこそ知っていますが、内容となると、全く知らない。お蔦•主税という主人公の名前 真砂町の先生という人が出てくるのも知っていますが、知識としてはそれだけ。「神保町シアター」で、「夏目漱石と日本の文豪たち」という企画の中で上映されると知って、いい機会だと思って、観に行ってきました。
昭和14年の作品。主役を演じるのは、長谷川一夫と山田五十鈴。当時のゴールデンコンビでしょう。監督はマキノ正博。真砂町の先生を演じるのは、古川緑波です。
内容。お蔦 主税は、幼馴染。お蔦は芸者の見習い。主税は盗人。ある日、真砂町の先生の財布を摺ろうとした主税。失敗してしまいます。が、何を思ったか、先生は、自宅に主税を連れて行き、弟子として更生させます。5年の月日が流れます。お蔦と主税は、先生に黙って祝言を挙げますが、いつか知れることに。先生 無理矢理2人を別れさせます。失意の中、お蔦は病に侵され、この世を去ります。
現在だったら、炎上しそうなストーリーですが、当時としては受けたんでしょうね。ラスト、臨終の場での先生の台詞。かなり自分勝手な事言ってるんですが、緑波の名演もあって感動する部分もある。こういう悲恋モノが名作と言われる時代もあったということは、納得できる映画でした。


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