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村松友視 「アリと猪木のものがたり」

2021-01-23 09:23:28 | 日記
村松友視「アリと猪木のものがたり」です。

1976年6月 「格闘技世界一決定戦」と銘打たれ行われたアリ対猪木戦。
当時、高校生だった私は、学校を終えて大急ぎで帰宅したことを覚えています。

後に「アリキック」と呼ばれるようになったローキックを放ちながら
寝っ転がって試合に臨む猪木。
「立ち上がれ」と喚いて、猪木を威嚇するアリ。
15ラウンド 期待したようなKO劇は見られず終了。
翌日の新聞には、「世紀の凡戦」と酷評された試合の裏側には
何があったのか。
その試合に至る経緯 アリと猪木 両陣営の駆け引き
改めて試合を見返して分かったこと
この辺りを、かつて「私、プロレスの味方です」を表した著者が
余すところなく書いた本です。

元はと言えば、
前年 1975年のスポーツ紙に
「東洋人でオレと闘うヤツはいないか」
と書かれたアリの一言から始まった闘い。
それを実現するために、奮闘する猪木陣営。
色々な心理戦を仕掛けてくるアリ陣営。
それが、試合直前まで続いた。
がんじがらめにされた猪木。

こうしたものが、当日の試合に繋がっていくわけですが
村松友視が、その辺りをわかりやすく解説してくれる。
プロレスファンとしては、興味深い本でした。
文中、猪木を全て「イノキ」と表記している著者の意図を含め
色々想像できて、面白かった。


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