小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

詩篇『理不尽の裏側に』

2012-03-16 | 

理不尽の裏側に


思わず瞼を閉じてしまうくらい

まぶしいほどに清らかな海面の
下のその下の 
ずっと底の方で
小さな魚たちが住処とする珊瑚のように
時を忘れてただひっそりと
生きていたいと思うことがある

自信に満ちあふれ
あまりに雄々しく朗らかな人たちは
声なき声にも真実があることを
知ろうともしないから
私は不安になって 
いく度も
鏡を覗き込む

たとえ
たくさんの強い声に
かき消されていったとしても
静かな信念はたしかに存在するのだ

コメント
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