理不尽の裏側に
思わず瞼を閉じてしまうくらい
まぶしいほどに清らかな海面の
下のその下の
ずっと底の方で
小さな魚たちが住処とする珊瑚のように
時を忘れてただひっそりと
生きていたいと思うことがある
自信に満ちあふれ
あまりに雄々しく朗らかな人たちは
声なき声にも真実があることを
知ろうともしないから
私は不安になって
いく度も
鏡を覗き込む
たとえ
たくさんの強い声に
かき消されていったとしても
静かな信念はたしかに存在するのだ
理不尽の裏側に
思わず瞼を閉じてしまうくらい
まぶしいほどに清らかな海面の
下のその下の
ずっと底の方で
小さな魚たちが住処とする珊瑚のように
時を忘れてただひっそりと
生きていたいと思うことがある
自信に満ちあふれ
あまりに雄々しく朗らかな人たちは
声なき声にも真実があることを
知ろうともしないから
私は不安になって
いく度も
鏡を覗き込む
たとえ
たくさんの強い声に
かき消されていったとしても
静かな信念はたしかに存在するのだ