小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

太極拳教室

2014-05-02 | 健康・整体
 先週、アクシデントのせいで行けなかった太極拳教室に、今日は行くことができた。二十四式太極拳講習は、市のスポーツ施設で募集していた教室のひとつで、市が主催しているだけに、講習料が比較的安いのが魅力だった。

 太極拳は、無極・太極・陰陽説などの中国の古典哲学思想を基礎に、中医学や養生理論を取り入れて、体系化された中国拳法のひとつだ。陳式、楊式、呉式など、いくつかの流派があるのだけど、二十四式は、一般に普及しやすいように構成された簡化型太極拳である。

 気を集めるように球を描きながら、ゆったりとした動作の中に、攻撃や防御の型が含まれている太極拳は、護身術としても修得されている一方、気のパワーを高め、心身のバランスの維持や改善のための健康法として、広く愛好されている。

 昔、昔、中国に1年間留学していた時に、体育の授業で二十四式太極拳を習い、自分に合っているなと思って好きになり、熱心に習得に励んだのだった。老師も目をかけてくれ、青年拳も教えてくれ(忘れてしまったけれど)、課外授業として省の武術大会に連れて行ってくれたりした。

 10年以上前にも一度教室に通ったことがある。その時は腰を痛めて挫折したのだけど、気功同様、連続してやりたいなあと思っていたのだ。

 10年以上経つとはいえ、体が覚えているはずだから、すぐに思い出すだろうと思っていた。なのに、かなりの部分を忘れていた。ガ~ン。

 受講生は、私より年配のオジサマ方4人とやはり年配の女性1人、私を入れてたった6人の少数クラス。ほかの方たちはずっと太極拳をやっていたらしく、型を全部覚えていて、私1人、ごにゃごにゃしてしまった。

 型はうる覚えながら、呼吸に集中して気を集め、ゆっくりと手足を動かすと、それだけでみるみる汗をかき、終了後、ものすごくスッキリした。昨日の講義と合わせて、こころもからだもデトックスという感じだった。

 次週に向けて、DVDを見ながら、ちょっと復習しておかないと置いてかれちゃう。

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春期グリーフケア公開講座

2014-05-02 | つぶやき
 窓ガラスが壊された私のクルマは修理を終え、当初の予定より早く戻ってきた。クルマと引き換えに、福沢諭吉さんが連なって出て行ってしまった。痛タタタ……。

 懐も痛タタタなのに、自分はどんなに欠落した部分の多い人間かという自覚が、ボディブローのように効いてくる出来事があって、先週から答えの出ない悲嘆にくれていた。

 そんな私に、何か示唆するような形で、昨日から上智大学グリーフケア研究所主催の春期グリーフケア公開講座「悲嘆について学ぶ」が始まった。

 上智大学特任教授で、グリーフケア研究所特任所長の高木慶子さんの著書と出会い、この公開講座を知った。締め切り間際に滑り込みで申し込み、全10回の講義の昨日が初日。
 18時30分からの講義に間に合うように、上智大学四谷キャンパスへ。しばらく忘れていた大学構内の華やいだ雰囲気に、昂揚感を覚えながら教室に入ったのだった。

 第1回目の講師はその高木慶子さん。講義は先日読んだ『悲しんでいい』に書かれているような内容だったけれど、高木さんは「人生のほとんどが、何らかの喪失体験の連続ではないでしょうか。思い通りにならないと思うこと、これも喪失体験です。グリーフケアとは最終的に自分の不完全さ、人間の不完全さに気付くことです。けれど自分だけではない、すべての人が等しく不完全です」と語られた。

 自分が完全だなんてこれっぽっちも思っていないけれど、あまりに不出来な人間だと落ち込んでいたので、高木先生の講義を聞いて「そっか……、人間は、みんな不完全なんだ。不完全でも仕方ないんだ」と思え、まさに悲嘆を鎮めてもらった感じでした。

 次回のテーマは「在宅ホスピスと悲嘆」、講師は野の花診療所の徳永進院長だ。3回目には、全村民避難地区である福島県飯舘村の菅野典雄村長が講師を務める。愛する人たちを失うということだけでなく、住まい、仕事を含め、それらが存在していた故郷を失うということも、大きな喪失体験だもの。菅野村長は、どんな思いで村民の悲嘆と向き合っているのでしょう……。
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