小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

駐車場でまたもや被害

2014-05-29 | つぶやき
 昨日、車で出かけようと駐車場に行ったら、お巡りさんがうろうろしており、私の車のそばに駐車してある車のドアをすべて全開にして、所在なげに立っているおじさんがいた。

 困ったような顔で私を見つめているので「どうなさいました?」と声をかけると、「フロントガラスが割られてて……」というではありませんか! 思わず「えええ~っ! 私も運転席のガラスを割られたばっかりですよ~!」と声をあげてしまった。

 おじさんの車を見ると、フロントガラスの上の方にソフトボールの球の大きさぐらいの、何かを投げつけられたようにへこんでひび割れた傷があり、ボンネットにも同じような傷があった。

 私は携帯に残っている写真を見せて、と、すると、おじさん「あっ、いけね、写真を撮ってなかった」と言いながら、私の携帯を覗きこんだのだった。ああ、あの悲劇は約1カ月前のこと。

 「ガラス代は高いよねえ?」とおじさんが嘆く。私が「そうですね、サイドウィンドウで6万円近くかかりました。以前フロントガラスにひびが入ったときには、9万円かかりましたよ」と容赦のない金額を告げると、それを聞いておじさんはガックリ肩を落としたのだった。

 「大丈夫ですよ、保険屋さんに聞いてみるといいと思います。無料で搬送してくれることもあるし、普通ならきっと車両保険で何とかなるのではないかしら。私の場合は保険料をケチって、保険でカバーできないかけ方しかしていなかったけど、多分保険で何とかなりますよ」
 と励ますと、
 「オレ、保険に入っていたかなあ」
 などと、トンチンカンなことを言うのだ。
 「いやいや、普通は入っていると思うんだけどなあ」とつぶやく私のそばで、車載されていた書類をごぞごぞ引っ張り出したおじさん。

 やがて、そこから保険会社の証書が出てきて、ほっと胸をなでおろした。
 安心したおじさんはお巡りさんを呼びつけて、私に写真を見せてあげろと言うので、お巡りさんにも「ほら、この通り」と壊された窓の写真を見せた。お巡りさんは眉間にしわを寄せて「ううむ、最近、多いんですよねえ」とつぶやきながら、また周囲の測量を再開したのだった。

 おじさんの不幸を前に申し訳ないけど、なぜか私は「私の“器物損壊”はやっぱり怨恨じゃなかったのよね」と妙な安堵感を抱いた。だってぇ~、本当に思い当たることなんて、これっぽっちもないけれど、選ばれた1台というのが気になって仕方なかったんだもの……。

 壊されていたときの衝撃ってかなりだったから、駐車場に行くたびに「また壊されていたらどうしよう」と心配になるのだ。激しくではなかったのに車に追突された後は、しばらく後続車が怖かったもの。予期せぬ衝撃的な痛手は、いずれ消えるにしても、ちょっぴりトラウマになってしまうことがあるものなんですよ。

 おじさんに「早々に保険屋さんに連絡を」という言葉を残して車に乗り込むと、あっちの方で「いろいろと教えてくれてありがとう。助かりました」と叫んでいる。「お互い様ですから」と返し、心の中で「壊されちゃった者同士」と付け加えて、ブインと車を発進させた。

 駐車場に戻ったときにはおじさんの車はなかった。きっと修理工場に搬送されて行ったのでしょう。

 それにしても、何ヤツ?! まったく迷惑千万。愉快犯かしら。慌てている被害者の様子を見て(想像して)どこかでほくそ笑んでいるかと思うと、本当に腹立たしいったらない。
コメント
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