2014年7月14日
鉄道沿線を歩くのも楽しいが、
岩手県は自然がいっぱい(自然しかないとも言えるが)である。
わたしは温泉が大好きです。
とくに硫黄系のにごり湯が好きなんだけど、
盛岡から車で1時間ほどのところに、良い温泉があります。
今回は東八幡平の松川温泉へと行ってきました。
八幡平リゾート近くまで車で行き、そこから歩いて松川温泉を目指します。
歩く距離は約9キロメートル。
温泉で汗を流して駐車場までバスで戻ってくることにした。
スタート地点は「東八幡平病院前」、道の向かい側は小学校。


快晴なので岩手山が良く見えます。

少し歩くと「松尾民族資料館」がある。
ここは八幡平市と合併以前は「松尾村」だった。
日本でも有数の硫黄鉱山だったのですが1972年に閉山となった。
わたしが若いころは閉山になったあとも排出される強酸性の水が北上川に流れていて、川の水は赤茶けていて魚の棲めない川だった。
当日は休館日でしたが屋外には、当時の鉄道やタービンが展示されている。


川沿いに緩やかな上り坂を進みます。
八幡平ロイヤルホテルなどがあるリゾート地区への橋からは滝が見えるが、これは砂防ダム。

橋から見ると迫力がありますよ。

路の途中には砂防ダムがあり、周辺は公園として整備されています。


ときおり車が通るものの静かなものです。

4キロほど進んだところから道路の勾配がきつくなりだした。
歩くスピードを緩めてゆっくりと登っていきます。
昨年の豪雨で道路の一部が流されたところもあった。

小さな沼があり濃い緑の水をたたえています。




沼の脇にはレストラン兼ホテルもある。

松川温泉まで2.5キロの地点。

まっすぐ進むと八幡平の頂上まで行ける。
ここから「国立公園八幡平」のエリア。

松川には温泉宿が数軒あるが、この松楓荘は老舗の一軒。

せっかくなので「松川地熱発電所」も見学に行ってみたが・・
フェンスがあって近くから見られないのだった。


ちいさな資料館がある。


以前は施設の中へ入って発電機も見れたのだが、残念。

これは蒸気を通すパイプ。

すぐ近くの狭雲荘に行き、日帰り入浴。500円なり。


狭雲荘は改装されて山間のリソーとホテルみたいになっている。
以前の鄙びた秘境の温泉宿のイメージはなくなってしまったが、これも時代の流れだ。
ゆっくりと温泉につかる。
ここは露天の温泉が名物で、川のせせらぎを聞きながら湯につかるのは至福のひとときだ。
昼の時間帯ということもありほかに客が無く貸切状態であった。
ロビーには昭和30年代の観光パンフレットのコピーが置いてあった。

それを見ると、一泊の料金が500円~700円となっている。

あらためて時代の流れを感じるのであった。
狭雲荘の前のバス停からバスで駐車場まで戻る。バス料金は400円だった。
