ウィルス王国の宮殿にて
王の側近
「ウィルス王様、わが新型コロナ軍の活躍をごらんになりましたか?」
ウィルス王
「うん、まことに見事な進撃ぶりだな、われらが地球の支配者になる日も近そうだな。」
王の側近
「新型コロナ軍の将軍が戦況の報告に見えました。」
ウィルス王
「おおコロナ将軍、そなたの新型コロナ軍の活躍に余は満足しておるぞ。」
コロナ将軍
「ありがとうございます。現在のところ人間の少ない田舎を除けばわが新型コロナ軍が人間どもを圧倒できております。」
ウィルス王
「コロナ将軍の作戦がみごとに当たったようだな。」
コロナ将軍
「はい、当初のクリスマスに感染者を全世界に拡大させる作戦はうまくいかなかったのですが、第二の中国正月(春節)を利用して拡散させる作戦はこちらの思うとおりに進みました。」
ウィルス王
「そのそうだな」
コロナ将軍
「じつは我々の動きを察知して警告を発した医者がいたのです。ここでわれらの進軍を止められると作戦は失敗に終わったかもしれません。ですが、さいわいバカな政治家どもがその警告を無視するばかりかその医者を拘束し結果的に死なせてしまったのです。政治家どもは春節の大規模なパーティーを優先し市民の間に感染が広まっていることを無視したのです。」
ウィルス王
「政治家は金と遊ぶことにしか関心がないし、敵を過小評価する癖があるからな。中国は世界の工場と呼ばれるがとうとうウィルスまで世界中に輸出したのだな、は、は、は。」
コロナ将軍
「市民も感染が広がっていることに不安はあったようです、当局はあわてて春節のお祭りを中止させたりと策を立てたのですがすでに遅しで、中国全土で人間の移動と外国への旅行が始まっていたのです。そしてわれらが狙い通りに感染者が全世界へ広がっていきました。このことを警告したものもいたのですがまたしても世界の政治家どもがわれわれの味方をしてくれました。」
ウィルス王
「うん、そうだな。」
コロナ将軍
「われわれの感染力を侮っていたのです。人間の政治家どもはわがウィルスについてほとんど知識を持ちません。つい根拠のない楽観的な観測をしてしまうのです。第一次世界大戦でもクリスマスまでに戦争は終わるなどと根拠のない観測をしていますからね。わが軍は作戦通りに感染力を弱く見せかけることが出来たので政治家は新型コロナウィルス軍は弱いから2か月で勝てるなどと言い出しました。専門家の医師の意見はここでも無視されました、とくにアメリカでは大統領選挙を控えていますので経済、社会活動を止められなかったのです。」
ウィルス王
「人間の指導者、政治家は先を見る目がないのう。先手を打てば感染を防げるのだが、日本のようにちびちびとセコイ対策をするような国はコロナ軍の餌食になってしまうのだ。そのような指導者を選んでしまった国民どもは哀れと言うほかないないな。」
コロナ将軍
「まったくその通りでございます。」
ウィルス王
「では、第6の大絶滅は目前だろうな。」
コロナ将軍
「は? 大絶滅とはなんですか」
ウィルス王
「地球では過去に生物の大絶滅というのが5回起きていると科学者が言っておるぞ。」
コロナ将軍
「ほほう、それは知りませんでした。」
ウィルス王
「おまえもフレッド・グテルの著作“人類が絶滅する6つのシナリオ”やガブリエル・ウォーカーの書いた“スノーボール・アース”を読んでみなさい。大絶滅で最も有名なのが6600万年前に恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突とされているものだ。」
コロナ将軍
「それは聞いたことがあります。」
ウィルス王
「この恐竜大絶滅の後、哺乳類の時代になるのだ。その哺乳類の頂点にいるのが人類なのだが人類はあまりにも慢心しすぎた。われらの地球を汚し放題になっておる。このままでは地球そのものが生物の棲めない星になってしまう、そこでわれわれが人類を絶滅させ本来の星の姿に戻そうと戦いを始めたのじゃ。」
コロナ将軍
「そのような壮大な計画でしたか。それならわが新型コロナ軍はもっと頑張りますぞ。」
ウィルス王
「それで人類の大絶滅はいつ頃になるだろうか?」
コロナ将軍
「はい、初動作戦は大成功でした、この後は2度、3度と攻撃を繰り返しますので3年後には完勝できるものと考えております。」
王の側近
「ウィルス王様、わが新型コロナ軍の活躍をごらんになりましたか?」
ウィルス王
「うん、まことに見事な進撃ぶりだな、われらが地球の支配者になる日も近そうだな。」
王の側近
「新型コロナ軍の将軍が戦況の報告に見えました。」
ウィルス王
「おおコロナ将軍、そなたの新型コロナ軍の活躍に余は満足しておるぞ。」
コロナ将軍
「ありがとうございます。現在のところ人間の少ない田舎を除けばわが新型コロナ軍が人間どもを圧倒できております。」
ウィルス王
「コロナ将軍の作戦がみごとに当たったようだな。」
コロナ将軍
「はい、当初のクリスマスに感染者を全世界に拡大させる作戦はうまくいかなかったのですが、第二の中国正月(春節)を利用して拡散させる作戦はこちらの思うとおりに進みました。」
ウィルス王
「そのそうだな」
コロナ将軍
「じつは我々の動きを察知して警告を発した医者がいたのです。ここでわれらの進軍を止められると作戦は失敗に終わったかもしれません。ですが、さいわいバカな政治家どもがその警告を無視するばかりかその医者を拘束し結果的に死なせてしまったのです。政治家どもは春節の大規模なパーティーを優先し市民の間に感染が広まっていることを無視したのです。」
ウィルス王
「政治家は金と遊ぶことにしか関心がないし、敵を過小評価する癖があるからな。中国は世界の工場と呼ばれるがとうとうウィルスまで世界中に輸出したのだな、は、は、は。」
コロナ将軍
「市民も感染が広がっていることに不安はあったようです、当局はあわてて春節のお祭りを中止させたりと策を立てたのですがすでに遅しで、中国全土で人間の移動と外国への旅行が始まっていたのです。そしてわれらが狙い通りに感染者が全世界へ広がっていきました。このことを警告したものもいたのですがまたしても世界の政治家どもがわれわれの味方をしてくれました。」
ウィルス王
「うん、そうだな。」
コロナ将軍
「われわれの感染力を侮っていたのです。人間の政治家どもはわがウィルスについてほとんど知識を持ちません。つい根拠のない楽観的な観測をしてしまうのです。第一次世界大戦でもクリスマスまでに戦争は終わるなどと根拠のない観測をしていますからね。わが軍は作戦通りに感染力を弱く見せかけることが出来たので政治家は新型コロナウィルス軍は弱いから2か月で勝てるなどと言い出しました。専門家の医師の意見はここでも無視されました、とくにアメリカでは大統領選挙を控えていますので経済、社会活動を止められなかったのです。」
ウィルス王
「人間の指導者、政治家は先を見る目がないのう。先手を打てば感染を防げるのだが、日本のようにちびちびとセコイ対策をするような国はコロナ軍の餌食になってしまうのだ。そのような指導者を選んでしまった国民どもは哀れと言うほかないないな。」
コロナ将軍
「まったくその通りでございます。」
ウィルス王
「では、第6の大絶滅は目前だろうな。」
コロナ将軍
「は? 大絶滅とはなんですか」
ウィルス王
「地球では過去に生物の大絶滅というのが5回起きていると科学者が言っておるぞ。」
コロナ将軍
「ほほう、それは知りませんでした。」
ウィルス王
「おまえもフレッド・グテルの著作“人類が絶滅する6つのシナリオ”やガブリエル・ウォーカーの書いた“スノーボール・アース”を読んでみなさい。大絶滅で最も有名なのが6600万年前に恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突とされているものだ。」
コロナ将軍
「それは聞いたことがあります。」
ウィルス王
「この恐竜大絶滅の後、哺乳類の時代になるのだ。その哺乳類の頂点にいるのが人類なのだが人類はあまりにも慢心しすぎた。われらの地球を汚し放題になっておる。このままでは地球そのものが生物の棲めない星になってしまう、そこでわれわれが人類を絶滅させ本来の星の姿に戻そうと戦いを始めたのじゃ。」
コロナ将軍
「そのような壮大な計画でしたか。それならわが新型コロナ軍はもっと頑張りますぞ。」
ウィルス王
「それで人類の大絶滅はいつ頃になるだろうか?」
コロナ将軍
「はい、初動作戦は大成功でした、この後は2度、3度と攻撃を繰り返しますので3年後には完勝できるものと考えております。」