2017年4月27日(木)東大館駅ー>大館駅 約2.7Km
わたしは大館市に来たのは初めてだ。
鹿角市を通り十和田湖方面へは行ったことがあるが大館市方面に来たことがない。
そこで線路から離れるのだが大館市の中心部を歩きながら駅へと向かい、途中で名物のきりたんぽ鍋か比内鶏の郷土料理を味わいたいと考えた。
東大館駅から大町へと歩いていく、通りは「ハチ公通り」というのだ。
だが通りは人通りもなく閑散としている。
はて、道を間違えたのだろうか。
でもしっかりとアーケードがあるしなあ。
駅は間違いなくこの方向でよいのだが。
どの店もシャッターを下ろしたままで買い物客の姿はない。
大きな街だからメインストリートを歩けば食堂は簡単に見つかるだろうと考えたのは間違いだったのだろうか。
スマホを取り出し検索してみると、今日が休みだったり午後4時からの営業だったりである。
事前に調べるということをしないからイザというときに慌てるのだ。
まあ、駅方面に行けばレストランはあるだろうとずんずん歩いて行く。
この道は羽州街道というのだと知る。
江戸時代に整備された道で福島県から秋田県を抜けて青森県に通じるんだそうだ。
途中の長木川にかかる大館橋には吹き流しがあった。
強い風で吹き流しが真横になっている。
橋に吹き流しがあるということはこの地は強い風の吹くところということなのかな。
大型スーパーマーケットがあった。
このようなところにはファミレスはあっても郷土料理のレストランはないだろうと考えて素通りする。
大館といえば民謡にも唄われている有名な「曲げわっぱ」である。
プラスチック素材が出てくるまではどこでもこのような器が弁当箱だったり、お櫃だったりであった。
駅にほど近いところに切断された線路があった。
以前ここに踏切があったのだ。
帰宅後インターネットで調べると「小坂精練小坂線」の跡だとわかった。
2009年に廃線になったとのことだ。
廃線探索をしている方のページにかなり詳しく書いてあり勉強になるのだった。
駅前には「御成座」という映画館が残っていた。
大館市には映画館はこの御成座のみのようだ。
いったん閉館したが2014年に再開したのだという。
映画の全盛期はとうに過ぎ去ってしまったがよく頑張っているものだと思う。
レストランを探しながら歩いてきたが見つからず、とうとう駅に着いてしまった。
フェンスにはきりたんぽ鍋のイラスト。
こちらはハチ公の絵だ。
バスの愛称もハチ公号というのだ。
残念ながら駅前でも食堂を見つけられなかった。
しかたない駅中で食べようか。
駅前にはお決まりの銅像が建っている。
ここ大館駅はやはり秋田犬とハチ公の銅像である。
観光客だろう写真を撮っている人がいた。
時刻はちょうど午後3時。
ここまで休憩を入れて7時間半歩いた。
腹は減っているが疲れはさほどでもない、あと2時間くらいなら歩けそうだ。
待合室にもハチ公の像がある。
土産物の販売もしていて曲げわっぱも売っている。
どれどれと、値段をみて驚いた。
弁当箱が14、040円、ミニおひつが12、960円もするのだ、とても気軽に買える価格ではなかった。
駅中にも食堂はなかった。
コンビニはあるが、ここでコンビニ弁当というのはあまりにも悲しい。
駅前にあったレストランは建物を解体中で休業だった。
だが別の場所で弁当の販売をしているではないか。
「鶏めし」弁当880円なり。
急ぎ足で待合室にもどり大急ぎで食べる。
十和田南駅方面行の出発は15分後に迫っている。
割りばしの袋には間伐材を使ってCO2を減らそうと書いてある。
鶏めし弁当と自販機で買った120円のパン、JR運賃580円で地域に貢献できたうえに地球環境にも貢献できるとはうれしい限りである。
JR花輪線の好摩駅から大館駅間はJR営業キロで106.9キロある、それを5日かけて歩きとおした、鶏めしの味もひとしおである。
だが、おいしい鶏めしをガツガツとかっこむ形になりじっくり味わうことは出来なかった。
ああ、いつもこんなのばかりだなあ。
改札を通ってホームへ出るとハチ公神社と再会だ。
ハチ公の前には曲げわっぱの弁当箱があったが、もしかしてあれは賽銭箱だったのだろうか。
大館駅は構内が広い。
いまは奥羽線と花輪線が乗り入れているのだが、以前は小坂線と同和鉱業の花岡線も乗り入れていたとのことでその名残だろう。
列車はすでに入線していた。
乗車してから「あ、そうか車内で鶏めし弁当を食べればよかったんだ」と気づく。
わたしはけっこうそそっかしい人間である。
車窓から見ると空が晴れ渡っている、強風も治まっている。
歩き旅を終えたとたんに天候がよくなるなんて「ううむ、天気予報のバカ!」と小さくつぶやく。
JR花輪線沿線歩き旅 完
わたしは大館市に来たのは初めてだ。
鹿角市を通り十和田湖方面へは行ったことがあるが大館市方面に来たことがない。
そこで線路から離れるのだが大館市の中心部を歩きながら駅へと向かい、途中で名物のきりたんぽ鍋か比内鶏の郷土料理を味わいたいと考えた。
東大館駅から大町へと歩いていく、通りは「ハチ公通り」というのだ。
だが通りは人通りもなく閑散としている。
はて、道を間違えたのだろうか。
でもしっかりとアーケードがあるしなあ。
駅は間違いなくこの方向でよいのだが。
どの店もシャッターを下ろしたままで買い物客の姿はない。
大きな街だからメインストリートを歩けば食堂は簡単に見つかるだろうと考えたのは間違いだったのだろうか。
スマホを取り出し検索してみると、今日が休みだったり午後4時からの営業だったりである。
事前に調べるということをしないからイザというときに慌てるのだ。
まあ、駅方面に行けばレストランはあるだろうとずんずん歩いて行く。
この道は羽州街道というのだと知る。
江戸時代に整備された道で福島県から秋田県を抜けて青森県に通じるんだそうだ。
途中の長木川にかかる大館橋には吹き流しがあった。
強い風で吹き流しが真横になっている。
橋に吹き流しがあるということはこの地は強い風の吹くところということなのかな。
大型スーパーマーケットがあった。
このようなところにはファミレスはあっても郷土料理のレストランはないだろうと考えて素通りする。
大館といえば民謡にも唄われている有名な「曲げわっぱ」である。
プラスチック素材が出てくるまではどこでもこのような器が弁当箱だったり、お櫃だったりであった。
駅にほど近いところに切断された線路があった。
以前ここに踏切があったのだ。
帰宅後インターネットで調べると「小坂精練小坂線」の跡だとわかった。
2009年に廃線になったとのことだ。
廃線探索をしている方のページにかなり詳しく書いてあり勉強になるのだった。
駅前には「御成座」という映画館が残っていた。
大館市には映画館はこの御成座のみのようだ。
いったん閉館したが2014年に再開したのだという。
映画の全盛期はとうに過ぎ去ってしまったがよく頑張っているものだと思う。
レストランを探しながら歩いてきたが見つからず、とうとう駅に着いてしまった。
フェンスにはきりたんぽ鍋のイラスト。
こちらはハチ公の絵だ。
バスの愛称もハチ公号というのだ。
残念ながら駅前でも食堂を見つけられなかった。
しかたない駅中で食べようか。
駅前にはお決まりの銅像が建っている。
ここ大館駅はやはり秋田犬とハチ公の銅像である。
観光客だろう写真を撮っている人がいた。
時刻はちょうど午後3時。
ここまで休憩を入れて7時間半歩いた。
腹は減っているが疲れはさほどでもない、あと2時間くらいなら歩けそうだ。
待合室にもハチ公の像がある。
土産物の販売もしていて曲げわっぱも売っている。
どれどれと、値段をみて驚いた。
弁当箱が14、040円、ミニおひつが12、960円もするのだ、とても気軽に買える価格ではなかった。
駅中にも食堂はなかった。
コンビニはあるが、ここでコンビニ弁当というのはあまりにも悲しい。
駅前にあったレストランは建物を解体中で休業だった。
だが別の場所で弁当の販売をしているではないか。
「鶏めし」弁当880円なり。
急ぎ足で待合室にもどり大急ぎで食べる。
十和田南駅方面行の出発は15分後に迫っている。
割りばしの袋には間伐材を使ってCO2を減らそうと書いてある。
鶏めし弁当と自販機で買った120円のパン、JR運賃580円で地域に貢献できたうえに地球環境にも貢献できるとはうれしい限りである。
JR花輪線の好摩駅から大館駅間はJR営業キロで106.9キロある、それを5日かけて歩きとおした、鶏めしの味もひとしおである。
だが、おいしい鶏めしをガツガツとかっこむ形になりじっくり味わうことは出来なかった。
ああ、いつもこんなのばかりだなあ。
改札を通ってホームへ出るとハチ公神社と再会だ。
ハチ公の前には曲げわっぱの弁当箱があったが、もしかしてあれは賽銭箱だったのだろうか。
大館駅は構内が広い。
いまは奥羽線と花輪線が乗り入れているのだが、以前は小坂線と同和鉱業の花岡線も乗り入れていたとのことでその名残だろう。
列車はすでに入線していた。
乗車してから「あ、そうか車内で鶏めし弁当を食べればよかったんだ」と気づく。
わたしはけっこうそそっかしい人間である。
車窓から見ると空が晴れ渡っている、強風も治まっている。
歩き旅を終えたとたんに天候がよくなるなんて「ううむ、天気予報のバカ!」と小さくつぶやく。
JR花輪線沿線歩き旅 完