東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

JR花輪線沿線歩き旅 東花輪駅ー>花輪駅

2017年05月10日 | JR花輪線 歩き旅
2017年4月27日(木)東大館駅ー>大館駅 約2.7Km

わたしは大館市に来たのは初めてだ。
鹿角市を通り十和田湖方面へは行ったことがあるが大館市方面に来たことがない。
そこで線路から離れるのだが大館市の中心部を歩きながら駅へと向かい、途中で名物のきりたんぽ鍋か比内鶏の郷土料理を味わいたいと考えた。



東大館駅から大町へと歩いていく、通りは「ハチ公通り」というのだ。



だが通りは人通りもなく閑散としている。





はて、道を間違えたのだろうか。
でもしっかりとアーケードがあるしなあ。



駅は間違いなくこの方向でよいのだが。



どの店もシャッターを下ろしたままで買い物客の姿はない。
大きな街だからメインストリートを歩けば食堂は簡単に見つかるだろうと考えたのは間違いだったのだろうか。
スマホを取り出し検索してみると、今日が休みだったり午後4時からの営業だったりである。
事前に調べるということをしないからイザというときに慌てるのだ。

まあ、駅方面に行けばレストランはあるだろうとずんずん歩いて行く。
この道は羽州街道というのだと知る。





江戸時代に整備された道で福島県から秋田県を抜けて青森県に通じるんだそうだ。

途中の長木川にかかる大館橋には吹き流しがあった。





強い風で吹き流しが真横になっている。



橋に吹き流しがあるということはこの地は強い風の吹くところということなのかな。

大型スーパーマーケットがあった。



このようなところにはファミレスはあっても郷土料理のレストランはないだろうと考えて素通りする。

大館といえば民謡にも唄われている有名な「曲げわっぱ」である。





プラスチック素材が出てくるまではどこでもこのような器が弁当箱だったり、お櫃だったりであった。

駅にほど近いところに切断された線路があった。



以前ここに踏切があったのだ。



帰宅後インターネットで調べると「小坂精練小坂線」の跡だとわかった。
2009年に廃線になったとのことだ。
廃線探索をしている方のページにかなり詳しく書いてあり勉強になるのだった。

駅前には「御成座」という映画館が残っていた。



大館市には映画館はこの御成座のみのようだ。



いったん閉館したが2014年に再開したのだという。
映画の全盛期はとうに過ぎ去ってしまったがよく頑張っているものだと思う。

レストランを探しながら歩いてきたが見つからず、とうとう駅に着いてしまった。

フェンスにはきりたんぽ鍋のイラスト。



こちらはハチ公の絵だ。



バスの愛称もハチ公号というのだ。



残念ながら駅前でも食堂を見つけられなかった。



しかたない駅中で食べようか。

駅前にはお決まりの銅像が建っている。



ここ大館駅はやはり秋田犬とハチ公の銅像である。



観光客だろう写真を撮っている人がいた。



時刻はちょうど午後3時。



ここまで休憩を入れて7時間半歩いた。
腹は減っているが疲れはさほどでもない、あと2時間くらいなら歩けそうだ。





待合室にもハチ公の像がある。



土産物の販売もしていて曲げわっぱも売っている。





どれどれと、値段をみて驚いた。
弁当箱が14、040円、ミニおひつが12、960円もするのだ、とても気軽に買える価格ではなかった。

駅中にも食堂はなかった。
コンビニはあるが、ここでコンビニ弁当というのはあまりにも悲しい。

駅前にあったレストランは建物を解体中で休業だった。



だが別の場所で弁当の販売をしているではないか。
「鶏めし」弁当880円なり。



急ぎ足で待合室にもどり大急ぎで食べる。
十和田南駅方面行の出発は15分後に迫っている。



割りばしの袋には間伐材を使ってCO2を減らそうと書いてある。



鶏めし弁当と自販機で買った120円のパン、JR運賃580円で地域に貢献できたうえに地球環境にも貢献できるとはうれしい限りである。

JR花輪線の好摩駅から大館駅間はJR営業キロで106.9キロある、それを5日かけて歩きとおした、鶏めしの味もひとしおである。

だが、おいしい鶏めしをガツガツとかっこむ形になりじっくり味わうことは出来なかった。
ああ、いつもこんなのばかりだなあ。

改札を通ってホームへ出るとハチ公神社と再会だ。







ハチ公の前には曲げわっぱの弁当箱があったが、もしかしてあれは賽銭箱だったのだろうか。



大館駅は構内が広い。



いまは奥羽線と花輪線が乗り入れているのだが、以前は小坂線と同和鉱業の花岡線も乗り入れていたとのことでその名残だろう。

列車はすでに入線していた。







乗車してから「あ、そうか車内で鶏めし弁当を食べればよかったんだ」と気づく。
わたしはけっこうそそっかしい人間である。

車窓から見ると空が晴れ渡っている、強風も治まっている。





歩き旅を終えたとたんに天候がよくなるなんて「ううむ、天気予報のバカ!」と小さくつぶやく。






JR花輪線沿線歩き旅  完

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JR花輪線沿線歩き旅 扇田駅ー>東大館駅

2017年05月09日 | JR花輪線 歩き旅
2017年4月27日(木)扇田駅ー>東大舘駅 約6.1Km

あと2駅で大館駅である。
この調子なら大館駅まで行けるだろう。
朝のうちに膝にシップをしてきたのは正解だった。
いまのところ痛みはなく順調に歩けている。

天気が目まぐるしく変わる。
太陽が出ているときは強い風が吹き付けてくる。
そして5分もしないうちに空は雲で覆われぱらぱらと雨粒が落ちてくるのだ。
スマホで雨雲レーダーを見ると、なんとわたしの歩いているところだけ雨雲がかかっているではないか。
いくら雨男だからってそんなに雨雲に好かれたくはないな。



扇田の町はずれにあった稲荷神社の鳥居もなかなか渋かった。



この鳥居はちゃんと笠木の上にトタン屋根を載せてある。



こうすると雨による傷みを少なくできるのだろう。



タイミングよく太陽が顔を出したので桜とともに写真に収める。

田んぼの中の道を進む。



ときどき猛烈な風が来てよろけてしまう。



と、つぎの瞬間は雨がぱらぱらと落ちてくる。
着ているウィンドパーカーは濡れてしまった、カメラをパーカーの下へしまう。
今日は晴れという天気予報を恨みたくなるのだった。





秋田犬のマンホールの蓋、回りに描いてあるのは秋田杉なのだろうか。

こんどは白い鳥居があった、鉄骨製のようで少しサビが出ていた。





このあたりではあまり見かけない中央部で結ぶ形のしめ縄。

米代川の土手を歩いていくと橋が見えてきた。





橋には秋田犬と遊ぶ女の子の像と、母犬にじゃれつく秋田犬の像があった。





橋を渡り今度は田んぼの中の道を進んだのだが、なんと工事中である。





いまさら引き返すのもイヤなので工事の人がいないことをよいことに工事中の泥道を歩いて行く。





やれやれシューズが泥だらけだ。



やっと東大館駅が見えてきた。







両面のプラットホームの片側だけ使っていて、片面の線路は撤去されていた。









駅前にタクシーが2台客待ちをしているところを見ると乗降客は多いのだろう。





つづく。
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JR花輪線沿線を歩く旅 大滝温泉駅ー>扇田駅

2017年05月08日 | JR花輪線 歩き旅
2017年4月27日(木)大滝温泉駅ー>扇田駅 約6.4Km

急に空模様が怪しくなってきた。
空は雲に覆われていかにも雨が降りそうな黒い雲が出ている。
今日の天気予報では1ミリ以上の雨の確率はゼロパーセントだった。
予報の画面には☀マークが朝から夕方まで出ていたのだ。
それを信用して今日は雨具を持ってこなかった。
ああ、雨具を持ってくるんだったなと思ってもすでに遅い。



「道目木」というバス停があった。「どうめき」と読むのだろう、岩手には同じ読み方で「百目木」という地名がある。漢字もなまるのか?

米代川に沿って歩いていくとなにやら不思議な構造物があった。



ツタがからまりボロボロだ、見ると向こう岸にも同じものがある。



これは昔のつり橋の残骸に違いない。
橋は無くなったがこれはコンクリート製なのでそのまま残してしまったということだろうな。



とうとう雨が降り出してきた。
まだポツポツ程度だが風も出てきて急激に寒くなってきた。



濡れたまま強い風の中を歩き続けると体温が奪われて風邪をひいてしまうかもしれない。
とりあえず扇田駅までは歩くしかない。



線路のわきのキロポストを撮影しようとして、ふと見ると森の中に鳥居があった。



が・・どこかヘンなのだ。



望遠レンズに変えて覗いてみると・・・



鳥居の上の横棒、あれを笠木というのだそうだが、なんと「塩ビパイプ」であった。
あの水道管などに使う塩ビパイプだ。
木と塩ビパイプのコラボと言うことかなあ。
でもなんだかすごい違和感があるな。

かなり古い鳥居らしく柱もかなり傷んでいるようだ、笠木が朽ちて落ちたのだろう。
ちゃんと木材を使って笠木をつけたかったが柱の強度が不安だったので、軽い塩ビパイプで代用した、というのがわたしの推理である。

でもどこか遠く山の方から「たしかに日本の神様は鳥居の材質、色にあまりこだわらないんだけどねえ、でも塩ビパイプはちょっとなあ」という声が聞こえたような聞こえなかったような・・・

その鳥居のわきを列車が通過していく。





扇田の町へ入って行くと、りっぱな門があった。



この門は明治中頃のもので、地主屋敷のものだと案内にあった。





たしかに武家屋敷の門と比べても遜色のない立派な門だ。
その隣が郵便局で建物を隣の地主門と違和感がないような造りにしているのもよろしい。





町の街灯には鶏の絵があった、比内鶏に違いない。





町中には無料の休憩所があったが中にはだれもいない。



だれもいないと意外に入りづらいものでガラス越しにチラと見ただけで通り過ぎる。

マンホールにも比内鶏が描かれいる。



こちらは正面を向いた比内鶏。



でも知らない人が見たらなんの絵なのか悩むことだろうな。





おや、なにやら小屋のようなものが連なっている。



まるでホームレスの住居(おお、矛盾した表現だ)のように見えるがなんだろう。
道路の反対側を見ると扇田市日駐車場の看板があった。



ここは市日の会場なのだった。
歴史のある市なのだろう看板の文字がかすれて読めなくなっている。
帰宅後調べてみたら扇田の市は300年の歴史があるのだという。
この場所で45年ほど前から毎月0と5のつく日に開催されているそうだ。



扇田駅に到着だ。






この駅では高い梁に時計がかけてあった。



いたずら防止の為なのだろうか。




つづく
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JR花輪線沿線歩き旅 十二所駅ー>大滝温泉駅

2017年05月07日 | JR花輪線 歩き旅
2017年4月27日(木)十二所駅ー>大滝温泉駅 約2.7Km

10分の休憩を終えて次へと歩く。

駅前に小さな神社がある、桜は3分咲きというところだった。

フェンスに秋田犬の絵が描いてある、この先も秋田犬の絵にあちこちで出会うのだが本物の秋田犬には残念ながら遭遇しなかった。



おやもしかしてワイナリーか地ビールの醸造所でもあるのかな?



と思ったら小学校だった。なんだか樽を3個重ねたように見えたのだ。



遠くに神社が見えている。



神社は杉木立に囲まれているのだがいかにも日本らしい風景だなと思う。

右手にはコミュニティセンターや老人保養施設などが広大な敷地の中に並んでいた。



大滝温泉の町中へと入っていく。日帰り入浴施設「湯夢湯夢の湯」というのが見えたのだが、いま風呂に入ると今日中に大館駅にたどり着けないのであきらめる。



大滝温泉駅が見えた。





この古さを感じる駅名看板は国鉄時代からのものだろうか。



まだ11時だ、ここまで4時間10分かかった。







国鉄時代とJRになってからの駅名標は漢字が上か、ひらがなが上かということだけでなくローマ字表記も違っていたんだな。



この駅は列車のすれ違いをするためにプラットホームは2面使っている。







つづく。
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JR花輪線沿線歩き旅 沢尻駅ー>十二所駅

2017年05月06日 | JR花輪線 歩き旅
2017年4月27日(木)沢尻駅ー>十二所駅 約3.1Km

写真を撮ったら次の駅へと向かう。
次の十二所駅までも3キロほどで距離が近い。
距離が7キロ以上あると歩いていてしんどい、一区切り5キロくらいが歩くにはちょうど良い。

ここの桜は五分咲きというところだった。




逆光で撮影すると桜なのかどうかわからんなあ。

別所川にかかっている橋はプレートがなくなって橋の名前はわからない。



川を見ると澄んだ水が流れている。



このような水のきれいな状態をいつまでも残しておきたいものだ。

踏み切りがあった。
おや、この標識は電車ではないか。



たしかさきほど見た別の標識はSLだったはず。
この路線は「電車」も「蒸気機関車」も走っていないはずだが・・などど標識にクレームをつけてみる。

十二所の町中へと入っていく。



「岩谷製パン」の看板があった。



パン工場なのだろうが操業中なのかもわからないほど静かである。
その工場の前に「パンの自販機」があった。



「たまごの自販機」や「りんごの自販機」は見たことがあるがパンは初めてだ。
買ってみるとするか。
だが種類が少ないなあ。



全部で6種類だけ、それも各1個づつという寂しさだ。
ご近所の人がたまに買うだけなんだろうな。



買ったのはハムペストリーで120円だ。



そこから少し行くともう十二所駅だ。





まわりには人家があるのだが静かである。



なんだか”しーん”という音が聞こえるような静けさだった。










駅のベンチに腰掛けてしばしの休憩。
さっき買ったパンを食べて、これで早めの昼食とする。





つづく。
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JR花輪線沿線歩き旅 土深井駅ー>沢尻駅

2017年05月05日 | JR花輪線 歩き旅
2017年4月27日(木)土深井駅ー>沢尻駅 約2.0Km

土深井駅を過ぎるとそこはもう大館市である。



「ようこそ大館へ」の文字がかすれて読めないほど朽ちてぼろぼろの歓迎タワーがある。



沢尻駅までは2キロしかないので30分もかからずに到着。

「さわじり・くずわら地区」のマンホールの蓋。



菊が名産なのだろう。

江尻駅が近いはずだが国道には駅への案内板がなかった。



スマホのナビがなければ通り過ぎてしまうところであった。

民家のわきの路地を抜けてプラットホームへと出る。



ここに踏切があったと思われる痕跡がある。
車がやっと通れるほどの細い路地で、近くに新たな道路を作ったためにこの踏切は閉鎖されたもののようだ。













つづく。
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JR花輪線沿線を歩く 末広駅ー>土深井駅

2017年05月04日 | JR花輪線 歩き旅
2017年4月27日(木)末広駅ー>土深井駅 約2.3Km

末広駅では休憩なしで歩き続ける。

このあたりはさほど人家の多いところではないが駅間距離は2ー3キロと短い。

土深井駅の近くは南部と秋田藩の藩境があったところだ。



現在の県境からはかなり秋田県側に入ったところだったんだなあ。

このあたりから有名な比内鶏の看板が出てくる。





国道103号線から少し奥まったところに土深井駅はあった。





 



待合室には忘れ物と思われる傘が3本下がっていた。





ちょうど大館駅方面行の列車が来たのでカメラを構えて待つ。

 





つづく。
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JR花輪線沿線歩き旅  十和田南駅ー>末広駅

2017年05月03日 | JR花輪線 歩き旅
2017年4月27日(木)十和田南駅ー>末広駅 約4.5Km

なかなか天気が安定しない。

昨日は雨だった、夜中には雷鳴も聞こえていた。
だが今日の天気予報はNHKもインターネットで見ても快晴だ、朝から夕方まで太陽のマークである。
風がやや強いようだがこれなら出かけても問題ないだろう。

午前5時に起きだして昨夜のうちに用意しておいたサンドイッチを持って車で出発する。



今朝は濃い霧が出ている。




太陽が昇ってくると幻想的な風景になるのだが、霧の中の運転だから慎重に走る。
今日の出発点の十和田南駅までは約100キロメートルほどあるのだ、うーむ遠いな。

途中の鹿角市の道の駅でひと休み、朝食のサンドイッチをほおばる。



今朝は冷え込んだ。道路わきにある温度計は0度を表示していた。
やはり桜の見ごろは連休のころになるだろう。

十和田南駅に着いたのは午前7時半だった。



駅のフラワーポッドのチューリップの向こうに見えているのは環状列石のレプリカだ。



大湯ストーンサークル(環状列石)はこの駅からバスで15分で行けるのだ。
よく整備されていて楽しく見学できるところである。

駅を背にして歩き出す。
駅正面には稲荷神社がある。






境内の桜は二分咲きといったところだった。



足元を見るとマンホールの蓋がある。



描かれているのは錦木塚とサケ?のようだ。



別の蓋には声良鶏の絵が描かれていた。

きょうはこの線路沿いに西の方角へと歩いていくのだ。



まあ、線路の写真だけでは方角もなにもわからないのだが。
大舘駅までのJR営業キロは29.2キロである。
できれば今日で花輪線沿線の歩き旅を完結させたい。
4月16日に歩いたとき左ひざが痛んで途中からペースダウンしてしまった。
そこで今日はあらかじめ左ひざ痛み止めの湿布をして、さらに予備の湿布も持ってきた。



すこし行くと米代川の神田橋を渡る。



男の子が寝そべっている彫刻がのっかている。



反対側にはアメリカの空港で保安検査を受けている姿が・・・
スキャナで読み取りやすいようにすっぽんぽんでばんざいしているのだ。

朝の農作業へ行くのだろうかお婆さんが自転車で踏切を渡ってくる。





ここの地名は「女神」というのだろうか、なんだか格好のいい地名である。





2キロメートルほど行くと崖が道路ぎりぎりまで迫っている場所があった。





崖の下は道路、すぐわきが線路でその下を米代川が流れている。
みると「すへる注意」の看板があった。



一瞬この地方の方言で書いたのかと思ったが、「す」の濁点が消えてしまったものだった。

崖の中ほどに鳥居が見えている、階段があって登っていけるようになっていた。



狭い階段を登ってみる。





途中にプレートが埋め込んであった。



大雨で崖崩れがあって、その復旧工事の記念のものだろう。



「末廣用水路」はグーグルで調べても出てこなかった。



上から見ると山を削って道路と線路を造ったのだということがよくわかる。



梅が満開だった。



松山番所跡前を通る。



このあたりのお宅の屋根はトタン屋根で雪止めをつけていない。







これは雪が自然と落下するようにしているのだ。
屋根に積もれば雪下ろし作業をしなくてはならない。
瓦屋根は重いので雪の重みも加わって家を潰すこともあるのだ。
トタンだと雪が自然に滑り落ちるから雪国ではトタン屋根にするお宅が多いのだ。






末広小学校前を通る。モダンな校舎だった。



学校に隣接して学校の田んぼがあるのだろう。
田んぼアートの看板が見えている。



桜は五分咲きくらいだろうか。







末広駅前まできた。






こじんまりした駅である。時計に見えたのは丸窓であった。





待合室には横になって休みたくなるようなベンチがあった。








国鉄時代からのものと思われるホーローの駅名標が渋い。







つづく。
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JR花輪線沿線を歩く旅 柴平駅ー>十和田南駅

2017年04月28日 | JR花輪線 歩き旅
柴平駅ー>十和田南駅 約3.6Km 2017年4月16日(日曜日)

柴平駅の写真を撮ったらすぐに歩き出す。

現在時刻は午後1時20分だ。
十和田南駅発午後2時16分発の上り列車に間に合わないと次は午後4時27分発になってしまう。
間に合うはずだとは思うが左ひざの痛みが強くなってきた。
休めば回復するだろうがここで休むと列車に間に合わなくなる。

途中でなんどか休憩を入れるのでなければこの辺りが一日に歩ける限界のようである。

しばらく行くと「マセ川」というバス停があった。




その先にあるのが「間瀬川」だった、なぜカタカナで書いたのだろうかと小さな疑問。



松ノ木バス停にはすごくさび付いた標識があった。



ここまで錆びると貫禄さえ感じる。

路地を少し入ったところにクリーム色に塗られた鳥居が建っていた。



額には八幡神社とあったが日本の神様は鳥居の材質、カラーにはこだわらないおおらかさがあるようだ。



午後2時に十和田南駅前まで来た。







約3.6キロを40分ほどで歩いた。

駅の正面には稲荷神社がある、わたしはこの赤い鳥居のほうが好きである。



外国の日本観光のポスターには赤い鳥居と大仏像、富士山、東京タワーが一度に見渡せるように思える写真があるのが多い。
赤い鳥居は外国から見た日本のイメージにぴったりなのだろう。

駅への道のわきにも鳥居があってこれはどうやら鉄骨製のようだ。



マンホールの蓋と鳥居を見かけると写真を撮るというヘンな癖がついてしまったなあ。







自動券売機で切符を買ってプラットホームへと行く。



先客がひとりだけいた。
ビデオカメラを構えているところをみると撮り鉄の方であろう。
この十和田南駅は好摩方面からの列車と大館方面からの列車がスイッチバックをするのだ、これを撮影しているらしい。
わたしはこのスイッチバックをこの駅から奥羽本線の大鰐方面へ延伸するためだったと思っていたのだが、東北本線の一戸駅へと線路を伸ばす計画が中止になってしまったのだと知ってちょっと驚いた。
もし実現していたとしても大赤字路線だったに違いないからだ。

この線路の先は行き止まりである、プラットホームから線路をみると列車の停止位置から先の踏面(線路の車輪が踏む部分)はしっかりと錆びついていた。





上り方面のディーゼル列車が入線してきた、兄畑駅までの運賃は410円だった。








兄畑駅から十和田南駅間のJRの営業キロは21.9キロメートルだ。
途中昼食休憩を入れて約6時間で22キロを歩いた。
時速3.6キロほどだからやはり歩く速度は数年前に比べて遅くなっている。
途中からひざに痛みが出たのも影響しているのだ。


兄畑駅まで戻り車で湯瀬温泉へと向かう。
日帰り温泉の入浴料は60歳以上なら100円というのはじつにうれしい。
日曜日なのに客は2人だけだった。

今日かかった費用はガソリン代を除くと昼食の350円とJR運賃410円、入浴料の100円だけである。
こんな旅行者がいるから地方の活性化がすすまないのだ。



つづく。

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JR花輪線沿線歩き旅 鹿角花輪駅ー>柴平駅

2017年04月26日 | JR花輪線 歩き旅
鹿角花輪駅ー>柴平駅 約5.3Km 2017年4月16日(日曜日)

駅を出るとすぐ隣に「鹿角きりたんぽFM」局があった。



最初は名物のきりたんぽをマイクにみたてたデザインかと思ったが、どうやら電源スイッチだろうと後から気づいた。

さらに数分歩くと消防団の屯所があった。



おお、ショーウィンドウに見えているのは纏ではないか。



江戸時代はこの纏持ちが火消しのヒーローだったというが、ずいぶんと重そうだなあ。

さらにその先には「コモッセ」という複合施設が見えている。



最近はこのような産直や保育所、多目的ホールを兼ね備えた施設を造るのが流行りである。
屋上にはこれまたトレンドの太陽光発電設備がある。
見たところデザイン優先で取り付けたもののようだ。

「エコ」「地球にやさしい」という言葉は現代の免罪符である。
ジェット機や自動車、家電製品から割りばしに至るまでエコをうたわなければ売れない時代なのだ。
そのうち「エコで地球にやさしい核兵器」というのが出てくるんじゃないかと思っている。

そのコモッセの隣にひっそりと建っているのが八正寺稲荷神社だ。



寺なのか神社なのかはっきりしろと言いたくなるような名前だが、鳥居のわきにある桜の木の形がなんとも良いのだった。
「長命桜」というんだそうだ、あやかりたいものである。



このあたりから左ひざが痛むようになった。
歩けないほどではないが痛くて歩くペースが落ちてきた。

「六月田橋」があった。



人名、地名は読み方がむずかしいが帰宅後調べてみたら「ろくがつだ」と読むらしい。
なんだ~そのまんまじゃないかと少々がっかり、六月田さんという苗字もあるそうだ。

できるだけ線路沿いの道を歩こうと思い農道のほうへと向かう。



2両編成のディーゼルカーが十和田南駅方面へと走っていく。



周りが田んぼだけのところにいきなり小学校が現れた。



はて、校舎の裏に住宅地が広がっているのかな?と見たがやはり田んぼが広がっているだけだ。
地図を見ると学校は住宅地からは1キロメートル以上も離れている。



夏の時期はよいとしても冬は雪も多いし暗くなるのも早い、街灯もないようなところを通学するのは子供達にはしんどいのではないだろうかと余計な心配をしてしまう。



柴平駅が見えてきた。



文字がかすれてやっと判別できるバス停をすぎると柴平駅だ。











次は今日の目的地である十和田南駅だ。






つづく。

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