東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

27日目 名取駅ー北白川駅

2012年05月29日 | 東北本線 仙台駅~福島駅


2012年05月08日(火) 名取駅 - 北白川駅 歩いた距離約28Km

午前6時半に起きだした。

さっそく朝食にする。

朝食といっても昨日スーパーで買ったコッペパンとインスタントコーヒーだけだ。

たった10分で朝食が済んでしまった。

車を河川敷に停めたまま歩いて船岡駅へと向かう。



駅舎はお城のような雰囲気の建物だ。



屋根には{しゃちほこ」まで乗っている。
駅前の郵便ポストも昔ながらの円筒形なのだ。



造りが凝っているのは良いが知らない旅行者なら駅だと思わず通り過ぎてしまうかもしれない。

午前7時半すぎの下り列車で今日の出発地駅の名取駅まで戻る。



通学時間帯なので高校生で満員状態だった。



7時45分に名取駅に着いて歩き出す。



仙台空港が近いので上空にジェット機の姿が見えてくる。

地震で大きく傾いた家があった、ずいぶん危なっかしいがどうやら人が住んでいるようだ。



午前8時30分に館腰駅に到着した。



仙台空港までの「仙台空港アクセス線」が出来るまではこの駅が仙台空港への最寄り駅だった。
その当時はこの駅までJRで来てシャトルバスで空港へ向かうのが、早くて安かったのだ。
だがいまはシャトルバスは運行されていないようでバス停に時刻が出ていなかった。

仙台から岩沼までは東北本線と国道4号線はほぼ平行して走っている。







交通量の多い国道を歩く。

やっと岩沼市内へと入った。



相変わらずマンホールの蓋を見かけると写真を撮る。



9時20分に岩沼駅に到着。





駅前は再開発の工事中であった。

ここで10分ほど休憩する。

この地域も洪水に長年悩まされきた地域のようだ。



市内を行くと「二木の松」の案内表示があった。
松尾芭蕉も奥の細道で句に詠んでいるとのこと。



「二木の松史跡公園」として整備されている。









その近くには「竹駒神社」がある。



この歩き旅はできるだけ東北本線沿って、寄り道をせず歩いているので名所旧跡に立ち寄ることはないのだが、ここは経路上にあったので立ち寄ってみた。
日本三大稲荷といわれるだけあって広い境内は明るさと荘厳さが調和した神社だ。





敷地内に幼稚園があり園児たちが散歩に来ていた。



神社を急ぎ足で見て回り、また歩き旅へと戻る。

柴田町へと入る。
東北本線沿いの舗装されていない農道を歩く。
菜の花が満開だ。



11時50分に槻木駅に到着。



ちいさな美術館を思わせるような外観の駅舎である。

ここでも駅舎の写真を撮っただけで歩き出す。

白石川を渡るとリコーや日立など大きな工場が見えてくる。

もうすぐ午後1時なので昼食にしたい。
イオンショッピングセンターがあったがラーメン店は休みだった。
そのまま歩き続けていたら車を停めている河川敷に着いてしまった。

昼食は自宅から持って来た賞味期限切れのカップ麺で済ませてしまった。
情けない昼食だが費用の節約になったのでよしとしよう。
昼食を食べ終えたら、また歩き出す。


船岡駅から大河原駅まで南下するのだが、川沿いの桜並木が美しい。



歩道がよく整備されているし木陰は涼しい風が吹いて気持ちよく歩けるのだ。
隣の駅まで続く3.5キロメートルの遊歩道だ。



時期が過ぎてしまい桜は散ってしまったが、桜が満開の時期はさぞかしきれいだろう。
「さくら名所100選の地」に選ばれているがうなづける。





午後2時45分に大河原駅に到着。



こぢんまりとした駅舎だがコンビニもある。

ここでも駅の写真を撮るだけにして歩き出す。





こんどは東北本線に近い県道50号線を歩く。
道幅が狭いのにスピードを出す車が多い、しかも踏み切りで一旦停車をしない車が多いのには驚いた。
いかに田舎道はいえ列車の運行本数の多い東北本線である、危険だなあと思う。

白石市へと入る。



やっと北白川駅が見えてきた。
午後4時15分に北白川駅に到着。



ここは無人駅だった。

JRで藤田駅まで戻る、運賃は190円。



車へ戻り、「天然温泉いい湯」へと向かう。入浴料は500円。



昼食をカップ麺にしたので夕食は吉野家の牛丼にする、味噌汁とコールスローのセットで490円。


夕食を終えるとあとはすることが無い。午後8時前だというのに河川敷へ戻りさっさと車で寝てしまう。

と、深夜になにやら歌のようなものが聞こえる。
時計を見ると午前2時だ、いったい何事かと外を見ると橋の下で男が大声で歌を歌っている。
カラオケの練習だろうか?それにしてもなぜ深夜の2時に?
歌は1時間以上も続いた。おかげであまりよく眠れなかった。















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26日目 仙台駅ー名取駅

2012年05月24日 | 東北本線 仙台駅~福島駅
2012年05月07日(月) 仙台駅 - 名取駅 歩いた距離約10Km


昨年は仙台まで歩いたので、今年はその続きを歩くことにする。

6月になると梅雨時で雨が多そうだし、7月だと暑いだろうということで5月初旬に歩くことにした。

今年は遅い春で桜の開花が遅かった。岩手の桜の開花はゴールデンウィークになってからだった。
例年に比べて一週間遅れた。
「桜を見ながら歩くのもいいなあ」と考えていたのだが道路が混雑するだろうからと、ゴールデンウィーク明けに出発することにした。

ホテルに泊まりながら歩くのはお金がかかるので今回も車中泊である。
車中泊と言っても軽自動車なので身体をまっすぐに伸ばせないほど狭い。
前回はそれがずいぶんとつらかった。今回は出来るだけラクに寝れるようにと工夫をした。
それは座席を倒した上に板を敷くというものである。
座席を倒しただけでは”寝床”が平らにならないので実に寝にくいのだ。
実際に寝てみると板を敷いただけでずいぶんと寝やすくなった。

もしテントを張って休めるならとテントまで持って行くことにした。
食料はカップ麺、インスタントラーメン、水は2リットルを4本。
いずれも買い込んでおいたが「賞味期限切れ」になってしまったものばかりだ。このさい一気に食ってしまおうというわけだ。

さらに特売で買った缶コーヒー、さばの味噌煮の缶詰も持つ、バナナとお菓子までも持って行く。

まずは自宅から今回の出発駅である仙台駅まで行かなければならない。

めずらしく早起きをして午前6時半に自宅を出発した。

高速料金も節約しようというわけで国道4号線を南下する。
北上の相去パーキングで持って来たトーストを食べる。
コーヒーは小型ガスコンロでお湯を沸かして飲む、旅先で熱いコーヒーが飲めてラーメンなども作れる便利なものだ。

途中のガソリンスタンドが安かったので給油する、リッター142円は道中一番安い価格だった。

仙台市の中心部には無料駐車場は無い、名取市までまっすぐ向かう。

仙台を過ぎて名取駅近くのパチンコ店の駐車場に車を停める、12時15分だった。

12時30分過ぎの電車で仙台駅まで向かう、JR券は230円。



仙台駅には12時40分に到着。





天気は快晴だが風が冷たくて歩くにはちょうどよい。

12時50分、仙台駅を背にして歩き出す。



東北新幹線の高架下を歩く。新幹線がひっきりなしに通る。







屋根瓦の壊れた住宅がところどころにある。大震災から1年2ヶ月が経ったがいまだに修理できないままの住宅があるようだ。



広瀬川を渡る。



午後1時56分に長町駅に到着。





駅の写真だけ撮影して次の駅に向かって歩き出す。

となりの太子堂駅には午後2時20分に到着。



駅正面と反対側の道を歩いていたのでうっかり通り過ぎるところだった。



ここでも写真を撮っただけで次の駅を目指して歩く。東京まで345キロの表示がある。



南仙台駅には午後3時ちょうどに到着した。





小さな駅舎だがプラットホームは4面ある、さすがに大都市圏である。



名取市に入る。





午後4時半に名取駅に到着

暑い日ではなかったがかなり汗をかいたので銭湯へと向かう。
出発前に銭湯のある場所をインターネットで調べておいた。
スマートフォンがあれば出先で調べることができるのだろうけど残念ながら持っていない。
入浴料550円で汗を流しさっぱりする。だが長湯はしない。



さっさと上がり向かいにあるヨークベニマルの店へ行き明日の朝食にするパンなど買う731円なり。
今夜の宿泊場所は船岡駅近くの河川敷に決めた。
駅にも近いしわりと静かである。

夕食はインスタントラーメンとさっき買ったコロッケそしてコールスローだ。
小型ガスコンロは火力も充分ありお湯もすぐに沸いた。
夕食を終えればあとは寝るだけだ。

寝床をフラットにするために板を持ってきたのは大正解だった。
まだ最低気温が10度くらいと冷えるのでシュラフの上に毛布を掛けて寝る。



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25日目 三戸駅ー北高岩駅

2012年05月03日 | 東北本線 盛岡駅~八戸駅
2012年04月16日(月)

三戸駅ー北高岩駅 歩いた距離 14Km(山へ迷い込んでさらに8Km歩いた)

今日も車で三戸駅まで行く。
国道4号線には雪はないが奥中山付近の日陰部分にはまだかなりの雪が残っている。
この冬は日本海側を中心に近年にないほど大雪で被害も大きかった。
もしかしてこの夏は冷夏かなと思ってしまう。

三戸駅の駅前駐車場に車を停める。

ここは無料だった。広い駐車場だが停まっている車が数台しかないのだ。

午前10時30分に歩き出す。
昨日の疲れはさほどではないのだが、やはり太もも部分とふくらはぎが痛い。
だがそれも歩いているうちに気にならなくなってきた。
右足薬指の血豆は治ってしまった。
針を刺して血を抜いたのが正解だったのだ。

民家の間の細い道を抜けて国道4号線へ出る。

三戸駅北側の踏切から三戸駅をパチリ。





できるだけ旧道を歩くようにする。
旧道にはお地蔵さんがいて、道行く人を見守っていてくれる。



1時間で諏訪ノ平駅に到着。



ここも無人駅である、見た目が民家のような作りの駅舎だ。
駅舎の前に自動販売機が並んでいるのでうっかりすると駅と思わず通り過ぎてしまいそうだ。

プラットホームは3面あるのだが使っているのは2面だけ。
休憩は取らずに写真を撮っただけで歩き出す。



しばらく東北本線と国道4号線が平行して走っている。



国道を歩くよりは田んぼのあぜ道を歩くのが好きなのだが残念ながら途中で道が途切れてしまっていた。
今来た道を戻るのが正しいのだがすぐ左に線路があり、それを横切ると国道4号線なので思い切って線路を渡ってしまう。



子供の頃は線路の近くで遊んだことも多かった。
線路脇に立ち、通り過ぎる蒸気機関車の煙を浴びたり、耳を線路に当てて近づいてくる列車の音を聞いたりしたものだ。

いまは列車の速度が速くなったのでそんなことをしていたら危険である。
気がついたら列車が目の前に来ていたなどということになりかねない。

ふたたび国道4号線にもどり剣吉駅を目指して歩く。

剣吉の町へ入った。
ここにもお地蔵さんと思いきや大きな石になにか文字が彫ってあるものだった。

この町ではきょうは市日だった。



わたしの田舎町でも、その昔は町ごとに市の立つ日があり、近隣からの買い物客で賑わったものだ。
だが大きなスーパーが出来て、農機具類もホームセンターなどで購入する時代になってしまった。
だから『市日』は廃れて無くなってしまったものと思っていた。
ここには規模は小さいもののまだ市が存在していたのだった。
だが、賑わいはまったく感じられない。
客と思われる人も業者の人も老人ばかりである。
このひとたちの時代で「市日」は終わってしまうのだろう。



12時45分、剣吉駅に到着。





ちいさな駅だがちゃんと駅員のいる駅だった。
ここも駅舎内はよく清掃されて気持ちが良い。
待合室にはミニ図書館といえるほどの本が揃っている。

お年寄りが5人待合室にいたが、バスが駅前に着くとそれに乗って行ってしまった。
ここで15分休憩する。



つぎの苫米地駅までそして北高岩駅まで東北本線と国道104号線は平行して走っている。
国道4号線は方向を北へ向けて東北本線とは離れてしまうのだ。





午後1時50分に苫米地駅到着。







プラットホームだけの駅だから写真を撮って歩き出す。
南部町役場前を通過。





もう午後2時である、休憩もしたいし昼食もまだなので食事もしたい。
ラーメン店があったので迷わず入る。



ラーメンライスで630円、なかなか美味い。



北高岩駅を目指して歩く。



午後3時15分に北高岩駅に到着。



ここも無人駅だ、中央のプラットホームの向こうに国道へ抜けるための高架橋があったので、それを登って国道104号へ出る。

交差するのは東北新幹線だ。



見上げると馬渕川に架かる東北新幹線の長大な橋に驚かされる。

このまま国道104号線を行けば八戸駅に向かうのだが、国道よりも旧道を歩きたいと思っているので国道をそれて歩き出す。



進行方向に向かって左側に鉄道線路がある。
左方向へ向かえばどこかで線路に突き当たりだろうし、踏み切りもあるだろうと考えた。

これが間違いのもとだった。

国道をそれて山のほうへ向かったのだが鉄道線路が見当たらない。
見当たらないわけで、わたしの歩いているところはトンネルの上部分だったのだ。
まさか自分がトンネルをまたぐかたちで鉄道線路の上を歩いているのだとは考えなかった。

しばらく歩いても線路が見えないので「線路は自分が歩いているところよりも左の方向に曲がっているのだろう」とばかり考えていた。

40分も歩いた頃には「これはおかしい、戻ったほうがいいかも知れない」と考えたのだが。
「いや、もう少し歩いてみよう」と、どんどん山の中へ入って行ったのだった。



その道は農免道で道幅は広く、よく整備されてはいるものの道路標識は無い。
回りは山林と農地ばかりで人の姿は無い。
たまに通りかかる車はスピードを出しているので止めて道を聞くことも出来なかった。
完全に道に迷ってしまったのだ。

午後4時過ぎなのでまだ日は暮れていないが冷えてきた。
食料も水も無いし、かなり疲れている。

運良く通りかかった車を止めて国道へ出る道を聞くことが出来たのだが、なんと1キロ先の「T字路を左に行くと国道に出る」と教えられたのに右への道へ進む始末である。
もう完全に方向感覚を失っていた。

道を間違えたことに気づかないまま、さらに1キロ以上も歩いてしまってから、これは変だと感じたのだが人も車も見当たらない。

と100メートルほど先に農作業をしている老夫婦を見つけた。
親切なお婆さんで「あなたは逆方向へ歩いている、とにかくこの道を戻ってまっすぐ坂を下って行きなさい」と教えてくれた。
教えられた道を歩いていくと、どんどん下り坂になって来る。30分も歩くと人家が見えてきた。
さらに30分ほど歩くと突然に東北本線の線路が見えた。「やれやれ助かった」

民家の前にいた老人に聞くと15分ほどで北高岩駅があるという。
なんとわたしは北高岩駅を出て山の中をぐるっと回って、元の場所へ戻って来たのだった。
山の中の農道へ入ってしまい、左へ左へと大回りしてもとの北高岩駅へ1キロ手前まで戻って来ていたのだった。

午後3時30分から5時30分までの2時間、道を迷い山の中をさまよっていたのである。

陽は沈み辺りは薄暗くなってきていた、あのまま山の中をさ迷っていたならどうなっていただろうか。



やっとの思いで北高岩駅に着くとちょうど列車が来るところだった。
大急ぎで販売機で切符を買い、階段を駆け足で登ってぎりぎりで列車へと乗り込む。



あんなに疲れていたのによく階段をダッシュで登るだけの力が残っていたものだと思う。

列車内は帰宅する高校生でいっぱいだったが、座ることが出来た。



三戸駅についてから車で国道4号線沿いの銭湯へ行った。
ここはその昔入浴代金が300円だったが、今は420円になっていた。
だが中の設備は昔のままだった。



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