東北本線,東海道本線沿線 全線全駅歩き旅のブログ

旧東北本線と田沢湖線,花輪線,釜石線,八戸線,山田線、北上線、東海道本線、奈良線、大船渡線沿線歩き旅の記録。

JR北上線沿線を歩く旅 矢美津駅―>横手駅

2020年10月30日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 矢美津駅―>横手駅 JR営業キロ 4.5Km 2020年10月9日

休憩せずに歩き続ける。

「ほっとゆだ駅」からは高低差約180メートルの下り勾配だったから比較的楽だった。
すべての道がこのように緩い下り坂だったらラクなのになあ(笑)
わたしは登山には向かない性格だな。

このあたりはぶどうが名産で産地直売の店が何軒も並んでいた。





店を見るとナイヤガラ、スチューベンなど大粒のぶどうが甘い香りで客を誘惑している。
産直だから値段も手ごろだ。







一瞬、買おうかなと考えたがぶどうは衝撃に弱い、ディパックの中でつぶれたらば悲惨だ。
あきらめて店から立ち去る。













道の両側、川の向うもぶどう畑が広がっている。







横手市の中心部へと入っていく道の交差点にどっしりとした構えの茅葺きの農家があった。





いまでは茅葺職人の手配も大変だろうにと、つい見とれてしまった。

横手駅へと住宅地を抜けていく。道路幅の狭いのは盛岡市など城下町はどこでも同じようなものだ。







横手市のマンホールには横手城とかまくらの絵だった。



印刷所の壁に「タイプ印刷いたします」の看板があった。




わたしが20代のころ住んでいたアパートの隣室のひとは和文タイプをしていたようで、昼も夜も“カチャ、パチン”というタイプ音が聞こえていた。
勤務先でも和文タイプを使っていたが、数年でワープロにとってかわられてしまったっけな。
タイピスト、電話交換手などの職業は当時資格制度もあり花形だったが一瞬で消えてしまったように感じるなあ。

市内中心部へと進んでいく。



お堂があって、その前に庚申塔、二十六夜塔などが並んでいる。
後日ネットで調べてみると“月待塔”というのだそうで、特定の月齢の日に集まり会食や行事を行ったのだそうだ。





これは盛岡地方で見た記憶がない、岩手県にもあるのだろうか。

駅へと続く阿桜大通りは広いのだが人の姿も車も少なかった。



開いている店を探すのが困難なほどシャッター商店街状態。





新型コロナの影響だけでなく郊外に大型ショッピングセンターなどが出来て客がそちら行くようになったのだろう。







午後3時20分、横手駅に到着。今日は7時間半ほどかけて26キロを歩いた。





時間帯のためだろうか駅前は閑散としていた。



駅の一階には横手市の観光案内所がある。





高校生が大勢いた、みると皆参考書や教科書を広げて勉強中だった、ここは高校生の学習場所でもあるようだ。



駅前も見て回る。
銅像はないかと探すと、「かまくら」というタイトルの像があった。





女の子がふたりかまくらの中であやとりをしているようだ。

ほかに無いかと探すと郵便ポストの上にスターウォーズのダースベイダーのヘルメットが載っていた。
が、、、近づいてよーく見ると「かまくら」だった。





映画「スターウォーズ」のファンなのでついダースベーダーを思い浮かべてしまったのだ。


横手市に来たからには名物の「横手焼きそば」が食べたい。
観光案内所に“横手焼きそばマップ”があったのだが、見るとこの時間に営業している店がほとんど無い。





遠くまで歩いて行くのはイヤだし、列車の時刻に遅れた大変だ。
駅近で営業している店を探すと「居酒屋 やや」という店があった。

わたしは酒を飲まないので居酒屋へ入ることは無いのだが店へと向かう。

近くには横手FMのスタジオやY2プラザという施設があった。





ここでも高校生が勉強中! 横手市の高校生はマジメだなあ。
わたしが高校生の時は遊んでばかりだったなと今頃になって反省。

“居酒屋 やや”に客はいなかったが手際よく焼きそばを作ってくれた。



長年営業していると店内は油やたばこの煙で汚れるものだがこの店はどこもピカピカに磨かれていた。



さすがに椅子や床は古くなっているのだが思わず感心してしまう。
食べ物を扱う店は“清潔第一”である。



「はい、これはサービスだよ」と付け出しも出てきた。

食べ終えて駅へと向かう。
この駅も例にもれず出札。改札は2階にある、疲れた足をかばいながら登っていく。







駅の自由通路には横手土産の自動販売機があった。



お! “横手焼きそば”1食入りで300円。“稲庭うどん”2食で700円だ、高いのか安いのか?



なんと“山菜(わらび)”とか“甘酒(ノンアルコール)”、“マスク”まで買うことができる。



酒造メーカーの模様入りマスクとのこと、もしかして酒の匂いを染み込ませてあるのだろうか。
マスクをしていたら酒に酔ってしまった、、、なんてね。

さてきっぷを買おうかと、見ると“Suica”も“びゅうカード”も使えなかった。
ここは本当にJR東日本の駅なんだろうか・・・





プラットホームには「北上線終点駅 61KM033M 」のポストが立っていた。
これは記念に良い、すぐ撮影する。



そのわきには61Kmのキロポスト。



見せしめのためにだろうかプラットホームの柱にキロポストが針金で縛りつけてあるのだった。

発車まで車内で待つ。



外を見ると夕焼けがすばらしかった、プラットホームへ出て写真を撮る。





近くに座っていた女性も夕焼けをスマホで撮影していた。
互いに顔を見合わせる、いまは新型コロナウィルスの影響もあるので他の人との会話は避けなければならないからなあ。

ゆっくりと夕焼けを見ていたかったが列車は定時に発車するのだった。

真っ暗な「ほっとゆだ駅」で降りてそのまま温泉へと入りに行く。温泉好きにはじつに便利な駅だ。
温泉にゆったりと浸かってから帰宅。

これで北上線のすべての駅に立ち寄り歩き通した。


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JR北上線沿線を歩く旅 相野々駅―>矢美津駅

2020年10月29日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 相野々駅―>矢美津駅 JR営業キロ 3.2Km 2020年10月9日

駅を出て振り返る。



以前はレストランもあったようだ。



看板も店内のテーブル、椅子もそのままだが営業している様子はなかった。

観光客の誘致に期待を込めて地方の小都市に新幹線の駅を造るというのはよくあるが、期待どうりに客が来るということはめったにない。
結局は駅建設費用、維持費で田舎町の赤字が膨らんでしまうことになる。当然テナントも出ていくことになるのだ。

地方の町の衰退を象徴するかのように駅前にある無料駐車場も数台の車しか停まっていなかった。





駅構内には53キロ1/2キロメートルのキロポストがあったが、倒れていた。





起こすもの面倒だしなあ。

踏切を渡り国道へと進んでいく。







天候は薄曇りになって弱い風が吹いているので快調に歩く。

ここから国道107号線に戻る。



この赤い「キケン」と書いた旗はあちこちで見かけた、子供たちに危険な場所を知らせているものだろう。





お、コンビニがあるぞ! と距離を見たらまだ4.4キロも先だった。





以前のことだがわたしは東京から来た人に「近くのコンビニはどこですか」と聞かれて、「ここから車で10分のところです」と答えたら「えーっ!」と絶句されてしまったことがある。
コンビニが100メートル毎にあるような都会では信じられないことらしい。
都会に住む人には“不便を楽しむ”というような発想はできないだろうと思った。



雪の多い土地だから屋根の雪下ろしのために屋根に登るためのハシゴが付いている。








除雪、屋根の雪下ろしは年寄りには重労働だ、だから歳を取ってから住み慣れた我が家を離れて都会へと移る人も多い。



矢美津駅に到着だ。







横手駅まで4.5キロと近いというのに回りにはなにもないさみしい駅だった。
冬期間は列車はこの駅に止まらず通過するのだそうだ。




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JR北上線沿線を歩く旅 平石駅―>相野々駅

2020年10月28日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 平石駅―>相野々駅 JR営業キロ 1.8Km 2020年10月9日

次の相野々駅までも1.8キロと近い。
駅脇の踏切は歩行者用なのだが「自動車(軽自動車み)は通れません」の立て札があった。



立て札が無くてもバイクでさえも通れないような狭い踏切だけどね。

駅のすぐ上に「道の駅 さんない」がある。





ここのレストランで昼食にしようと入っていくと、平日だというのに満員だった。
レストランの前で何組もの客が順番待ちをしているのだ。
Go-Toトラベルで旅行に出かける人が増えたせいだろうか。
しかたなく立ち食いの店でラーメンを注文する。







器が発泡スチロールで高級感などないけれど「わたしは器を食べるんじゃないんだから」と我慢する。
外で食べている人が多いが、隣に休憩所があるのでそこへ持ち込んで食べた。



ラーメンには焼き麩、揚げ玉ものっていて懐かしい味だ。



このチケットを10枚集めるとそば1杯が無料で食べられるそうだが、この先いつこの店に来れるかわからない。



テーブルの上に置いて立ち去る。だれかが使ってくれれば無駄にせずに済む。

道の駅を後にするとすぐトンネルへと入る。



このトンネルには歩道に柵があった。



これはすばらしい!感動ものである。
歩道が狭くてもこれなら安心、できることならすべてのトンネルをこのようにしてもらいたい。

相野々駅へはここから左方向へと歩いていく。



その交差点から小学校が見えたのだが、、なんと校庭の広いこと。





災害時の避難場所としても使えるようにということなんだろうが都会では考えられない広さだ。
東京など大都会では100メートルのコースが直線で造れずカーブしているところもあるというのになあ。

進んでいくと鶴が池に出る。



池の脇には鶴が池荘という温泉施設がある。



その向かいには産直施設があって、内部に「ゆきむろ(雪室)」があるとのこと。





雪の多い地方ならではの食料保存の知恵が詰まっているんだろうな。



地図で見るとあの辺に駅があるハズだが、、、





プラットホームの向こうには展望台らしきものがある建物にカラオケの看板、、、んんん、駅ではないのか。

地下道には「ふるさとロードギャラリー」と書いてある。



地下道の壁に地元の子供たちの描いたと思われる絵が並んでいた。





うん、変な落書きよりは良いと思う。

「JR高速バス」と看板は出ているが「相野々駅」の看板は無い。
はて駅の入り口はどこだろう。







正面に「ぽっぽ あいのの」とあったので入ってみる。
待合室になっていてテーブルの上には蒸気機関車の模型が展示してあった。



階段部分には「カラオケの方は切符売り場まで」の案内がある。



ふーむ、どうやらカラオケが本業でJRのきっぷ、高速バスのきっぷをついでに売っているのではないのだろうか。







プラットホームから建物を見ても駅なのかカラオケ店なのかよくわからないのであった。




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JR北上線沿線を歩く旅 小松川駅―>平石駅

2020年10月27日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 小松川駅―>平石駅 JR営業キロ 2.0Km 2020年10月9日

アメリカの大統領選挙があと2週間を切った。
現職のトランプ氏は苦戦と報道されているが果たしてどうだろうか。
前回はヒラリー・クリントンが有利と報道されていたのにトランプが勝ったのは、彼の政治信条とか人柄ではないだろう。
たんに『面白かったから』だと思うのだ。

大統領候補なのに汚い言葉で悪口を言う、喧嘩をふっかける。
そして無責任なほどのSNSでも発信は特に若者たちには面白く映ったに違いない。
「そうか!大統領でさえもOKならオレたちだって」。
良くないことと分かっていたつもりだった移民への迫害、黒人への差別、女性を見下す態度などくすぶっていたものが噴出したのだ。

トランプ氏の悪いところは失敗は他人のせいにするくせに、他人のあげた成果を「自分の成果だと主張する」、「自分の取り巻きの意見しか聞かない」などあるが、とりわけ良くないのは「平気でウソを言う」ところだ。
しかも発言やSNSでの発信が“ウソ”だとばれると『あれはたんなるジョークだ』などと言い逃れるのは最低。

そんな大統領を4年も見ていたら国民が見放なすのではないかと思うのだが。
演出された強さなのだがそれに同調する人たちが多いということか。

アメリカという国は“自浄作用”のある国だとわたしは思ってはいる。
あのジョージ・ブッシュ大統領が大領破壊兵器があるとのウソを真に受けてイラクを攻撃し、結果として自国民だけでなく世界からも非難され結果としてオバマ氏が当選したのだっけなあ。

など、など、、、歩きながら考えてみたりする。



民家の庭先のでは柿が実っていた。秋だなぁ~。





お、やっと道の駅まで700メートルになった。



「クマ横断注意」の看板があった。



この付近はクマが手も上げす、横断歩道以外のところで道を渡るのだろう。
まさかこの時間帯は熊は出てこないだろうなとビクビクする。



平石駅は国道から少し下がったところにあった。








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JR北上線沿線を歩く旅 黒沢駅―>小松川駅

2020年10月25日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 黒沢駅―>小松川駅 JR営業キロ 5.3Km 2020年10月9日

黒沢駅で30分ほど休憩をする。

駅舎内に暖房用だろう灯油タンクがあったのだが、なぜかその下にはヤカンが置いてある。



はて? ここでは灯油をヤカンに入れて補給するのだろうか、まさかね。



元駅長室だったと思われる正面には「停車場中心」のポストも建っている。



待合室の一角にテーブルがありその上に集合写真がある。おそらくこの駅の清掃などをしている方たちだろう。





古い駅なのでトイレは別棟だ。



かなり以前はこのようなトイレが普通だった。
男女別に分かれていないのだ、今は男性用小便器があるけれど以前は壁の板に向かってしたものだった。
当時はもちろん汲み取り式である。

その建物の入り口には「雑 停(便所)第九號」の木札が打ち付けられていた。なんという古めかしくも厳めしさ。
なぜ”九号”なんだろう? この駅には1号から9号までトイレが並んでいたのか・・・まさかねえ。





トイレ入り口にある手洗い場もこの通り古めかしい。



駅正面わきには水飲み場らしきものがあるのだが、高さはわたしの膝ほどしかないのだ、子供用なのかそれとも、、、謎だ。







わたしは1971年(昭和46年)に横手へと車で旅していた時にこの駅の写真を撮っていた。
まだ新しい国道107号線が出来る前だったのだ。



【1971年当時の写真】

写真を見ると当時この水飲み場は無かったのがわかる。
正面入り口上の駅名表は「黒沢駅」とゴチック体で書いてある。
今は「黒澤駅」となっていた。



駅名表は最近作り直したものらしい。

と、なにかと見どころの多い黒沢駅を後にして歩き出す。


さっきも見かけた「やまばとの宿」、主要な交差点にあるから待合室に違いない。





その脇にあった消火栓はコンクリートの台の上から突き出している。



こうして高くしておかないと雪にうずもれてしまうんだな。
冬の積雪は2メートル、3メートルは当たり前で4メートルも積もることがあるらしい。

踏切の脇の杉林には養蜂の巣箱が並んでいた。







近づくと蜂の大群、ブワーンと羽音がすごい。

旧道から新国道へと歩いていく。
橋の工事をしている、その下は線路で45キロのキロポストがあった。






トンネルを抜けて進んでいくと一里塚の案内があった、いまは住宅の下になってしまったと書いてある。







田舎の道であちらこちらで見かけるキリスト教布教のための看板。



いったいいつだれが設置するんだろう、そしてその効果はいかほどなのか?
この看板を見ただけで改宗する人がいるとは思えないんだがなあ。

さらに行くと「小松川番所跡」の前に出る。









残念ながら当時を偲ばせるものはなにも残っていないようだ。

「小松川駅」へは川を渡り坂を登っていく。







列車の運行のない時間帯なのに待合室からおじいさんが出てきたのでちょっとびっくり。





地元の人が待合室の点検にでも来たのだろうか。

おじいさんはわたしを気に留めた様子もなく帰っていった。



なにもない駅だが周辺の観光地図があった。
ハイキングなどで訪れるひとがいるんだろうか。




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JR北上線沿線を歩く旅 ゆだ高原駅―>黒沢駅

2020年10月24日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 ゆだ高原駅―>黒沢駅 JR営業キロ 5.2Km 2020年10月9日

「ゆだ高原駅」から秋田県境まで約3.2キロほどは直線道路だ。







わたしは山深いところで生まれたのでまっすぐな道路、地平線の見えるところなどに憧れがある。
そんなものだから2000年にアメリカのアリゾナ州の砂漠をドライブしたときは興奮したものだ。
映画や写真で見た風景を実際にこの目で見れたものだから、つい車を停めて車道の真中へ立って写真を撮ってしまったっけ。





【上の2枚は2000年にアメリカのアリゾナで撮影したもの】

いまは外国旅行どころか日本国内の旅行さえも自由にできないという状況だ。
ほんとうに旅行業は平和産業なのだと思い知らされる。
今は新型コロナウィルスと人類の戦争の時代だからなあ。



岩手県と秋田県の県境まで来た。





ここも巣郷温泉郷として有名なところだ。
県境には碑や道の由来を記したものが建っていた。







「道の駅さんない」まで10キロメートルだ。今日の昼食は道の駅で食べることにしよう。





晴れてはいるが気温は16度。汗をかかずに歩ける。









国道107号線から旧道へと入って黒沢駅へと進んでいく。



交差点にはこのようなものがあった。



公衆トイレかと思ったのだが「やまばとの宿」と表札のようなものがかかっている。
中にはベンチがあるだけで、宿とは思えない。
はて? 歩き旅の人のための休憩施設なのか?
よくわからなかったのだが、この先の交差点数か所にも同じものがあった。
ふと、、これは冬の通学バスの待合室ではないかと思いついた。

雪深く、吹雪の日の通学は危険だ。
通学通園のバスを雪の降る中待つのはつらい。
そこで自治体が待合室を造ったのではないだろうか。

少し行くと黒沢駅が見えてきた。



黒沢駅に到着。



思いのほか構内が広い、ここから「ほっとゆだ駅」までは上り勾配だから蒸気機関車の時代はここの駅で機関車の増結をしたのかもしれないな。



プラットホームにある待合室は外壁も室内もきれいなのだが、天井を見ると、、、



塗装がはがれてしまいボロボロだった。



うーん、天井を塗り直す予算がなかったんだろうな。


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JR北上線沿線を歩く旅 ほっとゆだ駅―>ゆだ高原駅

2020年10月23日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 ほっとゆだ駅―>ゆだ高原駅 JR営業キロ 3.9Km 2020年10月9日

秋も深まってきて日の暮れるのが早い。
午後5時にはほぼ真っ暗になってしまう。これは歩き旅ではじつに困るのだ。

先日「ほっとゆだ駅」で臨時列車の案内ポスターを見た。



“快速 錦秋湖号”という列車で盛岡発07:05、ほっとゆだ駅着08:55帰りの横手発が15:05というものだ。

「ほっとゆだ駅」から「横手駅」までJR営業キロは25.9キロ、実際に歩く距離もほぼ同じだろう。
と、、いうことは6時間で26キロ歩かなければならないということか。
頑張ればぎりぎりなんとか歩けるだろうが、着替えや入浴用品を持ち歩きたくないし、、、

さんざん考えた末に今回も車で「ほっとゆだ駅」まで行くことにした。
温泉で疲れを癒してから帰宅するという誘惑には勝てないのだ。

夜明けの高原までの道はとても魅力的だ、霧の中を走るという雰囲気が良い。





午前8時ちょうど「ゆだこうげん駅」に到着、まずは写真を撮ってから歩き出す。





快晴で風もなく歩き旅には最適の天気だ。

今朝は冷え込んだので駅前の足湯から湯気が立ちのぼっていた。





駅から少し行ったところにあるトンネルにあるのは雪除けのためだろうか。





黒く見えるほどに深い森には神様がいるのだろうなと思わせる風景。



歩いていくと湯田牛乳の産直施設「結ハウス」の前にはこんなものがある。





これは厄除けの藁人形でこの人形に疫病神を背負わせて送り出すのだ。
それにしても背後に見える農家の建物の立派なこと。
一瞬お寺かな?と思ったほどだった。

道路わきには子供たちが描いた和賀牛乳をアピールする大きな看板が何枚も並べられている。







かわいらしい絵についほっこりしてしまう。



高速道路インターチェンジ付近。右も左も温泉だらけ。







横手まで23キロ。





道路わきには栗の木がたくさんあった。落ちた栗を誰も拾わないのかな。



どんぐりの実もたくさん落ちていた。





ここは旧石器時代のあるところだ、栗やドングリの実があるので食料調達が容易だったんだろうなあ。

「ゆだ高原駅」が見えてきた。



高原の駅には違いないけれど回りに洒落たペンションやリゾートホテルがあるわけではない。
ごく普通の高原の田舎町でコンビニさえもないところだ。

ここまでちょうど1時間、時速4キロの歩き旅。







豪雪地帯なので駅も電話ボックスも一段高いところにある。







待合室の本棚には「ガラスのうさぎ」の本もあった。





昨年(2019年)の3月19日に東海道本線の二宮駅前にある銅像を見たものだからつい感傷に浸る。








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JR北上線沿線を歩く旅 ゆだ錦秋湖駅―>ほっとゆだ駅

2020年10月21日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 ゆだ錦秋湖駅―>ほっとゆだ駅 JR営業キロ 6.4Km 2020年9月28日

この待合室も積雪時に窓ガラスが割れないように板を巡らしている。




ここは豪雪地帯だから民家もこのように板で囲わないと窓まで積もった雪で割れてしまうのだ。



「秀衡黄金街道」の案内地図もあった。



ひとの姿のない駅前、正面に見えているのは温泉「穴ゆっこ」だ。





ここは洞窟をイメージした「洞窟風呂」が名物だ。

ここから離れるが「砂ゆっこ」というところもある。
温泉好きのわたしは3度ほど来たことがある。
砂風呂なのだが、インターネットで見ると“砂かけレディ”が砂をかけてくれますとある。
うーんんん、、、砂かけレディねぇ。
「砂かけお嬢さん」でも「砂かけお姉さん」でもしっくりこないし「砂かけおばさん」じゃあ失礼だろうしなあ。
まさか「砂かけばばあ」じゃね~、それならゲゲゲの鬼太郎の世界になっちゃうからなぁ。

まあ、、温泉好きにはうれしい西和賀町である。

駅を後にして歩き出す。
途中の稲荷神社の杉林が見事だった。



小さな社をまっすにに伸びた杉が囲んでいて林の中はほの暗く、真昼なのにふと奥のほうからキツネが現れそうな雰囲気。

国道107号線に戻る。



ここからも上り坂が続くのだが勾配は緩くなってくる。





歩道はないが道幅が広くなり歩きやすい。

遠くに鉄道の鉄橋が見えている。



「廻戸川」を渡る。







廻戸と書いて「まっと」と読むとは思わなかった。
後日調べてみると茨城県に同じく廻戸と書いて「はさまど」と読む地名があった、こちらも難読地名だな。





そして川尻トンネルを抜けて橋を渡ると、やっと湯田町の中へと入っていく。











2005年に湯田町と沢内村が合併して西和賀町となったのだが、わたしには湯田町のほうが馴染みがある。











駅東側の踏切から「ほっとゆだ駅」方面を見る。





北上駅から2日かけて35キロしか歩けていない。
ちょっとへこむ。

駅への道は旧道なので人も車もいない。



駅近くには「もちや」があった、、、、が。



うん?? 「そばの店」と書いてあるぞ。



よーく見ると、もちやという名のそばの店なのだった。紛らわしいぞ!(笑)。
入ってみたかったが本日は休業だった。

午後2時40分、ほっとゆだ駅に到着。



今日はこの駅までとして、駅前で昼食にする。
十割そばの店「湯夢プラザ」の日替わりランチを選ぶ。



期間限定でソフトクリーム、ヨーグルトなどから一品サービス付きとお得だった。







お得ですよ!の声に弱いわたしである。



食べ終えたら駅ナカ温泉へと行く。
受付で熱を測られる。
「36.1度です、オーケー」とご許可をいただき(笑)入浴料金440円なりを支払う。
ご当地の人は割引があるそうだから毎日来る人もいるんだろうな。
ゆっくりと温泉に浸かっていると疲れが抜けていくのだった。
ここの温泉は中に信号機があって「列車が来るよー」と知らせてくれるのだが、北上線のこの時間帯は運行がないので見れなかった、残念。


おまけ。

ゆだ錦秋湖に砂防ダムがあり、滝の裏側を通れるようになっているという。
「貯砂ダム」というのだそうだ。

温泉の帰りに寄ってみた。

「錦秋湖大滝」という名で回りは公園になっている。



この堤防の中が通路になっていて滝を内側から見ることが出来るのだ。





もう秋だから涼しいを通り越して寒いほどだったが夏の時期に涼みに来たら最高だろうなあ。





観光客が写真を撮りやすいように額縁まであるのだ。



ここに顔を入れてバックにダムの写真が撮れるという実に親切なつくり。

さわやかな秋の空を見ながら帰宅する。




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JR北上線沿線を歩く旅 和賀仙人駅―>ゆだ錦秋湖駅

2020年10月20日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 和賀仙人駅―>ゆだ錦秋湖駅 JR営業キロ 8.5Km 2020年9月28日

ススキが輝く秋の高原の風景だ。



和賀仙人駅からはずーっと上り坂だ。
距離も長いが「ゆだ錦秋湖駅」は国道から離れたところにあるので2.8キロも余分に歩かなくてならない。

岩手県の遠野と釜石の間には“仙人峠”がある、ここ和賀仙人と同じように山深いところだ。
昔の人は山奥に隠れるように棲んでいる人を見かけて「あれは仙人ではないか?」と考えたんだろうか。
いったい何人くらい棲んでいたのだろう、、、、1000人だな。

「和賀仙人橋」を渡る。



現在の橋の隣に以前の橋がそのまま残されている。







おそらく撤去する費用が大きくてそのままにしているのだろうな。
みるとコンクリート製の欄干、鉄骨の橋げたなど古く錆も出ていて危なそうだ。
大型車のすれ違いができないほど幅も狭い。

坂を登っていくとスノーシェルターが現れた。





西和賀地方は有数の豪雪地帯で雪崩の危険があるのだ。
幅は狭いが歩道があるのはありがたい。

入口部分には「スタート!」はて? なにがスタートするのだろうか。



進んでいくと「本気(マジ)!!急カーブ」、その先には「徐行!!徐行!!徐行!!」







どうやら「スタート」は徐行を始めよ! という意味のサインだったようだ。
スタート!でアクセルを踏み込むクセのある人は要注意だね。

そこを抜けるとまたスノーシェルター、その先にも同じくスノーシェルター。





今度はトンネルと、このあと「ほっとゆだ駅」までトンネルとスノーシェルターの連続である。



このように厳しい自然の西和賀町だがよい温泉に恵まれている。





この付近は歩道がない。
秋田県との主要な交通路だから大型トラック、トレーラーなどの交通が多い。





車の音が聞こえたら道路わきへと避けなければならない。
大型車のすれ違いがやっとの幅だからわたしの姿を見て急減速するトラックが何台もあった。
急坂ではないが坂道はつらい、歩くペースがだんだん遅くなってきた。

遠くの山肌にスノーシェルターが見えている。



ふう、、まだまだ遠いなあ。

このスノーシェルターには川側に歩道があった。





これは歩行者として本当にうれしい。
その歩道から湯田ダム見えている。



ダムの入り口には「きんしゅうこ ものしり館」という施設があって見学ができる。



と、入り口には熊に注意の看板があった。おもわず回りを見る。
このところ岩手県だけでなく熊に襲われる被害が連続して起きている。
熊がスーパーマーケットの倉庫に入り込んだというニュースもあった。



中に熊はいないだろうな、、と、おそるおそる中を見てから見学する。



1964年竣工とのことだ。
わたしは1971年にこのダムに来たことがあるし、温泉好きなので湯田温泉郷へは何度も来ている。

台風が近づいているので放水してしまったのだろうか水位はかなり低かった。





ダムの脇のトンネルはおそらくダム建設当時のものだろう、狭いだけでなく歩道がなかった。
このトンネルを歩くのは本当に恐怖だった。



ヘッドライトを点け、さらに点滅する赤ライトも点けてドライバーに歩行者がいることを知らせているので大型トラックは減速してくれるのだが乗用車は減速せずに進んでくるのが多いのだ。
トンネルを抜けたときは正直ほっとした。

そのさきのスノーシェルターを抜けると道の駅だ。





レストランの営業は午前11時からということでまだ営業時間前だった。





店内をちらと見ただけで歩き続ける。

そこからもトンネル、スノーシェルターの連続だ。















と、、突然雨が降り出してきた。
空を見上げると山に雨雲がかかっている。あわててディパックから雨具を取り出す。
ザーザー降りではないが濡れると体温が奪われるからなあ。

さいわい通り雨だったようで道路も濡れないまま雨雲は去っていった、やれやれ。

ここから左へ折れて「ゆだ錦秋湖駅」へと進んでいく。



交差点に「八幡舘」の案内があった。





標柱に「対岸前方の丘」とあるのだが、はたしてどれなのか? どれも同じように見えてしまう。







橋を渡っていくとこんどは「メッコかじかの沢」の標柱があった。



メッコはわたしが子供のころは普通に使っていた言葉で、片目の見えない人のことだ。
いまさら「片目の不自由なかじかの沢」と書き換えることもできないだろうなぁ、、、といつものことながらアホなことを考える。



橋の手前には「熊出没注意」の大きな看板、熊がいろんなポーズで注意を呼び掛けている。

この橋も古くなってしまったので隣に新しい橋を建設中だった。



山の手側を見ると鉄道と高速道の橋が見えた。



進んでいくと民家が現れてきて、やっと「ゆだ錦秋湖駅」に到着。







この待合室もきれいに保たれている。
ベンチに座ってしばしの休憩にする。

ふと壁に貼ってあるポスターを見ると「どこトレ」で解消!!の右下に何か書き込んである。





「当面」と書いてあった。
うーむ、、当面は解消する。ということなんだろうか。


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JR北上線沿線を歩く旅 岩沢駅―>和賀仙人駅

2020年10月19日 | JR北上線沿線 歩き旅
JR北上線沿線を歩く旅 岩沢駅―>和賀仙人駅 JR営業キロ 2.2Km 2020年9月28日

9月20日に歩いたときは「いわてフリーきっぷ」を使ったのだが、JR北上線の日中の運行が少なくて「ほっとゆだ駅」の温泉に入ることが出来なかった。
そこで今日は車で「ほっとゆだ駅」まで行くことにする。
これだと着替えも入浴用品も車に置いたままで歩けるので荷物が少なくて済む。
歩き終えたらゆっくりと温泉で汗を流し、疲れを癒してから帰宅するということもできる。

午前6時に自宅を出て途中でサンドイッチの朝食。8時前には「ほっとゆだ駅」に到着できた。
有人駅なのだがまだ窓口は開いていなかった。



早朝ということもあり駅前も静かだ、朝の農作業帰りなのか温泉へと入っていく人が受付の人とあいさつを交わしている。



駅と同じ建物内にある土産物店を見て待つ。

駅前には正岡子規の碑があった。



「ほっとゆだ駅」の名称を考えた人はだれだろう?
「ホットゆだ」でも「ホット湯田」でも「ほっと湯田」でもなくひらがなにしたところに感心するなあ。

8時に窓口が開いたのできっぷを買う、330円。





ホームへ出て少しすると北上行の列車がゆっくりと入ってきた。





車内は10人ほどの客の姿があったがこれではJRは利益は出ないだろうな。



岩沢駅で降りて列車の写真を撮ってから駅前へ出る。





駅前にはこのようなものがあった。





地元の彫刻家の作品なのだろうか。
なんとなく岡本太郎の作品を思わせる。
一本の木から彫りだしたもののようで「やまのがみ」(山の神)というタイトルが付いていた。

まわりには人の姿はなく、とても静かだ。
天気は良いがやはり肌寒い。
長袖のアンダーシャツの上にTシャツを重ね着してしまった。

今年の夏は暑かった。
とは言っても8月に入ってからのことで、6―7月は雨の日が多く鬱陶しい日が続いていた。
今年は米の作柄はどうなんだろうかと心配になったものだ。
そして今年は梅雨明け宣言が出なかったのだ、なんとなく梅雨が終わってしまったらしい。

地球温暖化が進めば天候は極端化する、という説があるらしいがなんとなく納得してしまう。
夏は猛暑、冬は極寒となるなんて歓迎したくないなあ。
アメリカのアリゾナ州で最高気温50度だったとかニュースで見た記憶がある
これからの地球のことが心配になるな。

線路に沿った道を少し行くと「秀衡街道」への案内標識があった。







そこから国道107号線へ出ると、ここにもちゃんと案内がある。わたしは秀平街道の知識はなかったけど有名なのだろう。



ゆるい上り坂を進んでいき「和賀仙人駅」に到着。









待合室はきれいに清掃されていて窓際を見ると花やぬいぐるみが飾られている。





なんだか田舎のおばあちゃんの家の雰囲気だなあ。
ちょっとくつろぐ。




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