営業とは心なり・・・その2
「営業とは心なり」のことですが、日々の営業活動において、どのようにして「良い感情」を形成するのかは、次のとおりです。
- 身なりや言葉使いなどの態度に、注意すること
スカンジナビア航空を再建した若き経営者の“ヤン・カールソン”がその著書『真実の瞬間』で指摘しているように、「最前線の従業員の最初の15秒間の接客態度が、その会社全体の印象を決めてしまう」ことを忘れてはならない。
だから、「清潔な身なり」、「明るい笑顔」で、「誠実且つ自信を持った態度」で接することが重要となります。
- お客様に対して、感謝の気持ちを持つこと
「犬好きは、犬に好かれる」という諺がありますが、先ず、お客様に対して感謝の気持ちを持つことが、必要不可欠となります。
- お客様に対して、心を込めて感謝の気持ちを、さりげなくスマートに伝えること
たとえ自分が誠意を持っているつもりでも、営業活動の視点からいえば、不十分です。「誠意とは、相手に伝わってはじめて誠意になるもの」だからです。「心」は、相手に伝わらないと意味をなさないのです。
日本人は、「以心伝心」という言葉があるように、自分自身の心を伝えることに無頓着ですが、営業の視点からはそれではダメなのです。
感謝とか誠意・好意・熱意といった気持ちを確実に伝えるために、工夫を凝らして行動することです。また、心を伝えるためには、「ピュア(純粋)」でなければなりません。そうでなければ、逆効果になります。
- 自分の望むことを行い、自分の望まないことを行わないこと
自分の心を見つめ直し、自分の望むこと望まないことを明確に意識すること
それには、お客様の気持ちに敏感にならなくてなりません。大事なことは、お客の
気持ちの真意を掴みとり、それに「答える」のではなく、「応える」ことです。
最後にひと言。
営業活動において心が全てではなく、主要な一部分に過ぎません。商売の三要素である「商品競争力」、「情報」、「人情」のひとつであります。相撲でいえば、体力(商品競争力、情報)だけで横綱になれるのではなく、人格・品格(人情)が伴わなければ、横綱になれないということです。
大切なことは、意義ある人生を生きるために、「涙と汗と血をどれだけ流すか」ということだと思います。
・一日、どれだけ涙を流していますか?
・一月、どれだけ汗を流していますか?
・一年、どれだけ血を流していますか?
「涙を流す」とは、自分自身とお客様の心の微妙な変化に気づくこと、つまり心の琴線に触れ、何事にも感心・感動・感激することです。
「汗を流す」とは、今までと同じことを行なうのではなく、それを超える努力を行ない、相応の成果を上げることです。
「血を流す」とは、ルールを護り自分の生き方を大切にすることです。
一人一人がより良い「涙と汗と血」を流すようになった時、組織は、明るく輝いているハズです。
「十勝の活性化を考える会」会員 T