十勝の活性化を考える会

     
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リスク管理

2020-07-29 06:57:19 | 投稿

 

今般のコロナ禍を含め、「原発事故」や「地震」にもいえることだが、我々はパンデミックの「リスク管理」に備えているだろうか。想定内・想定外という問題が残るが、リスクに対して事前に対応するには、莫大な費用と時間を必要とする。

 

我が国の困窮する財政事情のなかで、緊要度や優先順序を考えなければならず、事後のタラ、レバは許されない。国、地域、個人が現実のなかで、現在できる最大限の対応をしていくしかないのだろう。

 

ただ、リスクを予想していても費用がかかるので、リスク管理をしないこともある。電源喪失が原因であった福島第二原発の事故は、多重電源の確保ミスの人災とも言えるが、今となっては後の祭りである。

 

このようなことは、生命保険などにおける個人の生活にもある。生命保険のお世話にならなかったら幸せであるが、年を取ってから誰にも迷惑を掛けずポックリ逝くのなら良いが、人生、そのように上手くはいかない。

 

自分は70歳までは加入できる生命保険に入っており、残り期間は極くわずかで、何も起こらないことを願っているが、多額な保険金が下りるのであれば話は別である。

 

ブラジルでは、「コロナ対策」と「経済」のどちらを優先するかの議論があり、これも難しい問題である。ただ、感染拡大中に大統領自身も感染しており、命のほうが優先と思うが・・・・・。

 

イタリアでは、感染拡大の防止のために老人よりも若い人を優先して守り、太平洋戦争の沖縄戦でも若い人を優先的に助けたらしい。なぜなら、若い人が未来を創るからだ。

 

一方、日本では太平洋戦争の後半には、学徒出陣や大勢の若い特攻隊員が命を奉じたことを決して忘れてはならないが、リスクの対応は国によって異なるようだ。

 

また、「企業」も生き物である。社長が急逝して倒産に至る会社や急逝して返ってよくなる会社など様々なケースを見てきたが、「新型コロナ禍」で人類が亡びることは無いと思うが、リスク管理は後日のことを考えて、限られた費用のなかでやっておくことが必要だろう。

 

最近、全国で地震が頻発しているが、関東大震災並みの地震が東京で起こったら大変なことになり、新型コロナ禍の比ではないだろう。ただ、リモートワークが進行中なので、東京一極集中が見直され地方移住が促進されれば、過疎化に悩む北海道や地方にとっては有難いことでもある。

 

先日、十勝から150キロ離れた競走馬で有名な日高に行ってきたが、まわりは原野や草原ばかりで、狭い日本と言われるが、「北海道は、でっかいどう」である。

 

また、20年前に日高石を拾った場所の沙流川も見てきたが、立派な護岸工事が施されていた。三年前、台風が北海道を直撃し補修工事をしたのだろうが、リスク管理にはやっぱり、莫大な費用が掛かるものである。

 

また、近年の線状降水帯発生による豪雨災害は地球温暖化が原因とされ、現在も熊本、福岡、大分が被災している。地球温暖化による災害は、気がついた時には時すでに遅しのこともあるので注意しよう。

 

いま何をすべきは政治の最重要課題で心配ごとは尽きないが、一日一日を大切にして感謝のこころで、今できることを取組んでいきたい。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) リスクマネジメント

リスクマネジメントとは、リスクを組織的に管理(マネジメント)し、損失などの回避または低減をはかるプロセスをいう。リスクマネジメントは、主にリスクアセスメントとリスク対応とから成る。さらに、リスクアセスメントは、リスク特定、リスク分析、リスク評価から成る。リスクマネジメントは、各種の危険による不測の損害を最小の費用で効果的に処理するための経営管理手法である。

 

リスク対応の種類には、リスクの回避、低減、共有、保有などがある。

リスクの回避

マネジメントやプロセスなどによりリスクの発生を回避する。たとえば、手順書を作成したりする。

 

リスクの低減

本質安全と機能安全などがある。

 

リスク共有

リスクを他社と分割すること。リスクの転嫁、分散などがある。

 

  • リスク転嫁

リスクが顕在化した場合の損失補償を準備すること。保険が掛けられる場合には、有効な対策の一つとなる。

 

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

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