十勝の活性化を考える会

     
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アイヌ文様

2020-12-04 05:00:00 | 投稿

 

令和2年11月29日、NHKeテレ「日曜美術館」で、“アイヌ文様について放映していた。アイヌ文様にはベースとなる形状があり、それらを組み合わせて自由にデザインされている。その独特の模様は、川の渦や棘からのイメージによりに作られたとも言われている。また、“アットゥシ”の刺繍糸は、オヒョウの木の皮の繊維から作られるそうである。

アイヌ文様は着物に施されたり、小刀の柄、鞘に彫られたり、アイヌの生活や儀式に深く根付いている。着物の襟もとや裾に刺繍することによって、何らかの魔よけの意味があるともいわれ、現在は新型コロナの感染拡大の防止から、マスクに施されたものが好評を得ている。

 

アイヌ民族は、はじめて“先住民族と明記された「アイヌ施策推進法」が、2019年5月に施行されたが、アイヌ民族の価値観は、日本古来といわれるものや現在の日本社会の持つ価値観とも異なるものだ。

森羅万象、自然界のあらゆるものを神として敬い、自然と共生していくものである。この価値観は、環境汚染、地球温暖化、新型コロナ禍にあって見直さなければならないと思う。

 

大和民族がアイヌ民族について考える時、単なる国籍上の一致でしかなく、多くのことを見失わせてしまっている。このことは、日本人の中には大和民族と異なった価値観を持った人たちがいたということ、また、縄文人を起源とする日本人はその血を引いている、ということである。

そういう価値観や異質の文化、その人びとの存在は、間違いのない事実なのであり、日本人は単一民族ともいわれるが、朝鮮、中国等からの渡来もあり、多くの諸外国と同じように多民族国家であるということである。

 

外国に行くと肌の色や習慣が異なる民族が共存しているが、日本には少ないために身近に他文化に触れることも少ないこと、また、このような事情から多文化を理解するという土壌が無いこともあって、アイヌ民族を理解することにも影響しているのではないだろうか。日本人の起源や日本民族のこと等、日本の歴史を知り、現在を見つめ直すことも大切だと思っている。

「十勝の活性化を考える会」会長

注) 大和民族

大和民族は、日本列島の住民の大半を占める民族である。ほとんどが日本語を母語とし、日本列島に居住する民族である。和人とも呼ばれる。

日本列島の住民のうち、古代の大和朝廷や中世の武家政権の施政下にあった人のみを大和民族とし、近世に幕藩体制下に組み込まれた奄美群島および琉球諸島の住民を琉球民族と分類する考え方もあり、これらを総合して民族的日本人を指す場合は日本民族と呼称する場合もある。

 

大和民族は、縄文時代以前から日本列島に住んでいた人々のうち、弥生時代大和を本拠地とする人々を中心に形成されたヤマト王権(大和朝廷)に属する民族の呼称である。

ヤマト王権の勢力拡大に伴い、一地域名であった「大和」が日本を広く指す呼称となり、民族名ともなった。ただし、ヤマト王権の成立過程は現段階でも明らかになっておらず、謎も多い。大和民族の形成当初は九州地方隼人や、東北地方蝦夷(エミシ)が異民族とされていた。

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

 

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