2008年に全国5都市と共に認定された“環境モデル都市”の帯広市が、いま大変なことになっている。
その理由は、2013年(平成25)、十勝全域で「十勝バイオマス産業都市構想」に合意したが、290億円もかける新ゴミ焼却施設を作ろうとしているからである。そこで十勝住民が、建設反対の声をあげ始めたのである。
ゴミを燃やすことにより地球温暖化が進むことは明らかであり、スウェーデンの環境活動家 グレタ・ トゥーンベリさんが怒っているように、十勝住民が怒り出したのである。世界各地の平均気温が異常気象で年々上昇し、森林火災などの災害が多発している。その主な要因としては海水温の上昇が挙げられている。
最近の気象は、台風が北海道に上陸するとか、25度以上にはならないと言われる釧路市の気温が2017年の4月には30度になり、2019年5月26日には、下記のとおり全国における最高気温が、北海道佐呂間町の39.5度になっている。近い将来、この地球温暖化が「異常気象」ではなく、普通の気象になっていくと思われる。
地球温暖化による食糧危機や飲料水戦争が起きないことを願っているが、現に南アフリカ共和国では水による民族同士の内戦が起きているし、アフガニスタンでは2019年12月、水利権に巻き込まれたとみられる灌漑事業に尽力した中村哲医師(享年73歳)が、銃弾に倒れている。日本でも環境問題、水問題等々が緊要課題になる時期が早かれ遅かれやってくると思っている。
私は、「十勝の活性化を考える会」のブログで、再三にわたって地球温暖化の危機を指摘している。みんなは日常的に地球温暖化の影響を実感しているが、それほど危機感がないのは何故だろうか。このことは、十勝の行政、将来を担っている人たちにも言えることでないだろうか。30年後に脱炭素化を宣言している国策の中で、みんなはどう考えているのだろうか。
時あたかも十勝で新型コロナ感染者が増えてきて、大騒ぎしているのとは対照的である。そんな行政の人たちの能天気ぶりに腹を据えかねて、私は十勝住民のひとりとして「声」を上げ始めたのである。
この結果についてどうなるか分からないが、全国の人々がこのゴミ処理場の建設計画について注目していることは確かである。十勝住民の一人として、全国の人々から笑いものにはなりたくないと思って行動している。先日、テレビを見ていたら、あるキャスターがいま求められるのは「行動」であると私と同じことを言っていた。
「十勝の活性化を考える会」会長
(出典:気象庁ホームページより)
注) 環境モデル都市
環境モデル都市は、低炭素社会の実現に向けて温室効果ガスの大幅削減などへの取り組みを行うモデル都市として、日本政府により選定された自治体である。
2008年1月18日に第169回国会において行われた福田康夫内閣総理大臣の施政方針演説を受けて、同年1月29日の地域活性化統合本部会合で了承された「都市と暮らしの発展プラン」中で、具体的取り組みとして挙げられたものである。
当初は10自治体の選定が予定されていたが、2008年7月22日に82件(89自治体)の応募の中から環境モデル都市6自治体が選定されるとともに、追加選定の候補として環境モデル候補都市7自治体が選ばれた。また、2009年1月22日には、環境モデル候補都市7自治体がすべて、環境モデル都市に選定されている。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
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