十勝の活性化を考える会

     
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相対するものの調和(一如)

2020-12-18 05:00:00 | 投稿

 

先日、友人から“相対するものの調和”ということを書いたメールが送られてきた。すなわち仏教でいう“一如”で、すべては相互作用していて、つまるところ自分も他人もないという考えのようである。

 

資本主義と共産主義、理想と現実、建前と本音、主観と客観など相対する言葉が多数あるが、新型コロナ禍にあって友人は、原因究明や対策と併せて、相対する事柄を乗り越え調和させようとする努力が必要であると言うのである。

昨年、帯広市内で「市長と語る会」が開かれた。市長はスマホなどの情報スピードの速さや小売店舗の変遷、まちの移り変わりなどを数値や映像を示しながら、今と昔との違いなどを語っていたが、一方で、これらはすべて、人と人とのつながりの希薄化や人口減少に関係している。自由主義は、非正規社員の増加、未婚化、引きこもりの増加など、人間関係の希薄化や人口減少をもたらす要因ともなっている。

 

経済学者・ガルブレイスは、効用の理論で物欲のことを述べているが、資本主義では広告宣伝などによって不必要の物まで買わされているのではないだろうか。実際、買ってから一度も使用しない物や着用していない衣類もタンスに眠ってしまい、結果的に捨てることがある。

 

あのアダムスミスの“見えざる手”が効果を発揮するのは、人間が本当に必要としている物を手にする時だと思う。ただ、最近の消費者は、不況等で財布の紐が固くなり、広告などではダマされない賢い消費者も増えてきているようだ。

 

しかし、賞味期限がきたからと言ってまだ食べられるものまでを捨ててしまう国は世界でも少ないだろう。世界中には、飢餓の人が7億人もいるそうである。中谷巌著「資本主義はなぜ自壊したのか」を読むと、資本主義は欲望を抑制することが出来れば、まだまだ発展できると書いていた。

 

一方、共産主義はこの欲望を上手く活用できないから生産性が低いのかも分からない。以前、アメリカの経済学者 ガルブレス氏とソ連の経済学者 メンシコフ氏の共著「資本主義と共産主義、そして共存”」という本を紹介したが、その本には、資本主義と社会主義の違い、核・原発の脅威、戦争、貧富の拡大などに関することが書かれていた。

この本を読んで、次のように思った。世界には、アメリカに象徴される資本主義や中国やロシアに象徴される共産主義があるが、100年も経つとお互いの良いところを取り入れることが書かれていた。現に、資本主義国では福祉に、共産主義国では市場経済に力を注いでいる。

 

現在、新型ウイルスと人類との戦争の最中にあり、観光収入を始め、生産活動、個人生活等々、あらゆる面で影響が生じており、一刻も早い終息を願うばかりである。

ただ日本には、気がかりなことがある。それは、1位の中国、2位アメリカ、3位ドイツ、日本4位となっている論文数の減少である。(「科学技術指標2020」による)

将来、国力でも中国が世界一になり、アメリカに替わって世界の覇権を握ると思っている。その理由は、中国人は第二次世界大戦で、官民合わせて日本の約4倍の人間が死亡、又は殺されており、反骨精神などが強いからである。

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) 第二次世界大戦死亡者数

第二次世界大戦の犠牲者では、第二次世界大戦における軍人民間人の犠牲者数の統計について記述する。なお、以下に記述する「被害者数」、「犠牲者数」、「人的損失数」とは、特記しない限り、「死者数」を意味しており、傷病者数を含まない数字である。

第二次世界大戦における連合国枢軸国および中立国軍人民間人の被害者数の総計は5000万〜8000万人とされる。8500万人とする統計もある。当時の世界の人口の2.5%以上が被害者となった。また、これらには飢饉病気の被害者数も含まれる。

  • 民間人の被害者数:3800万〜5500万(飢饉病気によるものは1300万〜2000万)。
  • 軍人の被害者数:2200万〜2500万。捕虜としての死者数も含む。

近年、ソ連崩壊以降のロシアの再調査で、ソ連が自国の被害者数を誇張していたことがわかっているが、再調査でも2660万であり依然第二次世界大戦最大である。

 

軍人の犠牲者数には戦闘での死者数、行方不明、事故、病気、捕虜としての死者数も含まれる。

民間人の犠牲者数には戦略爆撃大量虐殺戦争犯罪ソ連の強制移住などによる死者数も含まれる。気候だけでなく戦争を原因とする飢饉の被害者数は400万〜1200万とされるが、中国インドネシア1943年のベンガル大飢饉1945年のベトナム大飢饉フィリピンにおける飢饉被害も含まれる。

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

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