60周年、”還暦”を迎えての改修を前にした最後の企画展。
7月30日~10月15日の間は休館だそうです。(8月末から来年1月14日まで”Studio Mumbai が作る「夏の家」の展示が前庭であるそうな…)
吉川さんは大正期に活動された方で、”線”を使えた最後の日本画家、とのこと。
そのキャッチに魅かれての竹橋訪問となりましたが、さあ、どうかな…?
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さて、入場早々驚かされる龍の大きな板書!「神龍」という方広寺蔵の作品。
そして、どこかの大学のゼミかな、女子大生と思われる一群がホール中央に居座り、これはちょっと邪魔…^^;
作品を見ていくと、吉川さんが日本画の王道を行く作風にして、しっかりした技術と博識を持たれた方だったんだ、と理解出来ます。
鏑木清方、松岡映丘などといった画家の作品が並び、彼らと同人だったと知りますが、その内、岩絵の具の色味とマチエールから離れた、線を中心に据えた作風に変化していく…
そして、書、が作品の中で重きを為していく…
それも、平仮名、美しい細書き!
彩色は最小限となり、又、パンフレット裏面にあるような、青黒色の紙に金泥で細く描かれた作品!!
何れも素晴らしかったですが、一方で会場が広くて作品数が多く、最後はやや”飽きた”感を感じてしまったのが残念ではありました…結局のところ、”アレ”というのが記憶に残っていません^^;
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さて、常設展に移りましょう。前回と同じクールながら、微妙に展示が変わっています:
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ちょっと前には無かった、古径さんの「加賀鳶」と小山栄達さんという方の「謙信公」。
そして、清方の「明治風俗十二ヶ月」というシリーズに再び古径さんの「茄子」です。凄いでしょ!
今回の企画展、入場料は800円。これが50円割引(ケチッ
)となって、ぐるっとパス効果スタートです!