今回の企画展、津田青楓さんについてはこれに先立つ企画展が「漱石山房記念館」で開催され、そこへの訪問で漱石を囲む文化人の一員にして絵の師匠。
そして装丁家としての側面を知っていました。
漱石山房記念館「漱石山房の津田青楓」 ぐるっと2020Part4Vol4 - シモキタのtokyoboy
更に、練馬区美術館でも企画展あったんですね…
練馬区美術館「背く画家 津田青楓」 ぐるっと2019Part4Vol26 & Final - シモキタのtokyoboy
こちらは戦前の共産主義、労働運動にのめり込んで、後に転向した辺りに焦点が当たっていたような…
着物を染色するときに参考にするようなデザイン集と理解したのですが、この頃は図案集の代金支払えば製品化の際にデザイン料とか知的所有権に関する取り決めとかなかったんですかね…
青楓さんはそういった図案の研究会を立ち上げ、そこに浅井忠さんを顧問に招いたりしていたそうです。
更に“小芸術”と青楓とその仲間が自分たちの芸術活動を呼んだそうなんですが、絵画などといった“大芸術?”に対して身の回りにあるようなものの魅力をどう高めていくか、といった視点で色々活動されている。
そうした作例が地下と2階で全面展開されていて見応え充分。
細部への拘り、デザインの洗練さへの傾注、これらが今の“kawaii”にも繋がっているのかなあ、とぼうっと感じました。
さて今回の企画展、入場料は800円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計4,700円と順調です✊️