ぐるっとパス2012では前回三回目に書道博物館での王羲之特集を拝見しています。
その記事の中でも書聖と言われる彼の真筆は(少なくとも今分かっている範囲内では)現存しておらず、写本についても微妙に異なって見えるものがある、とお伝えしました。
でね、今度は1月30日付日経朝刊裏面で本企画展の内容に触れつつ、逆にどうやって王羲之の書聖=神格化がされてきたのか、といった観点からの記事(添付のもの。クリック、拡大してお読みください)を読み、まあこれはトーハクに行って来なければ、と思った次第^^
さあ、着きましたよ。今回は平成館へと足を進めます
それにしても大変な人出…
そして、そのかなりの部分が老人男性
加齢臭プンプンの大変な状況
翌日の山種は殆ど女性、脂粉の匂いプンプン(あ、決して心地良かった訳ではないですよ、悪しからず)で、これも結構気になったのは内緒の話
まあ、我慢して上から覗きこみましょう
そんな混雑の中、しかも展示品のかなりのポーション、特に石碑とか重たい;;もの、は最近定期的にお邪魔している書道博物館から、と知り、”やっちまったか!”と最初焦ったのは内緒の話。
でね、まあそれでも1,400円払ったんだし、と見進めて”あれ、そう言えば「蘭亭序」を見ていない、と気が付きました。
で、明代に作られた「蘭亭図巻」の3Dバージョンコーナーに踏み込みました:
上述のような疑問を持っていたからですが、実際そのコーナーに入った時正直”目鱗”でしたし、そんなことも知らなかったのか、と思うと同時に、その王羲之の世界の一端に触れた感じで嬉しく思いました。
備忘録ということで、皆さんには恐縮ですが、この世界で最も有名と言われる「書」は王羲之が名士41名を招待して催した曲水の宴会の時のものとか。
杯が目の前を流れていく間に歌を読めないとペナルティとして酒3杯呑む、という土佐的宴会^^;
その時纏められた歌集の序文が「蘭亭序」で、王羲之が何回も清書を試みても最初宴会の席で酔っ払って書いたそれが一番、ということになったそうな。
まあ、それが正規版なのですが、その書き損じ?も含めて写本が存在している、というのが正解だったようです
で、実際色んなバージョンを拝見するうち、永和9年から始まる文章を諳んじ始めたのはこれまたちょっと内緒の話
それにしても「蘭亭図巻」、見てきたような、ではありますが、拝見していて楽しかったなあ…
さて、今回の入場料は1,500円。これが100円割引となって、ぐるっとパス効果は計5,860円となりました。
さて、気が付けば既にVol32、というロングシリーズになった麺編。
2回後、最初のお店は通算100番目のお店、となる予定ですね…
1. 「極や」さん (神保町)
本の街、神保町で一杯やっての帰り、つい”〆”を求めて入店したこちら。
気が付きませんでしたが、”俺の創作らぁめん”なんて冠が付くんですね…^^;
結構いい気分になっている状態でお願いしたのが、”心霊写真”で確認するに「四川風坦々麺」850円也。
綺麗な丼の下の方にはレモンも置かれています…
美味しかった、と思いますが、麻とか辛とかが印象には残っていないメメ
店も大箱ですし、この日のような使い方には向いているかな、拘りは感じなかったけど…
あ、くれぐれも美味しかったんですよ、それなりに
2. 「西安飯荘」さん (五反田)
とあるブログでこちらの刀削麺を見て、その翌日序での用事に託け五反田に行って参りました
久方振り、恐らく10年ぶりに近いこちらでお願いしたのは坦々刀削麺750円。
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でも周りを見て都度仕上げる半炒飯を付けて900円也にしたのは内緒でもない、写真をご覧の通り。
後も考えて、こちらのフラグシップ麻辣(唐辛子2つ星)ではなく1つのこれにした次第。
でも、ちょっと考えた酸辣湯にも近いあっさりとしたそれはこの日の希望にはピッタリだったかな…
寒かった日でしたが、食後にはトイレで汗を一拭き^^;
美味しかったですよ、ご馳走様でした!
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(2014.02 追記)
ランチタイムに私用で降り立った五反田
寒い日だったので、ついでのランチにこちらを選択。
お願いしたものも上と同じ^^;
で、食後トイレに駆け込んで汗をぬぐったのも
汁を飛ばさないように、という慎重なオペレーションが必要ながら、相変わらずの美味しさでありました
3. 「晩斬徒」さん (目黒)
以前パスタ屋さんだったと記憶するビルの2階にある日開店したお蕎麦屋さん。”ばんざんと”と読むみたいです。
前から気になっていて、「ゆう月」さんが満席で当分駄目だな、と判断したこの日お邪魔してみました。
2階へ細く急な階段を上がると、以前とは全く異なるなかなかにシックな内装。
でも、一番ビックリしたのは大型TVが3台天井から色んな方向にぶら下がっていることで、一体スポーツバーなのか?とその目的を訝しく思いました…
で、ランチメニューは4種類のご飯ものにお蕎麦が冷たい・温かい取り混ぜて数種類の中から選ぶシステムでどれも1,000円。
お願いしたのはBだたかな、ほぐし焼き魚飯(ご飯大盛り)+玉ねぎとキノコの掻揚蕎麦(温)。
へえ、先ずご飯とそしてそれに添えられるお汁がやってきます!これで見た目は完結したランチ。
うん、美味しいですよ
さあ、困りました、これは定食編か麺編か…
写真でお分かりの通り、この蕎麦は関西風というのでしょうか、返しをそんなに使わず甘味も殆ど無い関西風のそれ。
完璧東京人のtokyoboy(です…)としてはドンピシャではありませんでしたが、まあ偶にはアリかな。
トータルで楽しんだ今回でしたが、折角なので麺編でアップしましょう!!
この日は日暮里から上野の山に向かうだろう、と推測していたので、事前にこちらのHPで企画展開催中であることを確認していました。
それにしても谷根千ブームとはいえ、この付近色んなお店+昔からのお店再発見、が続き、街の様相が結構なスピードで変わります…
そして、訪問客も数が増えて
さて、企画展に話を戻しましょう。
この日の展示はこのパンフとは異なり、外光を引き込んだもので、実際には”音”がメインのモチーフと悟りました
帰宅後改めて同館HPにアクセスすると:
”自身をサウンドアーティストではなく、"コンポーザー”と名乗るハルーン作品の特徴は、まさに音・物と空間が織りなすコンポジションにあります。”、
”その根底には、”音響の空間”への作家の興味が秘められています。マーシャル・マクルーハンが指摘した様に、現代の情報化社会においては活字といった静的な視覚空間に加え、テレビやラジオといった電子メディアから流れる動的な聴覚空間が我々の生活を支配しています。果たして人間は視覚から認知するのか、聴覚が先なのか。聴く、という行為が加わった時に作品との関係性がどう変わるのか。一定の緊張感を保った空間の中で、あえて意味を込めすぎず、与えすぎない行為を行う事によって鑑賞者にその答えを委ねています。”
とあります。
まあ、取り合えず彼女の「問い掛け」は聴いてきた、というところかな…^^;
羽根木というか、井の頭線、新代田を過ぎた跨線橋近くのブーランジェリーさん。
改めて調べると、「boulangerie Cadeau」さん、というお店だそうな。
へええ、カレーパンがお勧めですか、一度トライしましょう…
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もう一つのサービスショットは前週ぐるっとパスで千住大橋を訪問時、その隅田川沿いで見掛けた木。
お分かりになりますか、木の実みたいのがそこらにぶら下がっているのですが、これって何でしょう…??
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さて、2月も最後の週末。それにしては、この週末も10℃越えないばかりか、強風で体感温度最悪、となりました。
そんな中、土曜朝、洗車とか諸々用事を済ませて時間的に制約のある中、今度行きたい美術館をチェックに、代官山から中目黒へ下り、色々寄り道しても9km行ったか、のジョギングに…
まあ、これ位だと寒さも身体に残りましぇん…
翌日曜、これも強風の中、午前ジム。
午後は散歩その他ルーティンで週末終了です。
ぐるっとパスで折角八王子まで足を運んだ週末。
さて、時間もあるし、で思い出したのが週刊ポスト巻末の美術コーナーで紹介されていた…というか、紹介を目指して八王子まで行こうとしたが豪雪に阻まれた、という不思議な記事でしたが、そこで目にした本展。
バスで20分弱、山の上の方まで運ばれてまあ寒い…
でもねえ、中に入ると今度は居並ぶ作品群にビックリ!
創価大学キャンパス前という立地から想像はしていましたが、やはり創価学会が設立した美術館のようです。
写真撮影が許された作品の中から、先ずは常設でのものをご紹介:
最初のビックリはこのラトゥール「煙草を吸う男」とブリューゲル(子)「農民の結婚式」!
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ヴァン・ダイク、ハルスの肖像画に、
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ブーシェの「ヴィーナス」、ルブランの肖像画…
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これでもか、のゴヤ、ブークロー。
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そして、大好きなブータンの海岸、モネのプールヴィル海岸2連発!
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最後にシダネルとガンジーさんの銅像
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その他多くの名作を無視しても常設でこれだけのものが揃うとんでもない美術館^^;
さて、アーモリーショーは兵器庫を使って第一次世界大戦直前の美術界の”今”を示したものだそう。
その会場に移って、アングルの宗教画(女性の腕に注目!)
そして、アメリカで初めて買われたセザンヌの絵
こんな展示もあったんですよ
その後、マン・レイやアンディ・ウォーホルなどがスコープに入って来ていました。
ということで、思わぬ出会いを楽しんだ貴重な機会となりました
でも、寒かったなあ…
準定点観測で、日本の技術力を検証しようプロジェクト…??
ダイナマイトとかで破壊するのでなく、上から順次取り壊していく工法に期待が集まります!
(参考1) 2012.09、クレーンが載ったところはこちら。
(参考2) 2012.11、2か月後の姿はこちら。
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何やら洋館が旧プリンスホテルの横に見えてきました
さて、この姿を現したのは赤坂プリンスホテル旧館
実はtokyoboyが結婚する際、式場の下見をした場所の1つでもあります…
その頃は結構人気だったんですよ、こちら
ネットで見て頂ければ全貌の写真とか簡単に見つかりますが、この瀟洒な建物は李氏朝鮮最後の皇太子の東京邸。
仕事で行くことも結構あって、古い、赤い絨毯の廊下を歩いた記憶が蘇ります。
ギコギコ音が鳴って、やばいよなあ…などと思っていました、特に階段^^;
国土が取得したのが1952年、55年から赤坂プリンスホテルとして開業したそうです。
その後、新館(今取り壊されているビル)が1983年完成、旧館となりました。
タイトルがかなりを語る本企画展。
まあ、そうなれば八王子まで運んでみましょう、となります…(本当か?)
それにしても、八王子って都心に比べて相当寒いんですね。寒さに震えながら、美術館に到着しました
さて、その展示、竹久さんの作品が中心でした。如何にも、の儚げな美少女やその他諸々。
ファッション雑誌?のイラストレーターで人気だった、とも知りました。
でね、思いもしなかったのは小村雪岱さんの装丁本が展示されていたこと。
確かに時代、美少女という括りで言えばその通り!
さて、もう御一方、スポットライトが当たった華宵さん。
簡単にかな漢字変換で出て来てビックリしましたが、それだけ人気の方だった、ということかな…
いえね、否定的な意味じゃなくて、本当に綺麗な、そして作品によってはゾクッとする色気があったりで、楽しめたんですよ
などと寒さに負けずの今回、入場料は500円。これが無料となって、ぐるっとパス効果は計5,760円となりました。