物語というのは 人の頭の中、
ないしインスピレーションによって 紡ぎだされるもの。
もちろんドラマも 脚本を書く人、演出する人、スタッフ
俳優 そのメンバーが一つの作品を紡ぎだすもの。
虚構の世界・・・
なのに こんなにも心揺さぶられ
まるで現実に体験したかのように錯覚する。
たとえそれがファンタジーであっても・・・
つらいシーンに涙を流し、ちょっとした笑いを体現したり
イラついたり がっかりしたり
傍で眺めているに過ぎないのにまるで当事者。
桃花の原作も 年数が合わなかったり、少々?
と思うところもあるが 未解決で
読者の想像まかせな箇所が一杯。
原作の最後は、浅浅、ごう来 (おいで)で終わり
ドラマにある 思い出話のシーンは無い。
その代わり その後のエピソードが 番外編で述べられる。
また、東華帝君と白鳳九のエピソードを綴った「枕上書」
にも夜華と白浅のラブラブな様子が載っているらしい。
まだそちらを読んでいないのですが、
二人の結婚式もあるらしいですね🥰
番外編の一つは 天帝の祝いの宴での二人。
夜華君のとても幸せそうな様子が伝わってきて
読んでるこちらも「夜華君、良かったね😃💖と
嬉しい気持ちになれます。
いわく
「その年上の上神は 太子殿下に対して 優しく柔順どころか
彼女のやりなすことは、慈しむ と呼べるものだった。
威厳に満ちた夜華君にそんな言葉を結びつけるのが
適当ではないにしても・・・」
宴には 側妃の座をゲットしようと 沢山の良家の子女が
夜華君目当てにやってきている。
なんと言っても 正妃の白浅上神は夜華君の祖母ほどの年
自分にもチャンスはあると期待に胸を膨らませて・・・
「夜華君が座る太子の席には 白浅上神が
守りをかためていた。今日の上神は 赤い衣服を身につけ、
天上地上まれに見る絶世の顔を更に引き立たせて、
直視するのも憚れるほどだ。
上神は 表面上柔和であったが、しかし女仙が 太子殿下に
視線を投げかけたりすると・・・軽やかに向けられる上神の
視線によって 氷の塊にさせられてしまっていた。」
「太子殿下が白浅上神に言う。
ー私の傷ならかなり癒えたので、
もう阿離みたいに面倒をみる必要が無いのですよー
すぐに白浅上神が手を上げて太子殿下の右手を握り、
軽くそれをさする。
そして太子殿下の目を見つめて言う
ーどうしてほとんど癒えたなんて言うの?ー
・・・揺れ動く瞳には かすかに苦渋をおび
憂いも半分含まれているよう 。
彼女の顔で そのような表情を 浮かべられては
女仙たちでさえ 堕ちたような感覚を覚えた。」
やがて 酒に弱い殿下をかばって
一手に飲酒を引き受けていた白浅が
酔って殿下にしなだれかかると・・・
「太子殿下はかすかに笑ったように見えた。そして言った
ーこの姿を 長く待ったかいがあったというものー
白浅上神は何かつぶやいたよう
ますます彼の胸に身体を預けていった。
女仙たちの心は 一斉に砕け散ってしまった。」
「太子殿下が 白浅上神を胸に抱き
顔には 満面の笑みを浮かべていたが
顔を上げて退席する時には いつもの厳粛な表情に
戻ってしまった。しかし 足取りだけは顔の表情のように
厳粛かつ しっかりしたものではないように見えた。」
白浅上神が すっかり夜華君に心を寄せ
夜華君も 他の女性など アウトオブ眼中
「私が愛するのは 只ひとり 貴女だけ、
他の誰も愛さない」
あのセリフがよみがえります。( *´艸`)
その後の阿離とのエピソードも 結構笑えるものなので
また紹介します( *´艸`)