教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

dimの表記の仕方

2018-10-16 | 音楽的アドバイス

教えて!TOSHIさんならぬ、教えて!皆さん(笑)

 

以前からちょっと疑問だったんだけど、

曲をコピーしていて、コードネームをベースの

ルート音やメロディなどから取っていくと、

まあまあほぼほぼ正確に取ることは出来ると

思うんだけど、ディミニッシュコードがね、

いまだにどれが正解な書き方かわからない。

 

例えば、最近コードを取った曲で、

E♭→ディミニッシュコード→Gm

と言う流れがあって、ベース音は

E♭からGに上がって行くために間に

F#の音が入ってますよってことなんだけど、

コードネームとしては”F#dim”で合っていると

思うんだけど、ディミニッシュコードって構成音が

同じコードが4つ存在するでしょう。

 

F#dimの構成音は、F#、C、E♭、Aの4つ。

F#をルート音と考えると、

1度、5度のフラット、6度、3度(マイナー3度)

 

ルート音を変えてもこの構成音だと、同じ音構成で

Cdim、E♭dim、Adim、が存在する。

 

なので、仮にコードネームをどの表記にしても

ギターやピアノで和音を弾く際には一応支障がない。

一応と書いたのはどの音を一番下に持ってくるかで

響きが違って聞こえるので、順番はどうなっても

不協和音にはならないけど響きが違って聞こえるから

ルートの音(ベース音)が違って聞こえるかもって

言う懸念から。

 

なので、F#dimの表記の代わりにCdimと書いても

支障はないのかな?とも思うんだけど、ただここで懸念

されるのはベースがC音を弾くとコード自体が違って

聞こえる可能性があるので、そういう意味では

F#dimと書くべきか・・・とも思うんだけど(実際にこの曲で

ベースはF#音を弾いている)

いや、それでもベーシストがF#dimの解釈として5度の

フラット音としてC音を弾いても間違いではないわけで・・・(笑)。

(あんまりいないか)

 

ああ、ややこしや。

 

また、E♭dimと表記してベースがE♭を弾いても困るし、

(そもそもその前のコードがE♭なので同じ音が続いてしまう)

Adimと表記してAを弾かれても困るだろうし・・・。

 

この曲のこの部分の性質として経過音としての使い方なので

パッシングディミニッシュと思われるのでF#dimの表記が

一番適していると思われるんだけど、ベーシストだと

どうしてもベース音を気にしてしまうのでどうも

表記の仕方にこだわってしまうと言うか・・・(笑)。

 

ちなみに経過音としての使い方のコードとしてm7♭5も

同じように使われる。こちらはマイナーセブンスコードの

構成音に5度が半音下がっただけ。

ディミニッシュと違って6度の代わりに7度が入るので

より自然な響きだよね。

 

それと、構成音が似ていることから、ドミナントセブンス

コードの代わりに半音上のルートを持つディミニッシュコードを

使う場合もある。

F→G7→C、これを以下のように代理コードにする。

F→G#dim→C

 

 


昨今のJ-POP事情

2018-10-16 | 音楽的アドバイス

レッスンでギターやベースなどを教えているんですが、

基本的なこと、理論、色んな奏法、演奏の仕方の考え方、

独奏かバンド演奏か・・・などなど多岐にわたってなるべく

色んな側面からアプローチが出来るように説明しているつもり

ですが、さすがに今の若者にスモーク・オン・ザ・ウオーターばかりじゃ

飽きるようで(笑)、リクエストも取り入れています。

 

J-POP的な曲が多いのですが、やはり自分たちが楽器を始めたころ、

いや、もっとさかのぼってTVにかじりついて歌謡曲を聞いていた

小学生の頃に比べると情報量が倍くらいの楽曲が多い(笑)。

 

歌詞、テンポ、コード展開、コードの数、転調、リフ、

仕掛け等、1曲の中にかなり多く詰め込まれているなあと感じる。

 

特に感じるのは”速い”ってことと”複雑”ってことかな。

 

”速い”って言うのは単にスピードのことじゃない。

それならXの紅も速いけどあれは別段コード展開が速いわけじゃない。

テンポが速いだけでむしろコード展開は遅い方かも知れない。

 

”そのBPMで1小節の中で2回以上コード展開しちゃうんだ”とか、

”そんな細かい譜割りで歌詞を詰め込むんだ”みたいな感じ。

 

要は若者の脳の処理のスピードにだんだん追いつけなくなって

いるんじゃないかなって話か(笑)。

 

自分が小学生の頃に大人が「最近の曲は速すぎてよくわからん」

とか「そんな早口で歌っても伝わらない」みたいなことを

言っていたような気がするんだけど・・・今そこ(笑)。

ついに自分もそんなことを言うようになったか・・・。

最近の文字は小さくて読めない!by渡辺謙

 

それでもアニソンに比べると随分とわかりやすい方だとは

思うけどね。PCで作ったやつはちょっと「?」がついちゃうのが

多い気がするんだ。

やっぱり本人が楽器を持って歌いながら作った曲の方がしっくり

くる気がするんだよね。

 

また最近のバンドは異常に上手い。テクニカル。そしてこれまた

速い(笑)。もうちょっとおとなしく弾いてろって感じ(笑)。

そんなに指版上を動き回るんじゃない、コピー出来ん!

 

それと最近のトレンド(?)なのか、m7♭5、それとdimコードが

とても多いね。

 

まあ、レッスンなんであまり速かったり難しい曲とか、

他に楽器がいないと成立しない曲なんかは却下してます

けどね(笑)。

 

 

UNISON SQUARE GARDEN:お人好しカメレオン

 

米津玄師: アイネクライネ

 

マカロニえんぴつ:レモンパイ

 

あいみょん: 君はロックを聴かない

 

菅田将暉:さよならエレジー

 

コレサワ:タバコ


嵐が丘(ケイト・ブッシュ)

2018-10-04 | 音楽的アドバイス

ケイト・ブッシュの

天使と小悪魔』 - The Kick Inside (1978年)

と言うアルバムがとても好きで。

 

ケイト・ブッシュのデビューアルバムなんだけど、

ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアがプロデュース、

全英3位と言う快挙。日本でどのくらい売れたのかはわからない。

でも結構人気あったよねえ?

 

しばらく聞いていなかったんだけど、ようつべで”嵐が丘”の

プロモを今さら発見(笑)。

 

デヴィッド・ギルモアがプロデュースと言うだけあって、

プログレちっくなアレンジも聞けるアルバムなんだけど、

全曲とても良い曲で、凄く良い曲、良いメロディを書くなあと

思って聞いていたアルバム。

その後はそれほど追いかけなくなったんだけど、結局このアルバムが

個人的に一番好き。


特に日本のTV番組でも使われた(いまだになんであそこで使われたのか

わからない)楽曲、「嵐が丘」(原題:Wuthering Heights)がもう

凄い出来で、変拍子なのに(笑)ポップで切なくてメロディが良くて、

アウトロの歌が消えてギターだけになるところなんてなんか泣けてくるような

感じで、”冷たいヒース・クリフ”って歌う歌詞がまたなんとも情念が

凄くて(歌詞カード見ないとわからないけど)、とにかく凄く琴線に

触れる曲なんだよね。

 

ま、肝心の「嵐が丘」は観ていないんでヒース・クリフがどんな

人物なのかわからないけど(笑)。

余談だけど少女漫画の吉田秋生の描いた”カリフォルニア物語”の

主人公も”ヒース”で確か同映画から取ったと言っていたような気が・・・。

全巻持っていたんだけど今はもう全部捨ててしまってない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それより、”嵐が丘”のプロモ!

 

まあ、ケイトのライブはいくつか目にしていたので

当然ダンスやパントマイムなどが入ってくるだろうとは

思っていたし、実際その通りなんだけど、やはり楽曲の

良さも手伝って美しく妖艶で哀しく、また奇妙で狂気も

感じられ、ケイトを映しているだけなのに映画のラストシーンの

ような映像。

 

おそらくTVで使われていたんでイントロは聴いたことがある人も

多いかと思うけど、やっぱりサビが凄く印象に残って良いですよ。


王道よりちょっと外れたひねくれポップスがお好きな方におすすめ。


なんと3バージョンありました(笑)。どれも甲乙つけがたい出来です。

あなたはどれが好きですか?

 

嵐が丘Ver.1

 

嵐が丘Ver.2

 

嵐が丘Ver.3

 

 

しかしこう言う映像はやっぱり西洋人だよね(笑)。それも寒い地方の。

これをアジア人がやってもダメなんだろうなあ・・・。

まあ、あくまで”絵”としてだけど。 

 

また余談だけど、誰かこの楽曲でフィギュアスケートの演技しないかな?

なんかドラマチックで良いと思わない?(笑)。

 


転換時に何をすべきか

2018-09-13 | 音楽的アドバイス

転換時(セッティング)ってどんな感じにやってる?

ま、普通は弦楽器だったら文字通りリハーサルの時と

同じようにアンプやエフェクターの各設定をセッティング

し直す、と言うことだよね。

それ以上でも以下でもない。

きちんと音が出ることが確認できたら楽器のボリュームを

しぼって置いて楽屋にいったん引っ込むか、あるいは

そのまま始めるか・・・。


時間的には大体においてそれほど余裕はないかなと思うんだけど、

少し余裕があった場合にね、普通は前述したように”待機”を

するのが当たり前だと思うんだけど、たまにそうでない人も

見受けられるのが残念なときもあるんだな。

まあ、漫才とか手品でも始めれば気も利いていると言うもんだけど

そんなに芸達者な人はそう滅多にいない(笑)。


何が残念かと言うと・・・。

”音を出し始めちゃう”んだ。

それもなんか”フレーズの確認”とかしだしちゃう(笑)。

普通に”軽い練習状態”に入っちゃう人がいて、これから

本番なのにそれは随分と素人臭いなと。ま、素人ですけどね。

 

本当に少しはお客さんのことも考えましょうよって思う。

確かに複数バンドは出ているだろうけども、転換とはいったん

リセットされる時間だと思うのね。

ゼロから今日初めてライブが始まるものだと思っている。

そうなると、ギターの音ひとつにしてもバスドラの音にしても

まっさらな状態でお客さんに届けたいなと思ったりもする。

観ている方は「このバンドはどんな音を出すんだ?」って

転換時に前のバンドはいったん忘れてリセットされると思うんだよね。

ところが転換時にウォーミングアップもかねてドコドコバシャバシャと

長い時間ドラムを叩いたり、ギャンギャンずっとギターを弾ていたりしたら

観ている方は結構興ざめなんですけど、なぜそこに気づかない?

始まる前に手の内を明かしてどうする?って思うんだよね。

「ツインペダルなんだあ、ふ~ん」みたいな。

 

あのライブの始まる時の一発目の大音量が出るあの瞬間、プロの

コンサートに行ったときに味わう、あの1曲目の一発目の音、

あれも一つのクライマックスじゃない?

プロの場合はそこで初めて本人登場で、余計に盛り上がるわけだけど、

音に関しても始まる前にブーブー鳴らしてサウンドがばれちゃってる

プロなんていないでしょ?

お客さんもドキドキして待ってるわけで、確認のためにギターテックが

一瞬だけギャンと鳴らしただけで「おお~」なんて盛り上がっちゃう

わけなんだけど、これが本番前にピロピロずっと鳴っていたら本番での

感動が薄れちゃうよね。

 

ライブハウスでは音を出さないで本番を迎えるのは到底不可能だけど、

それでも自分は極力音を出さない。

確認のために最小限の音を出すだけ。

 

ドラムもバスドラの迫力ある音は極力取っておく。

出来れば一発目でビビらせたい(笑)。

 

昔のライブハウスではあんまり転換時にドカドカ音を出しちゃうバンドは

いなかったような気もするけど違ったのかなあ・・・。

そこまで覚えていないけど、少なくとも自分たちは誰も本番前には

たくさんの音は出さないで出し惜しみしていたと思うなあ。

1曲目が始まる前にお客さんの耳を慣れさせちゃうなんて愚の骨頂だと

思っていたからさ。

耳が鳴れていないところにいきなりでかい音でびっくりさせたいみたいな(笑)。

 

今はみんな正直なんだなと感じる。

普通に自分をさらけ出せると言うか、正直な自分の姿をウソ偽りなく

晒せると言うか・・・。

「これが私ですが何か?」って感じかなあ(笑)。

「ちょっと肩慣らしに音出しますけど何か問題でも?」みたいな(笑)。

それはそれで凄いなあとも思うんだけどね。

自分にはそんな自信ないや。

 

もちろんそのバンドの性質があるので、一概には言えないし、音を出しながら

ワイワイにぎやかに始める方が合っていると言うバンドやアーティストも

いると思うのでそれはいいんだけど、今まで意識したこともなかったなら一回

考えてみるのもいいと思う。

 


ロックは死んだのか(その・・いくつかな)

2018-08-20 | 音楽的アドバイス

香取慎吾君は何一つ悪くない。

ま、別に誰も悪くはないと思うんですけどね。

 

以前から常々感じていたんですが、この昨今TVなどで見かける

 

”ロックアーティスト系のパロディ”

 

これがどうも気になる。

 

確か以前も書いたと思うけど、メタル系は決まって

長髪、メイク、派手な衣装、気の狂ったような尋常でないシャウト、

時には舌を出したり、目をむいたり・・・。

な、イメージで面白おかしくパロディにされる。

 

時代が時代なら悪魔憑き、もしくは狐がとりついたか、

はたまた魔女かも知れない・・・。

中世なら火あぶりだね。

 

このCMは特にひどい。

 

何度も言うが、おそらく誰も悪くはない。

 

モラルが無いわけでもない。

 

目くじら立てることもないんだ、きっと。

(ちなみにGコード、押さえてるね慎吾ちゃん。でもどちらかと言うとフォーク系の

押さえ方だな(笑)なぜパワーコードにしなかった?)

 

でもこうやって、メタル兄ちゃんが明らかにバカにされている

映像を観ると悲しい気持ちになるし、嫌な言い方だが、結局のところ

ロックの魔法はもうとっくに解けていて、当時の新しくてかっこよく高尚な

芸術(言い過ぎだろうけども)みたいなイメージは既に擦り切れて、

今や笑いものにされるくらい古臭いものになったのではないかと

感じてしまう。

 

ロバート・プラントやジミー・ペイジは笑いものにはなっていなかった

と思うんだ。好きな人には憧れの存在だったと思うし、そうでなくとも

パブリックの場でここまで(馬鹿にされているように見える)パロディに

される存在ではなかったと思うんだけどな。

 

何度も言うけど決して誰も悪くはないし別段悪意も感じない。

 

今、ロックは一般からはこういうイメージで見られているのか、

こう言う扱いでいいと認識されているのかと思うと寂しいのだ。

 

老兵は去るのみ。


バンドメンバーとは

2018-08-06 | 音楽的アドバイス

バンド、もしくはなんらかの形でのグループでもいいや。

複数人と組んで音楽活動をするのは楽しいよね。

もちろん一人も良さがあるし、どっちがいいと言う話ではない。

 

バンドメンバーってどういう人がいいんだろう?

その前に所謂バックバンドの場合は?

ある程度の報酬を与えて仕事としてやってもらうわけで

まあ、こちらの思う通りにやってもらえばいいし、報酬まで

いかなくとも手伝ってもらっているのでスタジオ料金はなし、

ライブ時も払わなくていいよ的な場合もあるだろうけど、

基本はバンドの意向に従ってもらうのが筋だろうね。

 

バンドメンバーの場合はある程度の上下関係はあるだろうけど、

まあまあみんな同じように意見が言えるような関係が

いいかなと思う。

 

”技術があれば性格はどうでもよい”と言う意見もたまに聞くけど

自分としてはあまりやりたくないかな。

多分人間が嫌いだと歌や演奏も嫌いそうな気がする(笑)。

もちろん歌や演奏が主なんでそれ以外でしょっちゅう付き合う必要は

無いかも知れないけど、音楽に関してはべったりになるわけで

そうすると長く続けるとやはりやりやすいなあと思うことが増えてくる。

現メンバーが技術的にもう少しと思って違う人とやったりしても、

どうもしっくりこない、なんてことも結構多いんだ。プロでもそうみたいよ。

 

やっぱりお互いにクセみたいなものがわかっているから、こう来たら

こうする、みたいな自分たちの中では当たり前になっていたことが

違う人だと難しいんだろうね。

 

個人的にメンバーに求めることは・・・。

練習を億劫がらない(笑)。

練習を面倒がられるとねえ、一番やりづらいよね。

個人的な練習にも付き合ってくれるのも重要。例えばギターソロの部分を

何回かやってくれないかと言った場合、いくらでも付き合うよって

言ってくれると嬉しいよね、(申し訳ないけど(笑))

 

演奏者はボーカリストの”歌いやすくなるまで音量を下げてくれ、あるいは

音質を変えてくれ”と言った要求に前向きに検討してくれることも大事。

音量に関しては下げずともアンプの向きを変えるだけでも効果がある。

それを初めから聞く耳持たないようだとちょっと悲しいよね。

”前向きに検討する”姿勢が大事。

 

ドラマーはなるべくテンポキープ、あるいはどの曲のテンポも覚えて

いてくれるとありがたい。その日によって曲のスピードが変わると

他のメンバーはやりづらい。

 

 鍵盤の人にはえてして無茶ぶりをしがちになるときがあるので

気を付けよう。ピアノとストリングスを同時にやってくれなども

クリーンギターとディストーションギター両方の音を出してくれ

みたいな?いや、そこまでではないかも知れないけど、なんでも

かんでも機械的に出来るわけではないし打ち込みのフレーズなどは

再現不可能な場合も多いのでその辺も考慮に入れると良いと思う。

 

ライブハウスに行ってもやっぱりうちのメンバーが一番だなと

思えるようなバンドが理想だと思う。広い意味でね。

 

最後に微笑ましいエピソードをひとつ。

後期ビートルズのレコーディングの時、一人一人小さな部屋に入って

録音することになったんだけど、リンゴが”ポールがそばにいないと

叩けない”って言って、ポールがリンゴの部屋に入っていき、ジョンも

”一人じゃ歌いづらい”ってなってリンゴの元へ行き、ジョージが

”やれやれ”と言って自分のアンプを持ってリンゴの部屋に入り、結局

みんなで一緒にレコーディングしましたとさってお話。

 

クリックやましてやデジタル録音など無い時代だからね。

今みたいに遠く離れて自分の部屋で各自録音して、データで送って

ミックス・・・なんて考えも出来なかった時代なんで、信頼できる

バンドメンバーと言うのは特に大事だったのだと思う。

 


ズルのすすめ

2018-07-31 | 音楽的アドバイス

人聞き悪いな。

”工夫”にしよう(笑)。

 

音楽をやるうえでおそらく命にかかわるような

危険なことはほぼない。

誰かがコードを間違っても誰かが音痴でも迷惑は

かかるかもしれないけど死にはしない。

 

なので正攻法では難しいことも工夫次第で出来るならば

それでいいと思うし、それによって崖が崩れて危険な

目に合う・・・ってことはないのでそれでいいと思うんだ。

 

昔、フォークギターを始めたばかりの頃、カポタストの使い方を

覚えましてね。(フォークギターってところがミソよ)

で、カポをすると押さえやすくなるなって実感があって。

弦高が低く感じるでしょう?

で、この弾き心地はいいなあと思いまして・・・。

チューニングを1音下げてカポを2フレットにして、ローコードならば

廻りと同じコードで演奏することが出来る。

と言うズルを発見しまして(笑)。中学一年の春・・・。

ちなみになぜ2フレットにカポをしたかは覚えていない。

おそらく半音下げの1フレットカポだとポジションマークの位置が

気持ち悪かったからではないかと推測される。

 

で、こういうことをやっていると自然と弦の音程の関係とか

コードの種類なども頭に入ってくる。

もちろん基本中の基本なことなんだけど、教えてくれる人もいないし、

動画もないし、ネットもないし、そういう教室もないし、親も弾けないし、

1冊の教則本でしか情報がないんだよね。

その本の課題曲には”荒城の月”とか載ってるんだぜ(笑)。

カポタストの意味も最初はわからなかったけど、そういうズルみたいな

”辻褄を合わせる”ってことをしようとするとなぜかわかるようになる(笑)。

 

また自分のバンドで歌おうと思ったとき、レギュラーチューニングは

きついなと初めから思ってた。こりゃ半音下げで行くべきだと最初から

思っていたんでそうしたんだよね

なぜかと言うと、ロックだとギターの開放弦が使えるAキー、Eキーって

良く出てくるでしょう?で、一概には言えないけどやはりAキーなら

Aの音、つまりラの音が頻繁に出てくる可能性が高いよね。

でも自分は、長くのばさないならBあたりまで歌えると思うけど、

所謂メロディに使える音としてはG#がいいところなんだ。

なので半音下げにしてると都合がいい。Aキーで曲を作ってサビで

Aの音が出てきても実質G#だからだ。

ちなみに自分は今はやりの(?)実音と裏声(ファルセット)が混ざっている

歌い方は出来ないんだよね。正式名称はわからないけど(ミックスボイス?)

実音かファルセットかどちらかしかどうもうまく出来ない。

まあ、コーラスなんかでは自然にやっているかも知れないんだけど

自分の歌うメロディの中にそれは取り入れられなくて。

 

だから”音が少しヘビィになるからの半音下げ”ではなくて”ズルをしての

半音下げ”なわけ(笑)。

でもこうでもしなければ自分が歌うロックバンドは出来ないんじゃないかと

思ったからさ。

 

やりたいことがあっても正攻法では攻略できそうにない時は、横から

攻めるしかないじゃんねえ(笑)。

ズルをするとか工夫をすると言うのは、自然と知識が無いと出来ないので

そう言う意味であきらめる前に色々試していかに楽をするかを考えるのも

(笑)決して悪いことではないと思うんだ。

もちろん努力をしなくていいと言っているのではない。

自分は演奏しながら歌いたかったのでいつも立って練習していたし、

指版を見ないで前を向いて演奏できるようにも練習した。

まあさすがにその辺はズルは出来ないもんね(笑)。そこは努力するしか

ないもんねえ。

 

ステージに立ちたいと思ったら、あるいは自分の音楽をやりたいと思ったら、

さすがに努力はしないと厳しいよね。大天才なら努力なくスイスイと出来ちゃう

人もいるかも知れないし、実際歌なんかは生まれつき何の努力もせずにうまい人も

たくさんいる。こればかりは仕方ない。ハンサム君とかわいこちゃんのように

(アナログな例えだ)生まれつきってのは致し方ないけど、人前で歌や演奏をする、

ステージに上がるってのは少しでも人より抜きんでていないとやってはいけないと

思っている。昨今この辺のハードルもどうなのよ?って気もしないでもないし、

そこまで努力しないでもサクッとステージに上がっちゃう人もいるとは思うけど、

まあ、気持ちはね、常にそう思っていたいものだ。

で、努力では補えない時はこっそりズルをしてしまえ、と(笑)。 

 

 


ピック

2018-07-27 | 音楽的アドバイス

ベースを弾く際に右手は指、もしくはピックを使うことが

多いんだけど(当たり前か)曲が求めるニュアンスによって

最適な方を選ぶ場合がやはり多い。

と言いつつ、実はテンポが速くなると指では追い付かないので

ピックになることもしばしば。

メイデンの曲とか指では無理っす。すいません!

 

で、ピックなんだけど、おそらく何回も書いたような気もする

んだけど、引き心地を優先していた部分が多分にありまして。

サウンドの方は補正すればいいか、みたいな。

後は割れないような素材ね。ナイロン系だと割と割れにくいので

その辺も考慮しつつ。

 

自分はあまり硬いやつより少ししなる感じの物が弾きやすく感じるので

それを使っていたのだけどどうもサウンドにしっくりこないものが

ありまして・・・。

またちょっと色々試したんですが、硬いピックの方がちょっと

弾きにくいんだけど、好みの音になると言うのを今さらながら発見

しまして(笑)。

いや、なんとなくわかってはいたんだけどね。

それと素材によっても随分違うなと言うのも再発見しました。

これもなんとなくわかってはいたのですが。

 

プラスティック系の方が高域のペチペチした音が出やすい。

また薄い方がより高域に寄ると思う。

ナイロンはそれに比べるとややアタック感がまろやかに

なる気がしますね。

少し指に近い音と言うか。ま、確かに指先に少し似ているかもね、

ナイロンの方が。

で、他にもウルティムとかメタルとか色々素材があるんだけど、

まあやはり薄くなると低域より高域が出やすくなると思う。

 

結局、何に落ち着いたか。

音的に今、良いなと思っているのは、

カーボングラファイト+ナイロン66が混ざったやつですかね。

柔軟性はほぼないです。

ティアドロップ型です。ティアドロップに始まり途中三角形時代が

多くあり(笑)、今またティアドロップに戻った感じです。

 

弾きやすいのはティアドロップ、やや乱暴に弾いてもなんとか

なるのが三角形でしょうか(笑)。

三角形だと弦に当たる面積がちょっと広いんで、ヘタな角度で

当てても大丈夫なのよ。なので激しいアクションをするのに

向いていたんだよね(笑)。やや雑でもなんとかなる的な。

ただ、弦離れは悪い。16分を刻みたい場合などちょっと

苦労するね。

ティアドロップはその辺はやりやすいけどきちんと弾かないと

空振りする(笑)。

 

さて、カーボングラファイト+ナイロン66のサウンドはと言うと・・・。

無骨で芯のある感じ。高域のペチっと言う部分はほぼない。

ベース的にはいいと思いますね。

もちろんじじいにもやさしい滑り止め付き(笑)。

ちなみに通常0.75だと柔らかく薄いと言う印象だと思うけど

これはほぼしならないし持つところは厚みもある。

この下の0.6でやっと少ししなる。

素材によってこうも音もしなり具合も変わるので数字では

判断できないねー。

しかし何年楽器弾いてんだって話でまったくもってお恥ずかしい限りですね。

今頃こんなことを再発見するとは。

ちなみにアコギ含めギターでも同じような音の傾向だとは思うけど、

アコギなんかの場合はいわゆるミディアムくらいのしなりがあるピックを

使いますね。さすがにストローク系はしなりがあった方がいい。

硬いピックでガンガンさせたい場合は別ですが。

 

 


ボーカリスト

2018-07-26 | 音楽的アドバイス

自分も一応、歌いますけどね。

ベースボーカルやっていたんで。

でももちろん自信はない。もちろんって言っちゃいけないな(笑)。

まあ、主にオリジナル曲を歌っていたわけで正解が

あってないようなものだったんだけど、正直言って歌だけで納得

させられる自信はなかった。

総合的にね判断してもらって・・・バンド全体、楽曲、パフォーマンス

・・・etc的な(笑)。

 

今はNITE-RANGERで人の歌を歌っているわけだけど。

 

本職のボーカルの人(って言い方も変だけど)はさすがに

自分の喉や体調に最新の注意をはらっているなあとつくづく思う。

自分はやはりいい加減なんだなあと。

とは言え、やはりライブ当日は喉を傷めないように注意しているし、

来店してくれたお客さんは大変ありがたく嬉しいけれども正直

あまりたくさん話をしたくない。と言うかライブハウスと言う

特殊な環境、つまり大きな音、タバコの煙等の中で大声で話はしたく

無いって言うことね。それこそ喉を枯らしちゃう危険があるので。

まあ、せいぜいそのくらいなんだけどね。

リハでは普通に歌っちゃうしのど飴を舐めようとか特にない。

 

でもきちんとした(?)ボーカルの方は普段、例えば「セッションなんで

適当に歌ってくれない?」的な場合でも、キーが合わなくて喉に無理が

かかる曲とか週末にライブが控えているとか、色々な懸念がある場合、

歌いたがらない。

非常に自分の身体を大事にしている。商売道具だからね、もちろん。

 

自分なんか「え?歌っていいの?わーい」って簡単に歌っちゃうけど(笑)。

キーが合わなくてきつくてもそれはそれで面白いみたいな(笑)。

喉のことなんかあまり考えない。素人丸出しだな。

 

本当にボーカル職の方は、どうすればいい歌が歌えるか、良い発声が出来るか、

喉に負担を書けないか、持続力がつくか、姿勢や肉体改造・・・などなど、

少しでも歌が良くなるように日々努力をしている方が多い。

 

我々楽器陣はすぐに気軽に「適当に歌ってよ」なんて頼んじゃうんだけど、

「適当に歌えるかい、キーくらい合わせろ、ボケー!」ってことも多々あるんだろうな。

逆に楽器陣に聞いたことも無い長尺の変拍子プログレを簡単に「コピってちょ!」

なんて頼むボーカリストくらい非常識なことを言ってるときもあるんだろうな(苦笑

 

ホント、餅は餅屋ってことでね、ギターはギターを、ベースはベースを

ドラムはドラムを、キーボードはキーボードのことを四六時中考えているのと

同じように歌を歌う人はそのことばかり考えているよね。得意分野なわけで。

作曲している人なんかもそう。自分もそうだったけど常に作曲してるみたいな。

歌詞をいつも考えている人もいるでしょう。

 

 

なんかボーカリストって楽器を演奏するみたいな目に見えやすい部分が

少なくて、努力しているのに見えづらくて少々気の毒と言うか

本当は相当繊細に考えて注意をはらっている人が多いんだよなあって思う。

やはりどの楽器もお互いのリスペクトが大事だよね。

自分からしてみたら自分以外の楽器や歌う人なんか、ホントご苦労さんって

思うもん(笑)。なんかごめんなさい。

 

 

 

 


バンドはべらぼうに楽しいのです!

2018-07-23 | 音楽的アドバイス

と、何やらどこかで聞いたことがあるような

セリフですがお店で演奏をしてくれたバンドの

人たちが口々にステージで言っていました。

 

「バンドは楽しい」と。

 

社会人になったばかりの人たちが主でしたが、

とにかく音楽活動がしたく、就職した先や新しい場所でも

新たな人脈を築き、少しでも音楽活動をしようと奮起している

ようです。

そして久しぶり(かな?)に集まったバンド仲間とまた

一緒に練習をし、ステージに立つ。

そのとき実感したことがやはり「バンドは楽しい」と言うこと、

これに尽きると。

 

まったくもって同感ですね。

自分もとても嬉しくなります。

 

自分ひとりでやることも大好きな私ですが、複数人と組んで

一つの物を作り上げる(ここでは形のない音楽と言うものなわけ

ですが)、これが実に難しいがかつやりがいがありうまく行った

ときは非常に大きな喜びに結びつくことと思っています。

 

バンドは特にそれぞれが違う立場で違う楽器を演奏し、スキルが違えば

生活環境も異なる人間同士が息を合わせバランスよく一つの物を完成

させると言う非常に高度なことをやっていると思うんですね。

好き勝手にやるとまったくかみ合わない。忖度も必要(笑)。

相当、周りの音を聞いて五感をフル回転させて歌や演奏をしないと

なかなかいい線まで持って行くのは難しい。

自己中や周りの音に鈍感で合わせるスキルが低い人には出来ない。

出来なければ出来るように反復練習を何回でもやるしかない。

バンド全体で飽きるほど何度もやりこまないといけない。

 

でもそれが実に楽しくて楽しくて仕方がなかったんですよね、昔は。

いや、今も(笑)。

練習大好きです。なんなら本番より好きなくらい。本末転倒(笑)。

何度も何度もずっと練習していても全然飽きない。

身体は物理的に疲れてくるけどね(苦笑

 

こんな楽しいこと、今は随分と経験者が少なくなってきている

みたいだけどどうしてなんだろう。

まあ、確かに一朝一夕では出来ないからねえ。

コツコツと地道な努力をしてやっと人と合わせられるかなと

なってそこからまたたくさん経験を積まないとなかなかステージまでは

こぎつけないもんねえ。今は随分とハードルは低くなってるかもしれないけど。

それでも携帯ゲームをささっとやるみたいにお手軽には出来ない。

こんな面倒なことは現代では流行らないんだろうか?

カラオケもいくらでもあるし、デジタルで音源も作れるし・・・。

 

でも生身の人が汗かいて一所懸命やるからこそ輝くし魅力的に

映るんじゃないかと思いますね。

 

自分は一所懸命やっている人はたとえ歌や演奏技術がアレでも

絶対に馬鹿にしません。と言うかそういう人こそ尊敬しますね。

長くぶれずにやっている人もそう。

それで人より優れていてお金が取れる人のことをプロと

言うのでしょう。

えてして今はすぐに人を批判したくなる風潮であったり、批判を

言えるツールもたくさんあるのでそういう人もたまに見受けられますが、

 

「一所懸命やっている人を笑うな」

です。

 

どっかのセリフで「人のやりたいことを笑うな」ってのも

あった気もしますが、そうなんです。

人が真剣にやっていることをやらない人間はとやかく言う

資格はないと思うんですね。

 

逆に”それほど努力せず甘い考えでステージに上がり、かなりヤバイ

歌と演奏をし、それでどこでも通用する”と思っているアーティストさんは

まあ、ちょっとね・・・って思います(笑)。

日本人がやさしいから助かってるぞって場合が多々あることも事実なわけで。

 

とにかくみんなこんな楽しいことはないので歌や楽器を始めるといいよね。

色んな勉強にもなるしね。演奏で間違えたメンバーを気が付かなかったフリを

してあげたり、逆に自分がミスったのに他の人をにらんであたかも自分は

間違ってませんとお客さんにアピールしたり(笑)、ステージで他のメンバーが

輝けるために一歩引いたり・・・。本当に色んなドラマがあるんですよ。

ジョンも言っていたじゃないですか。

「あいつを入れるとリーダーの地位が脅かされるかもしれない。でも入れて

このバンドを強化する方を選んだんだ」と。

もちろん”あいつ”とはポール・マッカートニーのこと。