教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

どのパートが一番難しいのか?

2018-07-08 | 音楽的アドバイス

一体歌や演奏の中でどのパートが一番難儀なのか。

なかなか難しい問題である。

 

どのパートも同じように苦労があると思う。

良く言われるのはギターはまともに音を出せるように

なるまで時間がかかるが(主にコード弾きなど)、

その点ベースは音を出すだけならハードルは低い。

歌も歌おうと思えばほぼ誰でも歌えるだろう。

ドラムは?確かに一筋縄ではいかない楽器だ。

しかし基本となる叩き方さえマスターしてしまえば、

とりあえず難しいフィルインは避けてテンポを崩さず

叩けばなんとかなる。しかも音の音楽理論は必要ない。

E♭だろうがCだろうが叩き方は変わらない。

キーボード?ピアノ?

うん、確かに。しかしこれもなんとか省略すれば演奏する

ことは可能ではないだろうか?

 

じゃ何よ?(笑)

 

個人的に一番やっかいだなと思うのはスバリ・・・

 

”コーラス”である!

 

あれ?ダメ?(笑)

 

いやいや、自分にとって(曲にもよるけど)一番練習を

要するのはハモリとかコーラスだったりするよ。

 

主旋律は誰でも歌えるよ。と言うか覚えられるよね。

しかしハモリパートとなると、歌っている人の隣で

正確にサクッとその音を出せるかと言うと、覚えづらい

音などはかなり練習して身体に染み込ませないと難しい。

 

もちろん取りやすいハモリパート、例えばコードのルート音に

対して3度から始まるハモリなどは覚えやすい。メロがドから

始まってミからハモるのは楽だし一番安定もしてるし綺麗だ。

しかしそんな都合よく必ずメロがルートから始まっているわけもなく、

ルートに対して6度から始まっていますとか色んなパターンがあるよね。

 

しかもハモリって機械的な正確さを求められる。

リードボーカルは例えば多少のフラットから入っていく歌い方が

味になるなどあるかも知れないけどハモリって個性より正確に

ピッチを取ることを求められるでしょ?

それに何と言っても人間の喉なんで”ここを押さえれば必ずこの音が

出ます”って装置じゃない。

それなのに主旋律が頭から離れないのに、およそ不自然に聞こえる

ハモリパートを正確無比に歌わなくてはいけないなんてなんて

過酷なパートなんだって思うわけ(笑)。なんて日だ!

 

で、そんなかなり高度で難しいパートなのに、結構簡単に頼んだり

されがちだよね。軽んじられてるのかな?

一番神経を使う、尚且つ、相当音楽的に優れている人でないと

なかなか勤まらないパートだと思うんだけどねえ。

リードボーカルは一番歌が上手い人が務めるのはいいとして、

そうでもない人に代わりにコーラスをあてがうってのを

素人の音楽集団の中にたまに見かけることもあるんだけど

逆に一番酷なんじゃないかと思うんだけどね。

ヘタにコーラスを入れたことによって不協和音になってしまう

こともあるわけでそれなら安パイを取って入れない方がいい。

まあ、そこまで気にしてなければいいんだけど。

 

自分も難しいパートをハモらなければいけない場合などは

コードからメロディを割り出しそこからまたコーラスを

理論的に導き出しておかしくない音を確認する。

そのくらい確認をしないと怖くて適当に歌うなんて出来ない。

もちろん感覚的にすぐに歌える時は別にそんなことを

しなくてもいいわけだけど。

 

と言うわけで今回のお題の答えは、

コーラスパート、あるいはハモリパートでした!

 

ゴスペルやってる人はこの限りではないかも(笑)。


カバーの心得

2018-07-07 | 音楽的アドバイス

コピー、カバー、色々言い方はあるかと思うけど、

要するに他人の曲を歌い、演奏する際のちょっとした

注意点と言うかマナー的な話なんぞを様々な立場、側面から

述べてみたい。


昔は、バンドを組む際に”ゆくゆくはオリジナル曲をやる

予定だけどまずはコピー曲でスタジオに入りましょう”って

パターンが多かった。ま、今もそうか。

これは金銭のやり取りが発生していない場合。

つまり誰かのバックバンドとして仕事として呼ばれましたって

場合はお金をもらえる歌や演奏をすればいいだけの話なので

特に記述するほどのことでもない。


難しいのは仕事のような関係ではない場合。

みんなが好意で集まってる場合ね。バンドもそうだよね。



当たり前なのは”なるべく曲を覚えてくる”と言うこと。

結局これにつきちゃうんだけど、それでも程度の差は出て

しまうのは致し方ないところ。余裕がない場合も無きにしも非ずで。

そこでストレスなく進行していくための注意点的なことを書こうかと。


”ボーカル”

歌詞は完全に覚えられなくてもよい。

いや、本当は違うだろうけど、つまり手探りの様子見でスタジオに

入りますよ的な場合、演奏者から見れば演奏できるくらいに歌って

もらえればいいのだ。単語を間違えましたって言っても演奏に支障を

きたすとは思えない。

最低限、構成を間違わずに歌ってくれればよい。

繰り返しの回数、4小節空けて歌いだすとか、Gソロ明けのCメロに行く前は

ブレイクがあるとか、そういう細かなところを全部把握すること。

カラオケじゃないんでしっかり歌ってくれないとバックはボーカルに

つられちゃうからね。

キーもしっかり確認して挑むこと。

歌ってみたら”やっぱりキーを下げてください”なんてのは論外。

テンポもなるべく把握しておいた方がいい。

歌っていて違和感があったら遠慮なく要求するべき。

演奏者は歌い手の”気持ちよく歌えた”って言葉が何よりのご褒美なのだ(笑)。

コーラスやハモリがなければ成立しない楽曲の場合は事前に誰がどのパートを

歌うか決めて確認しておくこと。

この辺の詰めが甘いと各自好き勝手に歌うのでみんな同じパートを歌いかねない(笑)。

バランスの悪い音量で楽器演奏をする人の場合はそれを伝えても構わない。

歌いづらいですよと。アンプからの音量の場合は少し向きを変えるだけで

改善されたりするし、ちょうどよいところまで音量を下げてくれれば問題はない。

ただし自分もしっかり声を出すこと。生ドラムがいる時点でかなり全体の

音量は上がるのは避けられない。効率の良いマイクの使い方も重要。

自分の立ち位置も考えてみるのも良いかも。



”ギター”

もしギターソロがコピー不可能なくらい難しかったらとりあえずは

省略バージョンで良いだろう。

また音源ではギターが何本も入っている場合も多く1本では全部を

再現するのは難しい場合も多いが、やはり一番重要なところ、耳に

つくところを優先して演奏すべきである。

無くても支障がない部分などは無理に入れることもない。

またDdimなどのコードがあるとして、全弦を押さえなくともD音と

G#音の2音でディミニッシュ感は出るのでそれで対応しても良いと

思う。ベースがD音を弾けばG#音だけでもいいくらい。

やはり臨機応変に行くのが大事。

歪んだ音とクリーンな音など何種類か使う場合、”音量差”に注意する。

コード間違いも確かにNGだが、音量差と言うのも相当周りに迷惑を

かける。何かのEFを踏んだとたん爆音になって慌ててしゃがんでつまみを

直すギタリストは見るに堪えない(笑)。もっとすごいのはソロになって

EFを踏んだら音が消えるってイリュージョン。

それも含めての練習だがある程度は事前に用意しておくべき。

先のディミニッシュコードではないが、歪みの量とコード感は反比例する。

まあ、あんまりディストーションを目いっぱいかけてC#maj7を弾く人は

いないと思うけど、その辺もセンス良くいかないと何を弾いているの?

ってなりかねない。


”ベース”

ギターと同じく”ここは弾かなければいけない”と言う部分とアドリブでも

いっかと言う部分があると思うのでやはり臨機応変に。

アドリブで弾くにしても気を付ける点は3度の音でのメジャーマイナーの

区別を間違えないということ。

ここを間違えるとかなり周りに迷惑がかかる。特に歌い手に。

曲のテンポはしっかり把握しておくこと。

往々にしてドラマーはあてにならない場合もある。

イントロのスピードやサビのスピードを記憶しておくとよい。

イントロで弾いたテンポが2番以降も同じ感覚か常に意識をすると

安定した良い演奏になる。

自分だけは冷静にと言う感覚を持つと良い。

シンコペーションの位置はしっかり把握しておく。

誰かがあやふやでも指摘してあげらるように覚えておく。

古い年代の録音音源などは今と音色や奏法が変わっている場合も多々ある。

またフラットワウンド弦を使用しわざと高いポジションで弾いている、など

現代と勝手が違い不自然になる場合は現代風にアレンジしなおした方が良い

場合も多い。とにかくより自然に感じられる方を選ぶ。

やはり音量差に気を付ける。コンプなどでそろえてあげても良い結果になりやすい。

場所にもよるが他の楽器が聞こえないと言うのは往々にして”自分が何を

弾いているのか把握できるくらいに音量を上げたら他をマスキングしてしまった” 

と言うことなので、音量を上げなくても聞き取れるサウンドを作ることを

心がけるべきである。



”ドラム”

構成をしっかり把握しておくこと。

繰り返しの回数やシンコペーションの位置は特に気を付けよう。

キメのオカズなどはなるべく近いように叩いてあげるのが望ましい。

なぜかと言うとボーカリストなどはそれをあてにしている場合も多い。

正確でなくてもいいのでそれっぽく叩いてあげるのがコツ。

音源がドラムマシンなどを使っていて生ドラムで再現する場合、不自然に

なる場合は思い切ってアレンジを変えてもかまわない。

その旨をメンバーに伝えよう。

ボーカルの声量を考えて叩くこと。

スネアとバスドラ、ハイハットの音量のバランスを意識すること。

廻りの音を良く聴いて気持ちを合わせようと心がけること。

”目で見る”ことも大事で楽器陣の動き(リズムの取り方やピッキングする

右手、足でのリズムの取り方)なども参考に気持ちを一つにするよう

心がける。

演奏の合間に話し合っているときなどはむやみに音を立てない。

シンバル類を立てすぎて周りに迷惑をかけない(笑)。

 

”鍵盤”

ギターと同じだが”もっとも重要なフレーズを優先的に弾く”。

それ以外は無理なら捨てても構わない。

シーケンスフレーズなどは似せるように弾くしかないので、それは

完全再現は不可能だとしっかり伝える。シンセ使いは魔法使いだと

思っている人もいる(笑)。

一人で弾く時は左手も非常に重要だが、バンドだとベースが低音を

弾いていることもあってもし省略しても支障が無い場合、左手を

それほど重視しなくても良い場合もある。

おそらく中域に音が集まる場合が多いかもしれないので、1khzから

8khzあたりまでを少し持ち上げた音作りも抜けて来て良いと思う。

シンセの場合は音色が多種にわたるので、それぞれで聞こえ方が大幅に

変わるので音量は特に注意したい。また立ち上がりの遅いストリングス

などは曲のテンポによってはフレーズが聴きとれなくなるので調整が

必要。

尚、キーボードアンプがある場所なら問題はないが無い場所の場合は

よく確認をするか、専用にアンプを持ち込んだ方が安心だ。

耳に近い位置に置ければ40W以上あれば大丈夫だと思う。

もちろんその前に信号は分岐してミキサー卓へライン信号を送るように

する。

 

 

ざっと思いつくままに書きなぐってみたが、オリジナルと違いカバーは

スタジオ録音を再現することが主になるので”ここだけタンバリン入ります”

とか”パーカッション入ります”とか編成が大人数にならざるを得ない時が

ある。ただ、それを全部再現しようとすると無理が生じるので、捨てられる

ところは思い切って捨てるようにしないとよほどお金をかけたプロジェクト

ならともかく素人じゃ限界があるので割り切ることがもっとも大切かも

知れない。

アニソンの生演奏なんかでも生ストリングスの再現にキーボーディスト3人

とかでやってたりするでしょ?あんなの狂気の沙汰だよ(笑)。

素人が出来るわけない。場所もそうだし。

歌う人はその辺も良く考えて、実際に再現が可能かどうかよく吟味して

廻りに頼むと言うことを心がけると良いと思いますね。

演奏者はカラオケマシンじゃないのでね(笑)。

 


シールド&プラグ

2018-07-06 | 音楽的アドバイス

以前、シールドの話をしたんだけど、実はね、プラグでも

変わるんじゃないかと思っているんですよ(笑)。

ま、そりゃ材質や作りが変われば多少は違うよね。

 

スイッチクラフトとノイトリック、アンフェノールと

比べてみたんですが多少違う気がするんだよね。

 

もちろんシールドは同材質。

 

ただそれも完全に同じ物質は存在しないし、ハンダの使い方でも

変わるかも知れないのでどこまで信じられるかわからないんだけど。

 

スイッチクラフトが一番ハイが出るような気がする。

他と比べると艶があって少し腰高のような気が・・・。

ノイトリックは落ち着いているような気がする。

 

また”方向性がある”と言うシールドも試してみた。

つまり楽器側とアンプ側に挿す方向があるってことね。

確かに逆にして比べると音が明らかに違う。

”気がする”レベルではなく誰でもわかるレベル。

なんでだ?(笑)

 

もう病気ですがね(笑)。

 

 

それとシールドの話で、CAJとベルデン8421の組み合わせと

書いたけど、実は途中にジョージエルズも入っている。

ジョージエルズのシールドの音って好きなんですよ。

リアルで生々しいので。

音に無駄な膨らみがないって言う感じ。

ただプラグの部分がちょっと特殊な形をしているんで

スイッチクラフトのジャックなどと相性が悪い場合が

あるときがあって。

怖いのであまり使っていなかったんだけど、ちょっと

復活させてみました。

やはり個人的には好きな音像ですね。

で、ベルデンはどの種類も非常に音楽的と言うか暖かいと

言うか、耳馴染みが良く心地よいサウンドになると思う。

以前は9395を愛用していたんだけど、その時はアクティブの

ベースで結構低域が強く出る楽器だったので、中域にまとまる

9395を使っていたと言うわけ。

 

モンスターのROCKも使ってた。

これはカチっとすべての帯域に渡ってしっかり出る感じね。

カチっとした音ってのが一番合ってる気がする(笑)。

ベルデンが音楽的でややアナログ的、前時代的とするとより

モダンで現代的、デジタルなイメージかな。

モンスターBassに至っては同じくローが強めのベルデン8412より

さらに強力に低域に寄っている。しかも丸い低域ではなく硬い

低域って感じ。周波数的にもより低いのかも知れん。

ダウンチューニングとかヘヴィな音を出したい人に向いているんじゃ

ないかな。

モンスターケーブルはジャックが壊れやすい?だったかなんか

そんなマイナス要素が言われた時があったようだけど、自分の時は

一度もトラブルはなかったな。

 

最近VOXのカールコードも使ってみたんだけど意外といいんだな、

これが。あまりクセが無く、低域もスッキリしてるしもたつきもない。

特出している帯域もないと思った。

CAJほど中域も出ないと思うしベルデン9395ほど丸くない。

ただ、カールコードなんで宙に浮いている状態だとシールド自体が

重くて楽器が引っ張られる。

シールドが宙に浮いているスタイルがあまりかっこいいと思えない

年代なのでたぶん使わないと思うけどね(笑)。

 

EX-ProのFLってやつかな?それも使ったけど少し中域に寄る感じと

少し味気ない感じが個人的にもう少しだったんで使っていない。

素直なんだろうけど音圧もそれほど感じなかった。

 

ま、でも楽器との相性と言うか、もうこれがプレシジョンベースだったら

そもそも目指すものが違うかもしれないし、アクティブベースだったら

違うシールドの方が全然いいじゃんみたいになる場合も往々にしてある

だろうし、その時の楽器や音楽性との兼ね合いなんだけどね。

 

よほど安価で壊れやすいのは論外として、”どれが優れている”とか

”劣っている”ってのはまったくナンセンスな話なんだ。

 

 


シールド哲学

2018-07-04 | 音楽的アドバイス

かのブッダこと釈尊は言いました。

「例えば楽器と言うのは弦を締めすぎても緩めすぎても良い音はしません。

丁度良く締めて初めてよい音がします。修行も中道を心がけなさい」

 

また、かのアリストテレスも「中庸(ちゅうよう)を取る習慣(エートス)

を心がけることが大切である」

と言っています。

 

どちらも「極端な思想などに走ることなく、バランスの取れた正しい道を

歩みなさい」と言う意味です。

 

皆さんも中道や中庸を心がけていますか?

 

 

え・・・?音楽と何の関係が・・・?。

題名はシールドがどうのとか言ってるけど・・・。

あんまり宗教とか哲学とか興味ないんですけど・・・。

 

はい、ご安心ください。

 

ここからやっと(?)音楽の話になります(笑)。

 

自分は色々なシールドを試して、結局最近はモガミ2524に

落ち着いていたわけなんだけど、なぜかと言うと極端に

音色変化をさせないイメージで尚且つ、音圧もあり、

低域から高域まで一緒に出てくると言うか、例えば高域が

初めに聞こえてあとから低域が聞こえると言うことがないと

感じたから。

近い印象としてはCAJ(カスタムオーディオジャパン)も

そんな感じかと思うけど、音圧やスピード、また少し高級な音にも

なるようなところ(?)はモガミの方が優れていると感じる。

 

”個人の感じ方”なので実際にデータをおこして実証している

わけではないのであくまで”個人の感想”ね。

 

そんなわけでモガミをなるべく使おうと思って楽器から足元のエフェクト、

それからアンプまでモガミで揃えていたわけだ。

まあ、そうは言ってもそんなに鬼のようにEFを使うわけではないので

多少のパッチケーブルって感じになると思うんだけど、ある時ちょっと

気になってある1本をCAJに替えてみた。

 

音が変わる。

 

最近は使っていなかったベルデンに替えてみる。

 

変わる。

 

モンスターケーブル。もちろん変わる。モンスターのROCKと

BASSでも相当違う。ベルデンの9395から8421に変えても当然

劇的に変わる。

 

試しに全部CAJにしてみる。

すんげー変わる。

 

個人的な印象としてCAJはタバコで言うところの”マイルドセブン”、

(現在は”メビウス”か)と同じように考えていて(笑)とにかく

基準になるシールドではないかと思っている。

弦で言えば”ダダリオ”みたいな。

 

で、そのCAJは個人の勝手な考えだけど、ロー、ミッド、ハイともに

一番平均的に出ているのではないかと思っている。

音のスピードはハイミッドが先に出てくるように感じる。

音圧はそれほど感じないかな。とにかく普通って感じ。

 

それに比べるとモガミはクセが無いと言いつつも、ほんの少しローが

膨らみミッドがへこみ綺麗なハイがありハイミッドはやや落ちていて、

全体に音圧がありスピードは速く、全部一緒に出てくるように感じている。

 

これが先に話したように何本も重なると”各一本一本の特徴が強く出てくる

ようになる”と言うのを発見したわけだ(笑)。

 

当たり前っちゃあ当たり前だわな。

そうなんだけど、ここまで如実に音に現れるとは思わなかった。

 

で、その分、アンプのEQやら足元のEFなどで調整すればそれは解決

なんだろうけど、ベースと言う楽器は、素の音が大事だと思うし、

特に自分は歪ませるのも嫌いだし出来ればあまり作りこみたく

ないなと思いちょっとシールドの変化で好みの音に近づけたい思う

ようになった。

 

で、結局何にしたかと言うと、ほぼCAJに替えて、一部にベルデン

8412、あるいはモガミにすると自分好みになったんでこれで行こうかと

思っている。

 

前途した話に無理やりつなげると、つまりはベルデンだけでもクセが

強くなりすぎるし、CAJだけでも味気ないのではないか、一つに

こだわらず色んな物のバランスをとりつつ良い結果を生むように

すればいずれは悟りを開けるのではないかと、かのように偉人は

言っていたわけだね。

 

まあ、そもそも”楽器本来の音とはなんぞや?”って言われると

定義は難しくなるだろうなと思うんだけどね。

 

ブッダもアリストテレスもこんなところで引用されるとは

夢にも思わなかったろな(笑)。


バンドの定義とは?

2018-06-29 | 音楽的アドバイス

いきなりなんだか堅そうなタイトルですが・・・(笑)。

 

自分が常々考えているのは”自由にやりたいからのバンド形態”

ではないかと思っている。

 

「ギターソロ弾きまくりたいんだよねー」

「思い切りシャウトしたいな」

「観客の前で見得を切りたい」

「モテたい」

等々、自分勝手な欲望を叶えるためのバンド活動では

ないかと思うんだよね。ま、最後の願いだけは保障しないけど

音楽的な欲望はバンド活動、あるいはソロなら叶えやすいと

言える。

 

逆に言うと、これが”誰々のバックバンド”とか”サポート”とか、

”スタジオミュージシャン””レコーディングに呼ばれた”などだと

なかなかそうはいかない。

クライアントが「そのフレーズ気に入らない」と言われればカット

するしかない。

 

その辺のわがままを言い合えるのがバンドではないかと思うのだ。

また”自分の感性に合った歌や演奏、ステージングをしてくれる”

”代わりのきかないメンバー”と言うのも大きな要素でもある。

はたまた”存在”だけでも立派な大きな要素になる。

 

最近は演奏技術も大きく進化してきて、かなり”正解”が見える

ようになってきたと思う。

正解とは”クリックによる揺れないテンポ””ピッチ補正による正確な音程”

”スケールアウトすることのない弦楽器のフレーズ””PC同期などによる

人間では演奏のできないフレーズや音色”サンプリングなどの疑似音色”

などなどかなとは思うのだが、限りなくそれに近づけてゆくライブ演奏に

昨今なってきているのではないかと思うのだ。

 

それを目指すのは至極もっともなことだと思うし正解だと思う。

ただしそこに”そのメンバーでなければ出来ない要素”が加わらなければ

”誰が歌って演奏してもいいんじゃん”になってしまい、はたまた口パク

でも構わない、CGでもアニメでもいいかって極端なことになってしまうような

気がする。

 

”バンドならではの正解”があると思うのだ。

 

とどのつまり、

「テンポは揺れるんだけど、ボンゾでなければツェッペリンの音楽は

成り立たない、彼でなければ魅力が半減してしまう」

 

バンドとは結局のところ、こういうことではないかと思う。

 

それを踏まえての歌や演奏の向上、正解を求める作業を進めて

行かなければバンドの楽しみも半減してしまうと思う。

 

もちろん仕事としての歌や演奏は自分の楽しみよりもクライアントの

要望が勝るのは言うまでもなく、自分の何を求められているのか

しっかり見極める必要がある。

そう言うのが向いている人もいると思うので、その場合はとにかく

スキルを上げる、知識を増やす、人間関係を良好に保つ(笑)などを

心がけよう。

 

 

 

 


KenKen

2018-06-14 | 音楽的アドバイス

RIZEのベーシスト、ドラゴンアッシュもそうかな。

 

”KenKen”

 

に関しては全然詳しくないのですが、音楽的造詣も深く、アグレッシブな

ベースを弾くスキルの高いベーシストですよね。

音楽活動は長いんだけどさすがに若いんで言ってることは

自分から見れば若いなって感じることもあるんだけど、

それでも真剣に純粋に音楽活動とそれを人に見せる仕事として

認識して深く考えていることがよくわかる。

 

最近感心した発言を少し。

 

”今の子が何に時間を割くかは人によって変わってくると思うけど

だからこそちゃんとしたバンドやちゃんとした音楽が流行っていたり

メインストリームにいないと今まで基礎を作ってきてくれた

先人たちに申し訳が立たない”

 

”今の時代、自分が時代の最先端でやっていて、俺たちが発明した、

みたいなみたいな空気を出す人もいるけど(苦笑)、ここに至る

までには、いろんな先人たちの骸の上に立っているっていうこと

に気づけなければいけない時代で”

 

”おじいちゃんになってもその曲やれるのかな?”

 

 

(上から目線みたいに聞こえたら大変申し訳ないんだけど)音楽に

対して非常に美学を持ってプライドを持ってやっているなあと思う。

 

 

もう一つ。

 

”やっぱりアイドルがロックっぽいことをやっても何も言えないし、

俺ら的には、こちらに寄ってきてるなとは思うけど、逆に俺らが

そう言うことをしたら物凄い叩かれるわけじゃない?

世の中不平等だなって凄い思いながら生きてる(笑)。

でも、みんなどのファンも、自分が一番好きなものを守りたいって

言う気持ちなんだと思うしね。

俺はやっぱりBABYMETALとか観てると悔しいよ。手放しに喜んで

いるミュージシャンも多いけど、俺は純粋に超悔しい”

 

 

そうなんだ。自分はプロでも何でもないけど同じように感じて

いて、これが世の中なんだけど(笑)、これが大ヒットしちゃうと

一人の力で頑張っている人たちが報われないと言うか・・・。

ここに悔しいって感情を持ってきた人はこの人が初めてなんじゃ

ないかと思う。

巷では大絶賛しているミュージシャンばかりで、また音楽の

好き嫌いは個人の自由なんだけど、悔しいとかどこか納得いかない

的なことを言っている人は見たことが無い。

スキルが高いのは間違いないと思うけどね、スキルはね。

 

 


昨今のエフェクターボード事情

2018-06-06 | 音楽的アドバイス

自分も大概機材は好きな方だと思うけど・・・。

 

最近はついに(?)コンプレッサー一つになってしまった。

 

理由はいくつかある。

 

ま、簡単に言うと二つあって一つは大きくて重く運びづらい

エフェクターボードとかアンプ(ヘッド&キャビ)など

箸より重いものは持ちたくない、蝶よ花よと育てられたんで

そんなのを持ったら手が痛くなっちゃうと言う立派な理由と、

物凄い数のエフェクター類を通して作った音って結局は

一体なんなのだろう?と言う疑問があるからなんだけど、

そうは言いつつ自分も若いころはアンペグのヘッドやでかい

エフェクターケースを持ち歩いていたこともあるにはある。

 

昔はラックに入れるってのがステイタスだったね。

1Uとか2Uのエフェクターをラックに積んでね。

縦にどかんと長いやつ。

足元にEFボードを置くのは素人っぽい感じがして。

プロはラックだよねーみたいな(笑)。

 

昨今、また流行り廃りがあるようで足元に非常に大きな

EFケースを置くケースが(ダジャレではない)ステイタスに

なっているようである。

 

もう尋常じゃないくらいデカい。

 

畳一畳分くらいあるんじゃなかろうかと思うくらい。

よく持ち運べるな。

 

簡単にご紹介しよう。

 

 

ね、全然興味ないでしょう?(笑)。

 

みんなおんなじじゃんと言うのは正常な感想です。

 

これをざっと見て、「おやおや、皆さん、やはりサンズアンプは

お好きなんですねえ、またMXRも人気ありますね。最近はダーク

グラスでしょうか。そして興味深いことに皆さんスイッチャーを

活用してらっしゃる。音楽ジャンルは違えどこれだけ似たような

ボードですといささか妙に感じましてねえ、ええ、細かいことが

気になる僕の悪い癖」とでも言えるのは右京さんくらいの人でしょう。

 

そう、右京さんの指摘通り、これだけEFが多いとさすがに直列で

並べるのは不具合も生じやすいとの判断からか並列に繋がるように

スイッチャーを活用している人がほとんど。全員か。

 

またサンズアンプ、MXR、ダークグラスはかなり強烈なプリアンプで

音を劇的に変えることが出来る。

黒人を白人に・・・まではいかずともアジア人を欧米人にくらいは

化けさせることが出来る・・・かもしれない。例えが不適切な気も

しないではない、ごめんなさい。

 

そうなってくると元の楽器の素の音は一体どれくらい出ているのか。

 

もちろん骨格や性別を変えることは出来ないので元の音もかなり

残るには違いないんだろうけど、ここまで持ち歩かないと自分の

音にはなりません、ってのが大変すぎるんで自分は無理だなあと。

もちろんかっこいい音にするためにこれだけ通しているわけで、

プロなんでこのくらいは当たり前なんだろうけど。

 

で、自分のEFですが・・・。

参考までに紹介しますが、常に生きているのはコンプレッサー

だけです。

他はワイヤレスの受信機、チューナー、それとZOOMは人のサポート

をする時に簡単に「半音下げて」とか「1音下げて」とかカラオケマシン

と勘違いしているんじゃないかと思われる要望もされるので、そのときの

ためにピッチシフトを仕込んでいつでもピッチを変更できるように

入れているだけでこれはループになっているのでいつもは通ってないですね。

楽器はフェンダーのパッシブのジャズベなんで内臓プリもなし。

スペクターやG&Lを使っていた頃と大違い(笑)。

 

 

 

 


ベース脳、ギター脳

2018-05-26 | 音楽的アドバイス

変なタイトル(笑)。

 

ま、どちらが優れているとかではなく、

ベースの音作りをしていてふと思ったんだよね。

 

ベーシストの音の作り方って必ず周りの音を

想定して作るな・・・。

つまり

”バンドの音に混ざったらどう聞こえるか”

”ギターの音が〇〇だからこの辺は切っておいた方がいいかな”

”ハイの成分がドラムの金物にマスキングされるだろうな”

”バスドラのアタックに負けないような低域の出し方は?”

”ボーカルにぶつからないように”

etc...

 

なんですかね、この”生まれて来てすいません”みたいな

音の出し方(笑)。

いや、確かに自分好みの音を最優先しますよ、そりゃ。

なんだけど曲を練習するときに楽器編成を考えて音を

調整するクセがついているよね。

ギターが歪んでいるかいないか、ピアノがいるかいないか、

アコースティックギターの有無、Voは男性?女性?

ドラムは?カホン?etc...

 

丁度良いところの落としどころを探すみたいな。

 

 

これがだね、果たしてギタリストはどうか?

”俺、7弦ギターなんで超ヘヴィな低音が出て気持ちいいぜ。

え?ベースの帯域まで犯してるって?へえ、考えたことなかったな”

”歪みすぎてるって?年寄りはすっこんでろ”

”ハウってるって?これくらいゲインを上げないと歪まないんだよ”

”音がデカすぎるって?がんばって歌いな”

etc...。

 

いや、こんな悪者じゃないけどね(笑)。

少なくともザック・ワイルドがオジーやベーシストのことを

考えて音作りをしているとは思えない(笑)。

 

まあ、でもベーシストのインタビューなんかを読んでいると

「この周波数は〇〇とぶつかるからEQで切るんです”って

言葉が頻繁に出てくる。

必ず”逃げる”選択肢をしてる。

ローも「あまり出すとボーカルの人が歌いにくいからほどほどに

しています」とかね。

以前、ビジュアル系のベーシストのインタビューで、そこは

ギターが二人いてしかもダウンチューニングで7弦でハイから

ローまで出ているからって、”体感するくらいのローとカチカチ言う

くらいのハイに逃げてます”って記述を読んでさすがに気の毒に

思ったよ(笑)。

なんでそこまで虐げられないといかんのだと(笑)。

 

まあ、バンドサウンドもあんまり混沌として来るとね、

分離が悪くなるし周波数的にかぶる部分が多くなると

グシャっとしちゃうよね。

 

もちろんギタリストの中にはハッキリとベースの低域が

あるって考えで音作りをする人もたくさんいるし、

ボーカルのこともしっかり考えることが出来て音を出せる

人もたくさんいるのは当たり前だと思うけど、

えてしてギタリストよりベーシストの方が周りにぶつからない

音作りをしようなんて思ってる場合が多いかなあと思ってね。

 

 

古い音源を聞いていると(と言っても70年代頃)ロックでも

ポップスでもまたは洋楽も邦楽も音の分離がとてもいい。

録音技術の違いが一番大きいとは思うけど各楽器があまり

干渉していないよね。

ギターもベースもドラムもすべて分離していて各場所にいて

全然違う生き物のような。

 

ベースもね、最近は本当はハイからローまで出過ぎなんじゃないかと

思う。いやハイからローまで出ている音、大好きなんですけどね(笑)。

でもプリアンプとかアクティブとかではなくて、パッシブ

楽器でアンプから出た音をマイクで拾うのが一番いいんじゃないかと

思うよ。

そうするとギターはこの辺、ベースはこの辺って住み分けが出来やすいと

思うよね。

CD音源も今はプラグインで音を作ることも多いから奥行きがないよね。

みんな同じ距離感なの。横一列に並んでる。周波数も凄く広い。

昔のイーグルスやエアロスミスなんか音の分離が凄く良くて。

ギターを何本重ねても聴き分けられる。ま、しょぼいっていやあ

しょぼいんだけど(笑)。

 

 

 


ライブ、楽しかったぁ!

2018-05-16 | 音楽的アドバイス

・・・・と演者が言った。

 

いや、いいですけどね。

 

演者も色々いて、なるべくステージを自分のためだけに

演りたいアーティスト、逆に自分のことは置いておいて

観客を第一に考えるアーティスト・・・。

 

まあ例えばKISSなんかは・・・しょっちゅ引き合いに

KISSが出てくるブログだけど(笑)、観客第一、

お仕事でステージをこなせるプロフェッショナルな

バンドだと思う。

もちろんその中で自分たちなりの楽しみを見つけて

演奏をしているんだろうけど。

 

どういう気持ちでステージをこなすかは自由なんだけど、

それは自分なりにしっかり考えてステージに立った方が

いいのでは?と思う。

 

”気分次第のライブを行う”

そうと自分で決めてそれが正解と思うなら、そういう

ライブをしても良いと思う。

気に入ってくれるお客さんもいるだろうし、ダメな

場合もあるだろう。

 

ひとつ、間違いなく言えることは、

”ステージには責任が伴う”

と言うこと。

遊びではない。

 

それを自分できちんと考えてこなすことが大事。

 

考えないでステージをただの自分の遊び場だと

思っているとちょっとお客さんを置いてけぼりに

するようなステージになってしまうかもね。

 

お客さんは演者が楽しいかったかどうかなんて興味ない。

自分が楽しませてもらったかどうかが重要。

 

自分は自分のライブの後に自分の感想なんて

お客さんに言わないなあ。

 

楽しくて夢中で終わったライブもあれば、

何かあせって居心地がイマイチだったライブも

あったし、パフォーマンスに力を入れ過ぎて

ミスが多かった夜もある。

 

でもお客さんには関係ないんでそれを言ったりは

しない。

お客さんが良かったって思ってくれればそれが

ベストで、そうでもないって思うならいくら自分の

出来が良くてもダメなんだ。

 

自分はそういう考えでライブをやるってだけの話。

まあ、あんまり自分の感想を言うのはかっこ悪いかなと

思っているだけなんだけど。

逆にネタとして言ってウケるなら言うけどね。

 

今は誰でもステージに気軽に立てる。

だからあまり深く考えないでステージに立つ場合も

あっても仕方がないと思う。

自分はいまだにカラオケでさえ怖くて気軽には

歌えないけど(笑)。

 

どうも最近SNSなんかで「ライブ終了しました!」の

後に必ず「楽しかったあ!」と感想がついている場合が

多いんだけどそれは大いに結構なんだけど、「見に来て

くれたお客さんは楽しめたかな?」と言う趣旨の投稿は

非常に少ない。滅多にない。ほとんどない。

SNSで言ったからってどうなるものでもないんだけど、

観客目線でもステージをこなしているアーティストは

今一体どれくらいいるのか。

 

まあ、仕事モードでステージをこなすのがいいと

言っているわけでもないんだけど、自分優先100%の

ステージばかりで成功するのはよほどの天才かなと思う。

まあでも努力しない天才もいないとは思うけどね。

 

  

 


評価対象

2018-05-09 | 音楽的アドバイス

ヘッドに入ったひびや傾いたペグ、ボディに付いた無数の傷など

から激しいライブパフォーマンスが想像できる。

 

 

どこが。

 

 

自分に言わせれば運転がヘタクソなドライバーってだけだ。

 

 

そんなところをご丁寧に着目してわざわざ評価しているから

いつまでたっても日本の音楽レベルはそんなもんなんだろうなあ。