久しぶりに「教えて!TOSHIさん」を更新したので、こっちにも書いちゃおう・・。
ベースボーカルでセンターに立って歌って、サイドには2人のギタリスト、
キーボード、ドラムが1人ずつ・・。の編成はNITE-RANGERなんですが、
この大人数の中で自分のベースの音と、自分の声をきちんと聞き取らなくてはいけない。
初めはやや難しかったんだけど、何のことはない、非常に簡単に出来ることが判明・・
ってか当たり前のことなんだけど。
まず、ドラムの音をどうにかするのは物理的にほぼ不可能。パーテーションをつければ
いいけど、とりあえずそれはナシの方向で。叩き方もハードロックバンドなんで弱く叩いてくれって
言うのもおかしな話。第一、それじゃ最悪。ま、あまりにハードヒッターだとそれはそれで
もう仕方ないけどね。うちのドラマーは重い音を迫力ある音で出せるハードロックドラム。
で、キーボード。これも別にキーボードアンプがこっちを向いていなければ大丈夫。
つまりだ、問題はギター。やはりギター(笑)。前にギターアンプの持ち込みキャビネットが
左右からセンターに向けられていて、その音がセンターに集中するので、どうしても
自分の歌が聞こえにくい・・ってことが良くあって、単純に向きを変えて、センターには
あまり直撃しないようにしてもらった。そしたら案の定、ものすごく歌いやすくて、
凄く楽。ま、わかってはいたんだが・・。ギターの音がここまで歌に影響するとは
意外と言うか、周波数的にやはり一番歌に影響が大きいみたいね。
やっぱりディストーションギターの音なのかなあ・・。
ある曲で、マイクをステージの奥にして、つまりドラムのすぐ前で歌ったんだけど、
ギターのキャビからは逃げられるけど、当然モニターから遠いし、真後ろにドラムはいるし、
声は聞こえづらくなるかなと思ったんだけど、これが逆で、ものすごく歌がよく聞こえた。
なんだこれ?(笑)やっぱり、ドラムとかベースとか低周波の音は歌に影響が少ないのかな。
シンバルとかは歌とぶつかりそうだけど。
なので、歌が聞こえづらい場合はまずギターのキャビネットが直接、自分のほうを
向いていないか、確認してみよう。直線状にそこから外れていれば大分違うよ。
良くないパターンはギタリストの足元にキャビがあって、音は足元を抜けて行っちゃうので
ギタリストは音を上げる、その直線状にボーカリストがいるパターン。これ、最悪ね。
ありがちだけど。T☆ROCKSはキャビが台に乗っていて顔の位置に近いので大分よく
モニタリング出来るよ。ドラマーにも聞こえやすいし、聞こえづらかったらモニターから
返せばいい。
ところで、その良い環境で演奏が出来ても、どうしても避けられないことがある。
これまた当然なんだけど、キャビをステージの中央に向けていないから、キャビから
離れて、反対側に行くと自分の音がかなり聞こえなくなる。普通の人はそこまで
立ち位置を動かないから、あんまり問題ないだろうけど、NITEの場合、ギタリスト2人が
センターに寄って弾いたり、反対側まで遠征に行ったり、よくするからね(笑)
「音を確認しながら弾くソロ」なんかの場合、怖いって言ってた。完全に指が覚えてる
ソロなんかは平気らしいけど。俺もそうなんだ。ギターソロでマーシャル側のギタリストが
センターに出ると、俺は必然的にベースアンプとは逆側の上手に行って演奏するわけ。
かなりベースは聞こえづらくなる。逆にギターソロがよく聞こえる(笑)
マーシャルの前だから。俺に向かって演奏してどうするって話だけどしょうがないね。
これを避けるためにセンターや反対側にもギターの音をモニターから返す・・・ってことも
出来るけど、それやったら本末転倒だからね。
ま、それも慣れることが大事で、しょっちゅうやって、「ここに来たらこのくらい自分の音が
聞こえづらくなる」ってわかってればなんてことはない。
これを解消するにはイヤーモニターしかないね。若干不自然な演奏環境になるだろうけど。
耳栓みたいなもんだから。