教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

T☆ROCKS:TOSHI

小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

T☆ROCKSハウスルール

2016-08-19 | お店情報

出演してくれたアーティストさんのお話で、

他のライブハウスでブッキング出演時に終了時間を10分オーバーして、

ノルマ代を2倍払わされた、と言う話が出て、まあ、他にもさまざまな

理由があるのかも知れないけど、さすがにそれはないな(ひどいな)と

思った次第なんだけど、果たしてT☆ROCKSはどうか。

基本的にはブッキング時は、どのバンドも公平に扱う、いかなるバンドも

ステージ上の機材は下に降ろしてもらう。キーボードも2台だろうが3台だろうが

降ろしてもらってステージ上はどのバンドも同じ条件で(同じ広さ)で演奏して

もらう。

時間に関しても同じ。持ち時間内にすべて終了してもらう。

もし10人編成でセッティングに15分かかるなら、本番時間から15分引いて

もらう。もちろん片づけも持ち時間内に含まれる。

まあ、うちは40分あるので、普通は正味30分は演奏できると思うけどね。

もちろんそうは言ってもこれは建前。5分オーバーくらいなら

とやかく言わないし、あまりにも気にしていないようだったら、気を付けてねって

場合によっては言うかな。「オーバーしてすみませんでした」って

言っているなら不可抗力だろうから、もちろんおとがめなし。

融通は利かせるけど、この辺をあまりにいい加減にすると、やはり

出演する方は気分は良くないでしょう?「ひいきバンドは45分も出来て、

俺たちは30分かよ」なんてことになると店として無責任だからねえ。

あ、ちなみに「お客さんをもっと呼べ」とは決して言わない。

自分も出演する立場のときは苦労したもんなあ。 

 

貸し切りの場合はステージ関連はちょっと違ってくる。

代表者に一任しているので、バンドの持ち時間、ステージの使い方、

条件なんかはこちらでは関与しない。

お店はあくまで貸し切り料金をもらうだけ。オーバーしたら延長料金を

もらう。まあ、10分くらいなら大目に見るけど。

15分刻みでお金をもらっているんで、あんまり大雑把に出来ないんだ。

演奏終了時間を守ってもらえれば撤収時間は実はオーバーしてもいい。

撤収時間までは30分の余裕があるけど、それでも撤収に間に合わなくても

そこはもうあまりうるさく言わないんだよね。

撤収演時間を過ぎたら延長料金ってすると、結構危ないでしょ。

頻繁に時間をオーバーしそうなんでそうすると延長料金を取らざるを

得なくなりそうであんまり気分的におよろしくないような気がするんでね。

なるべくトラブルが起きないように考えに考え抜いて色々決めているんで

おかげさまで滅多にトラブルにはならないけどね。

 

やっぱり店としては、なるべく公平に、不平不満が出ないようにしないと

いけないと思っている。基本的には。

ただ、やはり常連さんにはサービスするよ。よく出てくれている演者さんが

貸し切りイベントを相談されたら、サービスをしたりはするよ。

 

後はやはり演奏が主体なんで、少しでも演者が演奏をしやすいように、

ステージ上を工夫したり、またお客さんも聴きやすいように音を整えたりの

調整は日々やってはいるんだけどね。

たまに「これでダメなら演者が悪いんですよ、TOSHIさん」って言われることも

あるけど、万人に満足出来るようなシステムを作りたいんだよね、本音は。

 

まあそういったこともあってか、おかげさまでトラブルは滅多に起きない。

もちろん100%満足してもらうのは難しいかも知れないんだけど、みんな

自分やスタッフと友達になって帰ってくれる。

これまでもたくさんの良い人たちに恵まれて、T☆ROCKSに行くと、

本当に気分よく帰って来られる。

ただ正直どうしても気に入ってもらえないこともあるにはあるね。

明確なトラブルの原因がある場合は、話も分かりやすいし、解決も

しやすいんでいいんだけど、そういったことが何もない場合ね。

ごくたまにだけど、何もしていないのに攻撃される時もないこともない。

まあ、日常生活でもそう言った”身に覚えがない”のに変に攻撃されることって

たまにあるけど、店をやっていると不特定多数の人と接するからそういう

ことも起こりやすいのかも知れないけどね。

もちろん自分はこういう立場なんで、こっちから人を攻撃することは一切無い。

公の立場の人が公の場でお客さんを攻撃したり悪口を言ったりしたら、

目も当てられないからね。絶対ご法度。

 

なかなか難しいのはAさんとBさんが仲が悪くて、どちらかが店に出入りするのを

嫌がると言う場合。もっとひどくなると「Aが嫌い、それならAと仲良くする

TOSHIさんも嫌いになろう」と言う図式ね。これを言われちゃうとねー。

どうしようもないよね。

わたしゃあ、他の人に危害を加えない限り両方の人と仲良くしますよ、仕事なんで。

 

もしそうなったら”他の人に迷惑をかけるかどうか”が一種の基準になるね。

いくら気が合う人でも他の人とトラブルを起こされると困るからねえ。

まあ、強いて言えば、もしそういう方がいたら一番対処に困るかなってこと

ですね。

 

それでもこれだけは自慢できるのは、今までT☆ROCKSに来店してくれた

人で、仲良くしてくれた人たちで、憎んでる人は誰一人としていないって

ことと、感謝しているってことですかね。良い思い出ばかりなんでこれは

宝ですよ。きれいごと言ってるっぽいけど(笑)、これ、本当。