T☆ROCKS:TOSHI
小田急相模原ライブハウス
<T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。
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「万引き家族」
こちらも遅ればせながら観覧。
う~ん、可もなく不可もなく・・・。大体想像通りのストーリー。
色々な賞も取ったようですね。
おそらくリアルさを求めて、あまり映画ならではの演出や
ご都合主義を前面に出さなかったのでインパクト的には
強くない感じ。(設定はやや現実離れしているが)
例えば”Allways三丁目の夕日”なんかは映画って部分を
しっかり武器に、泣き、笑いをふんだんに取り入れて最後は
大団円に持って行く、寅さん的な誰でも楽しめるような作品に
作っていると思うのですが、こちらはその辺を嫌ったんじゃないかと
思うんだけどね。まさかこれでエンターテイメント作品を
目指しましたとは言うまい。
でもなあ、”3丁目”も”万引き”も主人公たちはご想像通り(言い方は悪いけど)
”貧困”とか”貧乏”な境遇なわけなんだけど、これをリアルに描くと
観ていて荒んできてなあ・・・。
資本主義の中の特に悲惨な境遇のプロレタリアートの人たち、
ネグレクト、風俗などが描かれるのであまり気持ちいい作品ではない。
(そんなにひどい描写は無いのでご安心を)
それにしても”昭和”です。映画全体がなぜかとても昭和感がある。
曲中流行歌に山口百恵とかかかっていても不思議じゃない(笑)。
全体に辛気臭い(笑)。
それでもうまいこと最後は大団円になれば良かったんだけど、
特にリアルにこだわれば誘拐、万引きしていた人たちが幸せに暮らせる
方向に大どんでん返しするはずもなく、結局あまり後味のいい映画とは
言えないんだけど、それでも妙に「あのオヤジ(リリー・フランキー)
どうしているだろう?」とか「ゆりは大丈夫なんだろうか?」とか
後々まで気になってしまう、印象には残る映画。