腕力が正義だった頃

「俺たちの勲章　第2話　狙撃者を追え！」

印象深い話はまだたくさんあるのですが、本日はこれ。

腕力には絶対の自信のある（？）中野刑事（松田優作）が冒頭、いきなり

黒人の大男にボコボコにされる。

不意打ちに加え相手は銃を持っていたとはいえ、ケンカで負けたのがよほど悔しかったのか

単独で犯人を捕まえようとする。

 

叩きのめされたことに大ショックを受ける中野刑事が非常に印象的な回。

 

篠ひろ子。

この回ではとても不憫。

 

70年代の日本。横浜。

一応、相模原警察なんですよね。

この時代を生きてきたはずなんですが、今見ると、かなり怖いですね。

そう、怖いですよ。物騒、雑、汚い、野蛮、残酷、暗い・・・・。

そしてとても大人っぽい。

今は子供みたいな大人ばかり（自分も含め（笑））。

幼稚なアニメ脳な大人が多いな。昔は昔で野蛮な輩が多かったのか（笑）。

 

ま、刑事ものだからね、そりゃ全編にハッピーな雰囲気は醸し出せないけど、

ロケが凄く多いから、そのまま街の風景やギャンブルの場所、夜の街なんかが

作り物でなく出てくるわけなんですが、確かにこんな感じでしたね。

子供だったから夜の街にもギャンブルの場所にも行かなかったけど、こんな

雰囲気が日本中に漂っていたわけですよ。

中野さんもタバコのポイ捨てしてるし（笑）。

そうね、タバコ文化はポイ捨て出来なくなったら役目を終えたって感じじゃないかな（暴論）。

 

たまに昔の好きだったドラマとか観たくなりますね。

スタートレック（TV版）もたまに見ます。奇しくも同じように腕力に自信のある、

カーク船長が派手に殴り合うって回を見ました。

カーク船長って結構すぐに手を出すよね（笑）。

 

70年代に戻りたいかと言われれば、決して戻りたくはないですね。

現代も違和感はありますが、70年代は雑すぎる（笑）。

光と闇が凄くある感じがします。

現代はもう少し全体的に明るく見通せる感じ。ネット等があるから見えるんですね。

見えなくていいものまで見える。

70年代の方が確かにしっくりくるのですが・・・。