恒例の蔵王連峰・水引入道の雪形のシーズンとなりました。
8年目となります。
4月1日から雪形の写真撮影を恒例としています。
我々の先祖は、単なる山の残雪模様に意味を見いだしていました。
曰く「“種まき爺さん”が出たから種を蒔こう」曰く「“錠前の鍵”が出たから、あの山で山菜が
採れるぞ」等々。
このように「雪の模様=雪形」は、人々の暮らしに深く関わってきたのです。
水引入道は、蔵王連峰(南蔵王)に出現する雪形ですが、その山自体も水引入道と呼ばれています。
山ですが水引入道山とは書きません。水引入道と書いて山の意味も含んでいます。
管理人が茨城県つくば市勤務の頃、筑波研究学園都市の多くの研究機関を見学しました。
2004年秋、防災科学技術研究所にて、雪形を研究している方にお話を伺う機会がありました。
納口恭明さんです。
宮城県の管理人の近くの水引入道に雪形があることを話したら詳しく説明してくれました。
能口さん曰く「春の雪解けとともに山腹に現れる残雪の白と山の地肌の黒が作る白黒パターンは、
何らかの形に見立てられ、その出現が農事の開始や、農凶の占いに用いられていた。これらは、
雪形といわれ全国各地の積雪地帯に分布している」
雪形には
(1)地形の凹凸(地すべり地形など)によってできるもの、
(2)樹木の有無がつくるもの、
(3)底面融雪(地熱流量の違いなど)がつくるもの、
(4)雪崩・底面滑りがつくるもの、などがあり、
山地の地表面状態の可視化という観点からも興味深いものです。
型は、
「P:ポジ(雪形が残雪により白く浮き出る)」、
「N:ネガ(雪形が,白い背景に黒く浮き出る)」、
「M:混合(一つの雪形にネガの部分とポジの部分とがある)」があります。
水引入道はP(ポジ)型です。
水引入道の名前の由来は、5月頃のコガ沢付近の残雪が、頭巾をかぶった僧侶の姿に似ていること
から、この雪形を「水引入道」、別名「種まき坊主」と呼んで、白石地区の人々は農作業の目安に
してきたそうです。
残雪量は積雪量や気温に左右され、その後の用水の多寡にも反映されるため、天候や災害の予測、
豊凶占いにも用いられました。
積雪量が少なく雪形が早く消えた年は水不足が懸念され、またいつまでも消え残る年は冷害が予見
される。
水引入道では、杖がはっきり現れる年は豊作といわれています。
その話を聞き、宮城県に戻ったら継続的に撮影しようと思っていました。
2010年から本格的に写真撮影を行っています。4月1日から5月末までを目標として、晴れたら
午前中の撮影を心掛けています。(午後からの撮影は逆光となる)
天候不良で撮影できない場合を除き、欠測のないよう頑張ります。
使用カメラ:ニコンD5000、レンズ200mmF5.6
管理人の住む、宮城県柴田郡柴田町船岡からの撮影のため(継続して撮影するためには、
自宅近くを撮影ポイントとした)、雪形が斜めとなりよく分からないかもしれない。
2017年、スタートの4月1日は雨降りです。
午後になって雨降りが止んだところで撮影
8年目となります。
4月1日から雪形の写真撮影を恒例としています。
我々の先祖は、単なる山の残雪模様に意味を見いだしていました。
曰く「“種まき爺さん”が出たから種を蒔こう」曰く「“錠前の鍵”が出たから、あの山で山菜が
採れるぞ」等々。
このように「雪の模様=雪形」は、人々の暮らしに深く関わってきたのです。
水引入道は、蔵王連峰(南蔵王)に出現する雪形ですが、その山自体も水引入道と呼ばれています。
山ですが水引入道山とは書きません。水引入道と書いて山の意味も含んでいます。
管理人が茨城県つくば市勤務の頃、筑波研究学園都市の多くの研究機関を見学しました。
2004年秋、防災科学技術研究所にて、雪形を研究している方にお話を伺う機会がありました。
納口恭明さんです。
宮城県の管理人の近くの水引入道に雪形があることを話したら詳しく説明してくれました。
能口さん曰く「春の雪解けとともに山腹に現れる残雪の白と山の地肌の黒が作る白黒パターンは、
何らかの形に見立てられ、その出現が農事の開始や、農凶の占いに用いられていた。これらは、
雪形といわれ全国各地の積雪地帯に分布している」
雪形には
(1)地形の凹凸(地すべり地形など)によってできるもの、
(2)樹木の有無がつくるもの、
(3)底面融雪(地熱流量の違いなど)がつくるもの、
(4)雪崩・底面滑りがつくるもの、などがあり、
山地の地表面状態の可視化という観点からも興味深いものです。
型は、
「P:ポジ(雪形が残雪により白く浮き出る)」、
「N:ネガ(雪形が,白い背景に黒く浮き出る)」、
「M:混合(一つの雪形にネガの部分とポジの部分とがある)」があります。
水引入道はP(ポジ)型です。
水引入道の名前の由来は、5月頃のコガ沢付近の残雪が、頭巾をかぶった僧侶の姿に似ていること
から、この雪形を「水引入道」、別名「種まき坊主」と呼んで、白石地区の人々は農作業の目安に
してきたそうです。
残雪量は積雪量や気温に左右され、その後の用水の多寡にも反映されるため、天候や災害の予測、
豊凶占いにも用いられました。
積雪量が少なく雪形が早く消えた年は水不足が懸念され、またいつまでも消え残る年は冷害が予見
される。
水引入道では、杖がはっきり現れる年は豊作といわれています。
その話を聞き、宮城県に戻ったら継続的に撮影しようと思っていました。
2010年から本格的に写真撮影を行っています。4月1日から5月末までを目標として、晴れたら
午前中の撮影を心掛けています。(午後からの撮影は逆光となる)
天候不良で撮影できない場合を除き、欠測のないよう頑張ります。
使用カメラ:ニコンD5000、レンズ200mmF5.6
管理人の住む、宮城県柴田郡柴田町船岡からの撮影のため(継続して撮影するためには、
自宅近くを撮影ポイントとした)、雪形が斜めとなりよく分からないかもしれない。
2017年、スタートの4月1日は雨降りです。
午後になって雨降りが止んだところで撮影