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思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

ステッキ

2007年10月05日 | Weblog
ステッキは男性用と女性用があるようだ。
先日、「介護の時代」についての講演があった。
講師は介護用品を扱う某社の部長さんとか。
はっきり言ってあまり興味はない。

講師は皆の興味を引くためだろうか、準備されていた何本かのステッキの1本を取り上げて
「これは男性用のステッキです、ここで質問です。このステッキの値段はどれくらいだと思いますか」
と皆に質問する。

「結構しっかりした作りのようだから、2万円くらいかな」
「いや~、5千円位のもんでしょう」
と皆が勝手に想像して答える。

「実は、このステッキの値段は1本400万円です」
「ええ~っ!」
「握りの部分は黒檀です、柄の部分はスネークウッドで出来ています、ご存知でしょうがスネークウッドは世界で最も硬くて丈夫な木です」

この日の講演で記憶に残ったのが「世界で一番硬い木、スネークウッド」だけだ。
あとのことは大抵忘れてしまった。
スネークウッドという木があることは初めて知った。

そして「スネークウッド」の名前の由来が気になっていた。
何で「蛇の木」なのか。
今日、調べて分った。

このスネークウッドで作った木造品の表面を磨きこんでいくと表面に蛇紋が浮き出てくるというのだ。
蛇の鱗の紋様が浮かび出てくる。

講師が1本400万円のステッキを見せて何を言おうとしたのか、もう思い出せない。
それに私は蛇が好きになれないし。
関係ねえか。

おせっかい。

2007年10月05日 | Weblog
今日は月に1度の「古典講座」の日。
その場で信じられない光景が出現した。

講師は車椅子の名誉教授、いつも奥さんが車椅子を押して付き添って行動している。
広い学識、温厚な人柄、仲むつまじい夫婦、いつも奥さんが甲斐甲斐しく世話を焼いている。

講義が始まる前に、前正面の講師の席に、脇の方にいつも控えている奥さんが手に書類を持って講師に歩み寄りなにやら話しかけている。

すると突然、その講師が顔を紅潮させ大声で怒鳴り始めた。
「なにっ、何でお前はそんなことまで俺に指図するんだっ、いい加減にしろっ」
みんなびっくり、いったい何が起こったのか。

しかし奥さん何事もなかったような顔をして更に説明している。
「また、何言ってんの私の言うことが分らないの」
とでも言ってるような涼しい顔をしている。

この講師先生、いつもの穏やかな顔とは別のストレスが日常的に溜まっていると見える。
数年前に体を壊して以来、妻の介助なしには何も出来ない。
きっと奥さんには感謝の気持ちは一杯のはずだが、自分の専門領域にまで奥さんが踏み込んできて助言することに対して誇りを傷つけられたのだろうと思う。

奥さんもそれなりに国文学の造詣は深い。
生徒に痛いところを突かれたようなものなのかもしれない。

これは私の想像で書いています。
従って奥さんが何を言って、彼は何が気に入らなかったのかは、真実のところは分りません。
多分、大したことではなかったように思えます。