昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

早春の旅13特急おおぞら

2007-03-11 | 国内旅行
 北海道のツアーで特急列車に乗るのは、もしかしてそんなに多くないと思う。
 広い北海道を飛行機で飛び廻るか、バスで延々と走る事が多いと思う。それが東西に横断する特急列車があった。


釧路のホームで憩う特急「おおぞら」


道東の釧路は霧が多いのだろう。「霧の摩周湖」は聞くが「霧の街 釧路」である。
 釧路発札幌行、特急「おおぞら」(停車駅5駅)は約3時間30分で南千歳まで304kmを運んでくれる。


釧路駅で駅弁を買う。「いわしのほっかぶり」は寿司の味も乗っている大根もしゃきしゃきして美味かった。


帯広を出て暫く行くと、列車対抗の駅「十勝清水」で時間待ち。帯広行きの特急が入ってきた。こんなところで窓が開く。


車窓からはるか北の台地に白い山並みが見えた。これは大雪山に違いない。北海道の真中にあって、背が高く、高見に上がれば何処からでも見えるような気がする。
 はるかはるかの遠くにちらりと見えた大雪山と思うが、どうでしょうか。

早春の旅12タンチョウ②

2007-03-10 | 国内旅行
 もう少しタンチョウの生態にお付き合いください。


これは威嚇しているのか、それとも気を引こうとしているのか、優雅なダンスを始めた。


二羽が揃って、羽ばたき始めた。


三羽のタンチョウが翔ぶ。足の方向からすると着陸しようとしている。ファミリーだ。


別のファミリーは空高く舞い上がって行ってしまった。


左の三羽は子どもを中に入れて、大声で叫んでいる。


何を訴えたか、周りにいたタンチョウが、一斉にそちらを向く。


子どもを中にした親は、ますます大声で叫ぶ。
 子どもに「もうお前は子どもじゃあない。早く親離れをしろ」と言っているのかも。それとも、我が子はこんなに大きくなったから「みんなよく見ろよ」と言っているのかも。
 タンチョウは大人になってもファミリーで暮すとも聞いたから、巣立ちを促す鷲・鷹の親子とかは違うと思う。

 子どもの頭の茶色はやがて、毛が抜けて、その跡がトサカのように赤くなると言う。


早くから、ここの鶴居村の台地で冬を越したと言う。今は餌などを撒いて、保護をしている。

 時々は飛び去るものや、ここに訪れるファミリーが見られる。音も立てずにスイスイと翔ぶ。


この青年、郵便局の人か切手を販売している。看板にしているタンチョウの写真は自分が撮影したものだという。写真は何日も、何百枚も撮って、そのうちの一枚だと遠慮がちに、はにかみながら語る。
 タンチョウに入れ込んだ若者の一人かなあ。


彼の撮った写真は素晴らしい。
 肝心のタンチョウの切手はないので、他の動物のにした。


キタキツネ・エゾヒグマ・エゾリス・エゾフクロウ。。。。タンチョウヅル


早春の旅11タンチョウ①

2007-03-09 | 国内旅行
 オホーツク海を後にして、雪の積もる峠道を越え、太平洋よりの山麓に鶴居村がある。野生の鶴の越冬地である。


特別天然記念物になったのが昭和27年と言うから、当時の世間の流れとして、自然に対する人間の傲慢さに気が付き始めた頃なのだろう。


公園はかつてはかなりの賑わいを見せたのだろう。モニュメントが手入れもされずに残っている。今日はバスが5台と自家用車で、結構人が来ているが、茶店が一軒では寛ぐところもない。


遠くて頭の赤いのは、絵で書いた鶴の板絵でよくわかる。大きな望遠カメラ(1000mm)
を三脚に置いたまま持ち主はどこかに行ってしまったのもあり、皆で覗いたりする。


G7で撮ったが、残念皆頭がない。鶴の頭がない。赤い頭もない。足の数で何羽いるか考えてください。7羽居る。


ファミリーで暮す鶴の二家族です。茶色の頭が子ども、そばの2羽が両親である。一生涯離れないという。片方が欠けても一羽で暮すという。


鶴の一声というが、二声も三声も鳴いてやかましい。争いか、気を引こうというのか、わからないが上を向いて、ぎゃーおと鳴く。


雪の中で保護色の身体は効果的だ。連鎖反応で、それぞれが鳴きはじめる。


早春の旅10流氷二

2007-03-08 | 国内旅行
 オホーツク海に面して、流氷観光の場所にやって来た。


「さいはての地オホーツク海にようこそ」、何かぴんとこないのは何故だろうか。
 横に立つアイヌの人形は網走刑務所の囚人が制作したと聞いた。


バスの駐車場の裏の海岸線である。天気がよければ彼方の水平線に知床岬が見えるという。
氷が土まみれになっていて黒い石か岩のように見える。


左:駐車しているバスは現在20台ほどである。人たちは駐車場に面して立てられた土産物屋に入っている。2階はレストランである。一面が真っ白の流氷であるなら、見物の為にはこの高さがいるかもしれない。
 正面突き当りにはヘリポートがある。3分4000円で遊覧してくれる。
右:単純な土産で砂糖菓子の流氷飴があるとバスガイドがいう。北の国の多くの物産の中に並んでいた。サンプルを摘んでみると氷砂糖である。氷河の氷のように青い。


長閑に浮かぶ流氷は動かない。根が海底に届いているのかも知れない。ここは流氷の溜まり場海岸。


角の取れた流氷が海面に影を落す。


海からの冷たい風が激しくなって寒くなると、接岸をする。


流氷の動きはふと気づくと、かなり動いているという。こんなに沖にまで出て行って大丈夫か。
 スピーカーが流氷には乗らないようにと注意をしている。

早春の旅09流氷一

2007-03-07 | 国内旅行
 昨日まで流氷で埋め尽くされていたと言うのに、今日は風向きが変わって、流氷は知床の方に行ってしまったと言う。風が強いので、砕氷船が欠航になってしまった。

 昼御飯を食べた二つ岩の前のホテルで、海岸に出ると、流氷が残っていた。海岸に出るのは足が滑るので行けなかった。


流氷の下にいると言うクリオネを探している。結構いるようだ。


海岸線に上陸してしまった流氷の塊は、ここに当分の間残留組となる。現在見えている開水域は昨日まですべて流氷で覆われていたと言う。


氷の塊が、何回も海岸に押し出されてきて、砂浜に上がった結果角が取れて丸くなっている。


何処までが砂浜なのか判らない。石が丸くなるように氷も丸くなるのである。


この辺りは海の潮の流れで、ここに住み着く流氷である。プランクトンを狙ってくる魚を狙っているのか、案外鳥がよく飛んでいる。


氷同士の押しくらまんじゅうで、揉まれてきた氷たちである。みんな角が取れている。


何かを見つけたのか、舞い降りてきた鳥である。

早春の旅08阿寒湖

2007-03-06 | 国内旅行
 朝の出発が10:00と言うツアーだからゆったりしていてのんびりできる。女満別空港から網走の流氷、阿寒湖畔のホテルは巨大なホテルだった。阿寒湖は凍っていて、夜は氷上祭りがある。


この舞台の雪像はフクロウと思うが、ワシかも知れない。音楽とアナウンスの声ががんがん響く中アイヌの扮装をした男が出てきて、何やらやっていると思うと、舞台を降りてきた。


お客さん4人ほどに頼んで手伝って貰う。氷の上に出来た点火台に火をつける。


やがて花火が上がる。氷上祭りが終って街中を歩く人たち。この道路が凍っていてよく滑る。


左:湖畔にあった雪だるま。
右:アイヌ村の集落の入口にある木彫りのワシ?フクロウ?5m位はありそうだ。


アイヌ村の中の店屋の軒下にあった木彫。戦いと女性が踊っている。


女性たちが平和の中で踊っている。腰をくねらせて優雅である。 


阿寒湖といえばマリモだが、近年成育が良くないそうだ。成長しながら丸くなっていくとばかり思っていたが、繊維の細い藻が波に揺られて、転がって丸くなるという。
 したがって、藻を手でぎゅっと丸めるとマリモになるという。店には大きな硝子の水槽の中で水が回転し、細い藻が絶えず揺らめいていたが、何時の事丸くなることやら。
 ここにあるのはロシア産だと言う。

早春の旅07美幌峠

2007-03-05 | 国内旅行
 「君の名は」と言うドラマがあった。この連続ラジオドラマが始まると、自宅でラジオを聞くために、街の銭湯はがら空きになったと言う。まだTVのない頃である。
 映画では岸恵子と佐田啓二が扮する氏家町子と後宮春樹が、美幌峠で出会うのである。この時首に巻いたマフラーが「町子巻き」といって流行した。


美幌峠は屈斜路湖に面して、国道は南北に走る大動脈である。


夏には何度か来ているが、冬のシーズンは初めてである。氷点下の気温に加えて、風が強い。体感温度はー10℃という。


手前にいる白い犬はここ数年来、ここに住み着いているという。人なつっこい犬で、ドライバーの人気者になっている。

公園の桜

2007-03-04 | 話題
 春が駆け足でやって来た。近くの公園にピンクの花が咲いている。桃か?行って見るとそれは桜だった。


河津桜だった。6本ある。毎日公園で時間つぶしに来ている年配の人は、「もう2週間くらいは咲いている。桜ですか?」とのんびりしたものだ。話しているだけで癒しになる。
昨年の4月に開園した防災公園で、市もかなり力を入れているようだ。ボランテイアも頑張っている。


ソメイヨシノと違って、花の期間も長いし、色も濃い。

逆光の桜は透けて見えて綺麗だ。公園の遊具が見えている。


花が咲いてみないと、桜の種類まではわからなかった。公園課も粋な植栽をするものだ。



ミツバチがぶんぶん。


純白のモクレンが咲いていた。春を感じる。
 何とかと春の空、青空は朝のうちだけであった。


純白の花ってこんなのを言うのだろう。


足元には菜の花が満開である。ミツバチが忙しそう。

早春の旅06魚屋さん

2007-03-03 | 国内旅行
 釧路の駅前の魚屋さん市場に立ち寄った。


駅前は残雪が残り、もう一息で春がきそうな気配である。雪の上を通ってくる風は冷たい。


「北緯43度 釧路の味」というのが良い感じである。


タコの卵は立派なものである。美味いのかな。この中にある小さな袋に卵がぎっしりと入っていると言う。
 函館産ゴッコとは何でしょうか。オタマジャクシの親方みたいな、カレイの身の厚いような、真っ黒けで見当がつきません。店の人に尋ねると「ごっこです」とばかり言う。


勝手どんぶりと言うのも初めて聞く。かなり知られているものらしい。讃岐うどんのように、うどんの上に、自分で好きなだけ具を入れるのと同じである。

 魚屋さんの刺身と御飯屋さんのどんぶりとが店が違い、お互い連携して商売している。それぞれの店の前のコーナーには長テーブルとパイプ椅子が並んでいる。


並んでいる刺身を「これとこれ」とか指差すと、御飯屋で買ってきたどんぶりの上に彩りよく乗せてくれる。


タコソーメンがある。タコマンマと言うらしい。右端はタラコ。


ケガニとタラバが並んでいる。どの店もカニが最も広い場所を占めていた。


中央は鱈と思うが、その左は何でしょう。ナマズでなし、ハゼの大きいのか、アンコウを腹側から見た事はないし、??


ニシンは昆布巻きに入っていると思うし、タラコの親と出遭った。沖縄産のモズクがある。

早春の旅05夕陽

2007-03-02 | 国内旅行
 北海道を離れる日、千歳から苫小牧に移動する途中でバスの窓から見事な夕陽が見えた。
 夕陽の美しさを実感している昨今である。


雪が積もる千歳空港の滑走路の彼方に夕日が沈む。


だだっ広い空間に沈む夕陽が真赤に染まって・・。望遠をかけない景色である。


思ったよりもなかなか沈まない。


山に夕陽が架かったと思ってカメラを向けると、バスの移動もあるが、もう消える寸前。しかしまだ光りを届ける夕陽。
 白い一面に積もる雪の冷たさが急に身近に感じられる。


どこに行くのか、このフライトは。我等は船に乗る。