飯田橋のトロワサージュです。
今回はお店の料理とは関係ない話です。
朝の連ドラを見ていたら「おむすび」と言うフレーズが…。最近は「おにぎり」と言う方が圧倒的に多いような気がしていたので、ハッとしました。
どちらが正しい呼び方なのか?諸説あるそうなのですが、三角にしたものを「おむすび」。他の形は「おにぎり」と呼ぶのが正しいようです。古事記によると三角を「産霊(むすび)」、丸を「握飯(にぎりいい)」として区別しています。そして三角むすびは「神様」にお供えされていました。「産霊」とは、あらゆる命を生み出すという意味です。
なぜ三角か…? 昔の日本人にとって、山は米を作るために欠かせない水を産み出す神聖な場所。山の頂きには神様が宿ると信じられていました。 だから神様をあがめて三角形のお供え物にして、そのおむすびを食べる事で神様の力を頂いていたそうです。
また西日本では「おにぎり」、東日本では「おむすび」と呼ぶというような地域性もあるようです。
私がまだ子供の頃、母と「おむすび」と「おにぎり」…どっちの呼び方が良いかね。と話したことを思い出しました。結論は…御縁も結ぶ気がするから「おむすび」が良いね。そんな母の「おむすび」は、 きれいな三角形で、とても優しい味でした。