千葉県立市川昴吹奏楽部顧問だったの個人ブログ

元千葉県立高等学校吹奏楽顧問

ホルン

2016-05-22 19:16:52 | 美容


「ホルンの特徴は、音域がとても広い。4オクターヴを網羅していて、作曲家もフルにその音域を使っているというのは、単一の楽器としてはなかなか珍しい。また、ホルン・セクションは上吹き(=高音奏者:第1、3奏者)、下吹き(低音奏者:第2、4奏者)と役割別にセットになっている。ハイドンやモーツァルト、ベートーヴェンの初期の時代では通常2本で、第1=高音、第2=低音という担当が、次第にオーケストラの編成が大きくなってゆくにつれて、もうひとセット同じ組み合わせが必要になってきた。ブラームスの交響曲などでは、4本というのがスタンダード。

ホルンの魅力は、やはり音色です。ラッパのベルが後の方を向いているということで、客席に届く音はすべて直接的ではなくて、間接音、反響音になります。また、空間を満たしてゆくふくよかさだけでなく、地響きのような感じや雷が落ちたような音も出せますので、その音色の多様さが魅力だと思います。さらにピアニッシモからフォルテッシモまでのダイナミクスの差や、4本で作るハーモニーの味わいなど。シューマンは、"ホルンはオーケストラの魂である"という言葉を遺してくれているんですよ」

チャイコフスキーの交響曲第4番1楽章出だしのファンファーレは、本当に素晴らしい。クリックしてください。


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