TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

御巣鷹山と生きる

2010年09月22日 | 読書日記
御巣鷹山と生きる 美谷島邦子 著 新潮社
25年前に日航機墜落事故で当時9歳の息子さんを失った
著者の手記。この本にはテレビや新聞には書かれていない
ご家族の方々の視点からの本音が語られていた。
8・12家族会を結成してその活動を通して
「悲しみに向き合い、悲しみと同化して
亡くなった人とともに生きていく」ということを知ったと
書かれていた。また、25年もの間、御巣鷹山は多くの
人の願いを受け止め、つなげ、目には見えないけれど忘れては
いけないものを残してくれた、「人はつながって生きる」
ということを肌で感じられたとも書かれていた。
この本の中にはきちっと悲しみに向き合って
日々を過ごしてこられた方々の25年の歴史が詰まっていた。
この事故を知らない世代が増えてきている。
この事故は語り継がれて行かないといけないのだ。
すべての人々の普通の小さな日常の繰り返しの
幸せが壊れないために・・・

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