TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

神様のカルテ

2011年09月19日 | 映画鑑賞日記
映画神様のカルテを見に行ってきました。封切り後3週間経っていたせいかすいていました。私の好きな長野県の風景がたくさん出てくるかなあと思ったのがこの映画を見に行ったきっかけのひとつでした。長野の風景は予想したよりそれほど出てこなくてちょっとがっくりきましたが、映画はよかったです。櫻井翔くん演ずる青年医師、栗原一止は不器用に見えるけれど、人の気持ちを一番に考える優しくて、何事をもしっかり受け止める度量の大きさを持つ青年でした。それがとても印象に残りました。栗原一止は患者さんを救えないときの格闘や悲しみをあえて感情に表さないようにしているのも彼が優しくて感受性が強いからなのでしょう。この映画は青年医師の栗原一止が迷いながら、傷つきながらも医師として成長していく物語でした。加賀まりこさん演ずる安曇さんという末期がん患者と出会うことで彼は辛い思いを乗り越えて患者さんと真っ向から向き合い、最期まで全力で立ち向かっていく医師の生き方を選択していきます。どんな仕事でも人に対する愛や優しさが根底にないといけないことだと思いました。奥さんの榛名役の宮崎あおいさんは彼を静かに包み込む愛に満ちた人としてこの映画の中でも光っていました。病院のお医者さんや看護師さんの激務の様子や苦労がよくわかった映画でもありました。御嶽荘のシーンは最初よくわからない場面もありましたが夢破れて田舎に帰る仲間を送り出すときのシーンはちょっと感動的でした。
コメント
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