書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) 10 2018-07-06 | 書評『徳川時代の宗教』(R・N・ベラー) (承前) そのように本書は、人類的視点からの明確かつシンプルな問題設定に沿って、西洋とは異なるタイプの近代化過程の一つのモデルケースとして徳川時代を見出し、それを可能にした徳川時代の中心価値体系という抽象化された大枠を、研究のゴールとしてまず冒頭で提示している。その上で、後続の章において、そのように読み取ることが果たして妥当か、主に同時代人の引用により証拠を積み上げていくという叙述の方法を採っ . . . 本文を読む