〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

来年はコスモロジー的ポジティブシンキングの年にしたい!(転載)

2018-01-01 | サングラハ教育・心理研究所関係
 早くも新年、子育てというのは思ったより大変で、かつ親の転居に伴う身辺整理があってブログ更新どこではなくなってしまった。

 先の記事で少し触れた宮台真司氏については、更新のため改めて調べてみて、ある意味で非常に妥当な問題認識をしている、その点で時代の空気をよく読んでその先を語っていたことが見て取れた。論争的な力のある人物であったのだと思う。したがって、問題は彼の時代認識ではない。
 そうではなく、問題は彼の言う社会的・思想的代案にある。当時(今でも?)挑発的に吹聴していた「自己責任」や「終わりなき日常」「まったり革命」、そしてその後を予感させるという性的自由=放縦や、サブカルチャー的な「小さな物語」への偏執といったうんざりするような諸々については、当時でも感覚的にアウトだと思っていたが、20年以上が経過し社会が「まったり」どころではない状況に立ち至った今、そのことはますます明らかになっていることにある。
 より有り体に言えば、まっとうな代案を欠いた既成秩序破壊という点で、その根源と目的において彼の言説の偽善性がいまや明白となっているということである。
 力のある人が正しいことを語るとは全く限らず、その力ゆえに時代を誤った方向に導くといった典型例であったのだろう。
 記事中述べたように、まさに宮台氏が「まったり革命」を成し遂げつつあると見た当該の世代として、怨恨・執念があるので、このことはそのうち時間があれば書いていきたい。
 90年代当時の私が感じた宮台氏に対する強烈な違和感に答えを出しておきたい、言い替えればオトシマエをつけておきたいということである。
 そのことによって、新しい時代のコスモロジーの必要がより明確になるであろう。そのたたき台として、この人物のある種非常にわかりやすい偽善的言説はうってつけだと見える。

 それから2018年中に機密資料の公開が予定されているというケネディ大統領暗殺事件の真相に関する記事も、個人的こだわりとしてそれまでにぜひ書いておきたいと思う。このことは私が見るところ、単に個人のこだわりにとどまらず、あからさまに誤った情報が正しいものと半世紀以上世界的に誘導され思い込まれるという、情報操作の教科書的事例となるであろう。
 とくにウォーレン報告書を承認した後任のジョンソン大統領が、件のアルトジェンズ写真のあの瞬間について決定的と思われる証言を残していることに焦点を当てておきたい。


 年末の記事であったがいつものようにサングラハ教育・心理研究所の岡野守也先生が更新していたので転載しておきたい。マイナス思考のデフレスパイラルに国を挙げて陥りつつあるように見える現在、まずは個人としてポジティブな思考ができるようになり、そして社会に新しいコスモロジーによるポジティブ志向が根付いてほしいものだと思う。そう思うのも一つの思い・思考となるだろう。

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 身辺の用事に取り紛れ、なかなか記事を更新できませんでしたが、今年最後の記事を書いておきたいと思います。 

 タイトルどおり、「来年はコスモロジー的ポジティブシンキングの年にしたい!」と思っています。

 メンタル・タフネス(心の強さ)とポジティブシンキング(積極的思考)は大きく重なっています。ポジティブシンキングができるようになると、メンタルがタフになります。

 しかし、日本ではポジティブシンキングと能天気な楽天主義が混同されている傾向がありますので、ピールがはっきり、きっぱり、誤解を正した文章を引用しておきます。


 
ポジティブシンキング(積極的思考)はどんな時にでも効果があるのか? 答えは「イエス」である。それがかなり大胆な言い方だということはわかっている。

 当然、次のような反論が予想できる。「本当にそうだろうか。私には問題がありすぎる。ポジティブシンキングについて読んでみたが、依然として行きづまったままだ」。

 また、次のように言う人もいるかもしれない。「私の仕事は行きづまっている。ポジティブシンキングをやってみたが、仕事はいまだに行きづまっている。ポジティブシンキングは事実を何も変えていない。破産はそのままだ。そのことを否定するとしたら、君は砂の中に頭を突っ込むバカなダチョウみたいなものだ」。

 よくあることだが、人々はポジティブシンキングの本質を本当には理解していないのだ。ポジティブシンキングをする人は、ネガティヴなことがあると認めるのを否定するのではない。ただ、ネガティヴなことをいつまでも考えているのを否定するだけなのだ。

 ポジティブシンキングとは、習慣として最悪の事態から最善の成果を探し求めるというかたちの考え方である。事態がよくないように見えても、建設的な何かを探すことはできるし、自分で最善のことを期待することはできる。そして注目すべきことは、いいことを探し求めれば、おそらくまちがいなくそれを見出すだろうということだ。

 積極的なものを探し求めるというのは、熟考されたプロセスであるし、さらにいえば選択の問題なのだ。

  (ビンセント・ピール『積極的思考の驚くべき結果』ダイヤモンド社、5~6頁、ただし全面的改訳)

 
 やってきつつある新しい年を前にして、一見破壊に見える出来事をとおして次々に新しいより複雑な秩序を産み出してきた・これからも産み出していく宇宙のポジティブな進化の働きに合わせて、私たちもよりよい新しい、よりよいものを創り出していきたい、いくぞ! と思いを新たにしています。

 来年もよろしくおつきあいのほど、お願いいたします。


 *「コスモロジー的ポジティブシンキング」とは何か? これまでサングラハ教育・心理研究所に関わってきてくださったみなさんには、ある程度おわかりだと思いますが、改めて来年、初心者の方にも伝わるように、徐々に記事を書いていきたいと思っています。ご期待ください。



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