環境問題について、シンポジウムに向けての学びを絡め気合いを入れて書きたいところだが時間がないので、残念ながら後回し。
地球温暖化がそうとうやばくなっているのは前にも書いたように常識化しつつあると思いますが、それでも私の周辺の人、とくに若い男はとにかくクルマが好きなようで、それを乗り回したりエアロパーツがどうのホイールがどうのとこだわっているようです。
誤解を恐れずにいえば、そして自分の愚かな部分をタナに上げていうなら、全体がエコロジカルな自滅に向けてばく進しているなかでのそういう個人的な意味しか持たない趣味は(一人の人間が娯楽であちこち移動するのに何リッターのガソリンを消費するのか?)、そういう意味で愚かしいと思われてしまいます。
しかしそういう人たちは個々にただのふつうのまっとうな人で、とてもいいやつもいるので、何だかなあと思われてしまいます。
そういう中で、気づいた私がコンセントこまめに抜いたり、ゴミを減らしたり、環境に優しい自転車を愛好したとしても、全体の方向性をマシにするのに何か役立つと信じ込むのはそうとう難しい。
ともあれ、そういうわけで、目下クルマをガンガン乗り回している彼らに環境配慮の行動をしていただくのは至難だと感じます。それはなんら悪いこととは意識されていないのですから。
これは、そういう価値観自体が育つのを促進するしかないということで、やはり教育をなんとかしなきゃ本質的にはどうにもならないのかもしれません。
しかし、安倍新内閣が最優先事項に掲げているという教育政策の見直し、そのことはまったく、ぜんぜん述べられていないようですね。
「美しい日本」というのが安倍さんのいわば“スローガン”であるようですが、悲しいかなかつての日本人の素朴で美しかった心、その心を育んできた美しい国土という実質は、みなさんいうまでもないくらい日々実感されておられるだろうとおり、すでにとりかえしがつかないくらい変質してしまった、あるいははっきりと失われてしまったといって過言ではないと思います。
だから、そのスローガンは「かつては美しかった我が国日本を、再発見し取り戻す」という文脈で語られなければ、実質を伴わないかけ声という言葉の正しい意味で「空念仏」にすぎないでしょう。
我が国が美しい国であって欲しいという気持ちはよくわかる。しかしすでにないもの、しかもいまだ見失っていることに気づかないものを「ある」といいはるのは、けっして美しくない行為にちがいありません。
まったくどうでもいいのですが、弐瓶勉氏の漫画「アバラ」を先日読みまして、あいかわらず我が道をゆくそのダークな世界観と、何回読んでもいまいちわからないけどともかくデカイはなしが、なんだかとてもいいです。おすすめです。ごちゃごちゃした都市に生活してネットなんかにはまっている僕らの、心の琴線にふれる、というやつでしょうか。
同じ作者の最新作「バイオメガ」、まだ読んでいませんが、期待大です。
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地球温暖化がそうとうやばくなっているのは前にも書いたように常識化しつつあると思いますが、それでも私の周辺の人、とくに若い男はとにかくクルマが好きなようで、それを乗り回したりエアロパーツがどうのホイールがどうのとこだわっているようです。
誤解を恐れずにいえば、そして自分の愚かな部分をタナに上げていうなら、全体がエコロジカルな自滅に向けてばく進しているなかでのそういう個人的な意味しか持たない趣味は(一人の人間が娯楽であちこち移動するのに何リッターのガソリンを消費するのか?)、そういう意味で愚かしいと思われてしまいます。
しかしそういう人たちは個々にただのふつうのまっとうな人で、とてもいいやつもいるので、何だかなあと思われてしまいます。
そういう中で、気づいた私がコンセントこまめに抜いたり、ゴミを減らしたり、環境に優しい自転車を愛好したとしても、全体の方向性をマシにするのに何か役立つと信じ込むのはそうとう難しい。
ともあれ、そういうわけで、目下クルマをガンガン乗り回している彼らに環境配慮の行動をしていただくのは至難だと感じます。それはなんら悪いこととは意識されていないのですから。
これは、そういう価値観自体が育つのを促進するしかないということで、やはり教育をなんとかしなきゃ本質的にはどうにもならないのかもしれません。
しかし、安倍新内閣が最優先事項に掲げているという教育政策の見直し、そのことはまったく、ぜんぜん述べられていないようですね。
「美しい日本」というのが安倍さんのいわば“スローガン”であるようですが、悲しいかなかつての日本人の素朴で美しかった心、その心を育んできた美しい国土という実質は、みなさんいうまでもないくらい日々実感されておられるだろうとおり、すでにとりかえしがつかないくらい変質してしまった、あるいははっきりと失われてしまったといって過言ではないと思います。
だから、そのスローガンは「かつては美しかった我が国日本を、再発見し取り戻す」という文脈で語られなければ、実質を伴わないかけ声という言葉の正しい意味で「空念仏」にすぎないでしょう。
我が国が美しい国であって欲しいという気持ちはよくわかる。しかしすでにないもの、しかもいまだ見失っていることに気づかないものを「ある」といいはるのは、けっして美しくない行為にちがいありません。
まったくどうでもいいのですが、弐瓶勉氏の漫画「アバラ」を先日読みまして、あいかわらず我が道をゆくそのダークな世界観と、何回読んでもいまいちわからないけどともかくデカイはなしが、なんだかとてもいいです。おすすめです。ごちゃごちゃした都市に生活してネットなんかにはまっている僕らの、心の琴線にふれる、というやつでしょうか。
同じ作者の最新作「バイオメガ」、まだ読んでいませんが、期待大です。
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