〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

今年は記録的猛暑・去年も記録的猛暑・来年はもっと?」(再録)

2018-07-24 | サングラハ教育・心理研究所関係
 サングラハ教育・心理研究所の岡野守也先生のブログからいつものように転載する。
この夏の猛暑はいよいよ気候変動の危機が前倒しで訪れたとの感を抱かせるものがある。テレビは「今年は記録的~」と言っているが、真に恐るべきことは今後この状況が恒常化することである。こんな世界を子孫に残すわれわれ現世代は、言葉どおりの意味で罪深い。
 以下の転載は11年前の記事からとのこと。実際、当時のIPCCの将来予測による地球規模の気候変動について、岡野先生はじめ持続可能な国づくりを考える会では、いわゆる「警鐘を鳴らす」だけでなくどのように環境的にサステイナブルな人類社会を構築するかの実際的なビジョンと理念を策定し提案してきた。
 その後世界・日本の状況はそれとは正反対の方向に進んできたことは明らかである。
 同時期に「地球温暖化などウソだ」と言っていた複数のバカな論者がいたのを記憶しているが、いまや彼らは自分の言説を忘れ去ったふりをして別の言葉を語っていることだろう。腹立たしい限りだが、この状況を前にそんなつまらないことはもはやどうでもいい。
 しかし、今からでも方向転換は可能なはずだ。拙ブログでもわずかでもその一助となることを願い、転載していきたい。
 
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 かつてないほどの西日本豪雨の後、猛暑が続いています。ニュースを見ていると。ほんとうに心が痛みます。

 亡くなられた方々の冥福をお祈りし、被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。

 また、復旧に当たられているみなさんには深く感謝と敬意を表します。

 一日も早い復旧―復興を祈らずにはおれません。

 読者のみなさんはいかがだったでしょうか。ご無事とご健康をお祈りしております。

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 今年の猛暑の中で思っていることは、10年あまり前、気候変動・温暖化、猛暑、エコロジカルに持続可能な社会について書いた記事とまったく同じなので、新たに書く気がなかなか起こらなかったのですが、知人から、「過去記事はなかなか読んでもらえないから、再録したらどうですか。新たに読んでくれる人がいると思いますよ」とアドヴァイスを受け、なるほどを思い、これからいくつか再録することにしました。

 「これからどうなるのか。どうしたらいいのか」と思っておられる読者のみなさん、お読みいただいて、一緒にお考えいただけると幸いです。

 今日はまず11年前(!)の記事を1つ。

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「今年は記録的猛暑・去年も記録的猛暑・来年はもっと?」‘07.8.21


 「今年は記録的猛暑だ」とニュースでは言っています。

 「今年は記録的猛暑だ」と去年のニュースでも言っていたような気がします。

 (そう言えば、シンポジウムのための合宿の時も暑かった。)

 「今年も記録的猛暑だ」と言ったほうがいいのではないでしょうか。

 「今年も去年を超える記録的猛暑だ」と言うとよりはっきりします。

 「来年も今年を超える記録的猛暑になるでしょう」と言ったほうがもっといいように思います。

 猛暑に関するニュースと温暖化に関するニュースは、ぼんやりとリンクさせているようです。

 しかし、つい数日前の番組でも、相変わらず白熱球を蛍光球に替えるとか、打ち水をしたら涼しくなった……といった話題が流されていました。

 (そう言えば、去年の合宿の時によく似た番組を見たなあ。)

 1年経っても日本の平均的認識は依然として、自然資源の大量消費―大量生産―大量消費―大量廃棄というメカニズムの認識に到らないようです。

 近代の産業システムは、入口で自然資源の有限性と出口で自然の自己浄化能力の有限性という限界に直面している、というのは私たちのグループの共通認識なのですが、なかなかたくさんの方と共有できるに到りません。

 しかし、明らかに事態は目に見えて進行というより悪化しています。

 後は、多くの人がいやおうなしに認識する時が来るのを待つだけ、ということなのでしょうか。

 手遅れになる前に――この焼けるような暑さで「茹で蛙」どころか「焼き蛙」になってしまう前に――時よ来い!

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