〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

進化の構造、おチープ版

2006-07-20 | Weblog
まったくどうでもいい話なのですが、
いまセブンイレブンで、前に紹介した
『世界の傑作機』シリーズ第三弾が
たぶん全国的に、発売されております。

三回のシリーズを経て、モデルの正確さ、
モールドのシャープさ、迷彩塗装やマーキングの素晴らしさ
等々が進化していてすごいです。
とりわけ、一番苦労するキャノピー(風防)の枠の塗装が、
几帳面なくらいでため息が出ます。
これを大量生産している労働者の方々は
驚異的な精神力をお持ちに違いない。

相変わらず第二次大戦のドイツ軍機一本槍で、
しかも目玉の双発機は、今回も知っている人しか知らない、
極マイナー(というか試作のみ)な夜戦
Ta154“モスキート(もどき)”でした。

いったい発売元のタカラは何を考えているのかと思ってしまいますが、
これが売れているらしいのだから、今の日本というのは不思議です。
そんなにこういうのを嗜好する人というのが多かったのか?
それにしてはこの話題を共有できる人についぞ会わないのだが・・・

シリーズの進化に加えて、
今回はメッサーシュミットBf109の
E型からF型、そしてK型への進化が一望できてお徳です。
改良と共に洗練を重ねエレガントになっていくこの戦う翼の外形は、
皮相な比喩だというのは承知で、やはり進化だと言いたくなります。
人間がやってきた進化の真似事、ということなのかもしれません。

すごいのは、1937年から1945年の敗戦まで、
この一機種の改良に継ぐ改良によって乗り切った
ドイツ人の粘り強さです。
モデルチェンジのサイクルの異様にながい今のドイツ車につながるものが、
・・・あるのかな?

その点、有名な日本の零戦は、
あまりに高い海軍の要求水準を満足させるため
防弾を完全に無視するといったきつきつの設計をせざるをえず、
登場してからほとんど改良の余地がなかったそうです。
研ぎ澄まされ切れ味鋭いけれども脆い、
まるで日本刀のような機体だったのだと思います。
もちろん基礎工業力の違いがあるわけですが、
このあたり、国民性の違いが表現されているようでもあります。

そういうわけで、
手っ取り早く安く進化の真髄とは何かを知りたければ、
深夜のコンビニに走れ!
399円でわかるんだから安いもんだ。

・・・というのは冗談です。
ああ、あれもこれも、やらなきゃいかんのに。。
まだまだ甘いよ。

2 コメント

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久しぶりであります! (green-butterfly)
2006-07-21 17:29:23
軍曹(←親しげw)、お元気でしたか?

『世界の傑作機』もう3シリーズ目なんですね。。。

あ~ゆ~のって売れ出すと、第二弾、第三弾、と延々と続きますもんね。。。



私は女なので、そうゆうのは疎いんですが、やっぱり零戦はカッコイイのでしょうか?

旦那は零戦もいいけど、日本人の大和魂がいい、といって戦争映画を見たりします。

私、キライなのに。。。

(大事な事だってのはわかってるんですが。。。ど~しても、精神的に受け付けないので。。。)



話がそれてしまって申し訳ないであります!
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Unknown (ぐんそお)
2006-07-23 23:57:03
>green-butterflyさん



どうもこんばんは!

お元気ですか? おつかれさまです!

こちら、とりあえず息災ってやつで…



こういう話についてきていただいてうれしいですが、恐縮です。

女性でこういうのに興味があるという人には絶えてお会いしたことがありませんので、どうかご安心を…

こういう違いというのは、考えてみれば面白いですよね。



戦争映画もまるっきり「男の子の世界」です。

旦那さんも、はまっているようですね。どうぞ、そういう生態を、暖かく見守ってあげてください。まさに性(さが)というやつですので。



ぼくらが、同じ韓国もので、「チャングム」は理解できても、「冬ソナ」系のふゃふゃしたのが生理的に受け付けられないのと同じ、なのではないかと。(?)



しかし「大和魂がいい」というのは、スバラシイ視点! ぜひハラを割ってそこのところをお話ししたいものです。

一度ぜひ見たいのが岡本喜八監督の「日本の一番長い日」。



ああっと、話がはずれてスミマセン!

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