〈私〉はどこにいるか?

私たちは宇宙にいる――それこそがほんとうの「リアル」のはずである。この世界には意味も秩序も希望もあるのだ。

講座「コスモロジーセラピー 第2ステップ――仏教との融合を中心に」第2回について

2018-02-18 | サングラハ教育・心理研究所関係
 サングラハ教育・心理研究所の2/17開催の土曜講座(東京)について、参加してきたのでまた報告してみたい。
 …といっても、その内容を文字通りの拙文により下手に伝えるよりは、講座に直接ご参加いただいた方がよいと思う。
 また、講師の岡野守也先生ご自身のブログを読んだ方が、その真意が誤解なく伝わることと思う。読んだうえで、興味を持たれた方は直接足を運ばれてはいかがだろうか。

 そこで、今後はこのブログでは講座の一部なりとも紹介を兼ねて、内容の範囲を記すにとどめ、あとは自分目線で感じたことの雑記を記すこととしたい。そのレベルでの要約と雑記ということだ。

〇今回の講義では、これまでの現代科学的コスモロジーの復習(繰り返しの内容であるが、内面化のための「多聞熏習」として何度も聞くことが重要とされている)に加え、

〇そのいわばバージョンアップとして、仏教の核心=空と、現代科学のコスモロジーの到達点とが、最善のところで相互に対応するものがあることが語られていた。

〇ただしそれは内面と外面というアプローチの異なる二面の到達点であって、「同じこと」ではない。

〇また仏教は古代というやむを得ない時代的制約により「無常」をひたすら苦であるというニュアンスで捉えていたが、現代科学を知ることができる私たちは、「進化する無常」という非常に動的・ポジティブなものとしてそれを捉えなおすことができる地点にいる。

〇さらに、個人レベルでの自信については、これまで現にある自分の「能力」に目を向けることは行われてきたが、あらゆる些細なものと日常で思われがちな能力が、まぎれもなくコスモスとしての宇宙がもたらしてくれた「宇宙的能力」(こう書くと現代の文脈では何だか怪しげだが、決してそういう話でないことは賢明な読者にはご理解いただけるものと思う)である、とより深めて語られていた。

〇仏教の「空」と現代科学の世界像が、コスモロジーという接点である意味一致することが、私たちの「根拠ある自信」の根拠になることが実感できる講義であった。実際、私たちは根拠をもって自信を取り戻すことが、比較的簡単に可能なのだと思う。ぜひ実践してみたい。


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