公式説=ウォーレン報告がこのような明らかな無理を主張せざるを得なかったのは、「鉄道橋の下に立っていた観衆が、第一弾が弾いたメイン通りの縁石のコンクリ片に当たって頬に切り傷を負った」という否定し難い事実が存在したからであろう。
第一弾の異常な軌跡は、それに辻褄を合わせる必要に迫られたものだと見えられる。ウォーレン報告書の執筆者が、この事実が否定できないことを知って思わず舌打ちした場面まで目に浮かぶようだ。ただでさえ苦しい「教科書倉庫ビルからの三発の銃弾」と「大統領の複数の被弾」に、さらに「観衆への一発」という難条件まで加わってしまったからである。もちろん、これは単なる想像であるが。
後日詳細を書いていく予定の、実際の射撃の推理に簡単に触れておくと、教科書倉庫ビルの隣のダルテックス(Dal-Tex)ビルの、しかも低層階からの射撃であれば、この第一の銃弾の矛盾が解決される。
ダルテックスビルが真の狙撃現場だったとする見方は、事件発生当初から米国の陰謀説支持者の間で根強いらしい。たしかにそれが真相とした場合に、なぜ矛盾の多いオズワルドのスナイパーズ・ネストが捏造されたのかが、始めて納得できる。それは真の狙撃現場を隠蔽するための偽装工作だったのである、と。
そこからであれば、「射撃ポイント」→「リムジン上の大統領」→「メイン通りの縁石」の三点が、水平方向だけでなく垂直方向にも(現場のディーリープラザは鉄道橋のアンダーパスに向かってかなりの下り勾配となっている)、きれいに一直線上に並ぶ。
このエルム通りが二つのカーブで蛇行する間の短い直線区間は、ダルテックスビルの低層階の窓からの視点では、ちょうど一時的にターゲットであるリムジンが固定されたように見える箇所である。そして、まさにそこが大統領の被弾地点なのだ。教科書倉庫ビルを狙撃ポイントとするよりもはるかに合理的であり、この事件の狙撃に最適な場所である。
※ウォーレン委員会での調査時の画像。矢印の先の縁石にオズワルドの第一の銃弾がヒットしたとされている。
第一弾の異常な軌跡は、それに辻褄を合わせる必要に迫られたものだと見えられる。ウォーレン報告書の執筆者が、この事実が否定できないことを知って思わず舌打ちした場面まで目に浮かぶようだ。ただでさえ苦しい「教科書倉庫ビルからの三発の銃弾」と「大統領の複数の被弾」に、さらに「観衆への一発」という難条件まで加わってしまったからである。もちろん、これは単なる想像であるが。
後日詳細を書いていく予定の、実際の射撃の推理に簡単に触れておくと、教科書倉庫ビルの隣のダルテックス(Dal-Tex)ビルの、しかも低層階からの射撃であれば、この第一の銃弾の矛盾が解決される。
※エルム通り路上のケネディ大統領の被弾ポイントから見た、ダルテックスビルと教科書倉庫ビル。オズワルドが銃を構えたとされる教科書倉庫ビルの奥側端の窓と、ダルテックスビルの窓とは、おおむね同じような方角にある。また、この下り勾配の路面を延長すると、ちょうど同ビルの二階あたりに突き当たる。
ダルテックスビルが真の狙撃現場だったとする見方は、事件発生当初から米国の陰謀説支持者の間で根強いらしい。たしかにそれが真相とした場合に、なぜ矛盾の多いオズワルドのスナイパーズ・ネストが捏造されたのかが、始めて納得できる。それは真の狙撃現場を隠蔽するための偽装工作だったのである、と。
そこからであれば、「射撃ポイント」→「リムジン上の大統領」→「メイン通りの縁石」の三点が、水平方向だけでなく垂直方向にも(現場のディーリープラザは鉄道橋のアンダーパスに向かってかなりの下り勾配となっている)、きれいに一直線上に並ぶ。
このエルム通りが二つのカーブで蛇行する間の短い直線区間は、ダルテックスビルの低層階の窓からの視点では、ちょうど一時的にターゲットであるリムジンが固定されたように見える箇所である。そして、まさにそこが大統領の被弾地点なのだ。教科書倉庫ビルを狙撃ポイントとするよりもはるかに合理的であり、この事件の狙撃に最適な場所である。
※ダルテックスビルからの写真。二階窓からの視点が確認できる。路面の下り勾配がこの位置との関係では水平に近く見える上に、カーブの間の直線区間において、リムジン上の大統領が左右の動きを止める。つまり短い時間だが、ターゲットが遠ざかりつつ固定される狙撃の絶好のチャンスが訪れることが見て取れる。目標が大きく移動していく教科書倉庫ビル六階からの無理な姿勢での狙撃と比べて、こちらの方がはるかに有利なことは一目瞭然だ。ここから狙うべきは座席上に露出しているケネディ大統領の頭部をおいてほかにない。小さく難しいターゲットとなるが、政治的暗殺として対象の確実な無能力化を図ることができるからである。ここの短い直線区間で大統領に二発が命中したとされている。さらにその先の一直線上に上記のメイン通りの縁石があるのが確認できる。
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