『人工知能美学芸術展』のオープニング・イヴェント、コンロン・ナンカロウの自動ピアノのコンサートで使用した楽器。
ヤザワは前日のコンサートに出演したんですが、そのことはまた後ほど
このナンカロウのコンサートは:想像を絶した、人知を越えた、ほとんど崇高というか神聖な境地で、まだ自分に、これほど興味をそそられて感動する新しい体験があったのかというような素晴らしいコンサートでした
まるで車の中みたい
みんな興味シンシンです
見た目はシンプル
こちらが曲のデータのロール紙
演奏した曲のデータ
このデータが展覧会の10日前にドイツで出来上がったそうで、主催者はハラハラで胃に穴が空くような日々だったことでしょう。ドイツまでスタッフが取りに行ったそうですよ
コンサートは:京都から運んだこの自動ピアノに、楽器修復の技術者がしずしずとロール(曲のデータ)を差し込むと、ピアノが無人で演奏するというもので、1曲終わるごとにピアノに拍手をするという、なかなかシュールな世界。
ホテルのロビーとか、楽器博物館にある自動ピアノとは別世界が展開されました。未体験ゾーン
2曲ほどピアノが演奏すると、モーターが焼けそうになるので、ファンを当てて冷却を2〜3分ほどしている間に曲の解説やらピアノの説明があって、とても面白かったです。
ファンで冷ましながら
頑張れピアノ
というハードなピアノ曲ばかり。20分の休憩の間にピアノの下を覗いたり、質問したり、5分また休憩したり、最後はモーターが熱くてファンを回したまま演奏したり、大変な働きようでした。
それをピアニストは人力でやってるんだからね。まあこんな激しい曲を弾くピアニストはそうはいませんけどね
舞台ではピアノだけが無人で鳴ってる状態なんですが、もうみんな引き込まれて、ピアノに向かって、ものすごい拍手をしてました
途中から入ってきた人が見たら、引いたと思う。「これは何かの宗教 」みたいな
ナンカロウの魂がピアノに乗り移っているのを観ているようでもあり、神がピアノを弾いているようでもあり、ピアノ自体に霊魂があるようでもあり、ピアノが神々しい後光を放っているようでした。天上の音楽を拝聴してるような、宇宙の叡智を音にしているような時間。エッシャーの版画を音にしたような、ナンカロウの脳をピアノに移植したような
自動ピアノなので、人間のようにアガったり、失敗してビクついたり、逆に上手く見せようとして身振りをつけてみたりという、一切の生臭い感情がないから崇高な感じがしたんでしょうね。
それと、自動ピアノの演奏の出来はピアノの技術者によって決まるので、今回はナンカロウの作品に愛着のある技術の方が、よく作品を研究されて調整していたので素晴らしかったのでしょう。ほとんど神がかりでしたよ
持ってた自動ピアノのCDよりずっと、別物のように素晴らしかった
今回の録音を商品化(CD?配信??)したら、絶対・買う
沖縄でこんな体験が出来るとは思わなかった。てゆーか・生きてるうちに観れるとは思ってなかった
主催者に感謝です
[OIST]人工知能美学芸術展(11/5) ロール紙自動演奏ピアノ
音楽に忠実に奉仕している自動ピアノを見て思ったこと。
よくピアニストとか音楽家向けに「アガらないためのトレーニング」とか、メンタルの強化とか、呼吸法とか、色々と講座があるようなんですが、ヤザワは受けたことないんです。
そもそも、アガらないようにとか、そんなことを考えた時点でもうダメです:笑
呼吸は大事だけど、それより・いかに・人間くさい生臭い感情を捨てれるか、にかかってるのです。
音楽家は「嫉妬」の感情のコントロールは学生の時から修行しているけど、結局・最後はそこに行き着く。
音高、音大に行けば、周りは天才で金持ちだらけ。嫉妬をしていたら友達も出来ないし、何より自分が鬱になる。実際、桐朋でも高校では先生方が生徒に相当気をつけて自殺者が出ないようにしてました。特に地方出身だと、村や県内で評判だとか、コンクールで入賞したとか、それで周りにも期待されて自分もその気で入学してみたら、下から数えるような順位というのがザラ。落ち込んで世の中を味わって、天才に混じって試験で弾いて単位を取らなければ卒業出来ないという世界。
音楽家、ピアニストの卵たちに無人で感動するコンサート、ナンカロウの自動ピアノを聞かせたかったです 。
例え、ユジャ・ワンの後でも、自分の前にアルゲリッチが弾いたとしても、アガらずに弾く。自動ピアノになったよう気分で、一切の生臭い感情を捨てて音楽に没頭する。それが出来ない「人間らしさ」とか、ヒューマニズムというのは、鬱陶しく見苦しいだけ。自動ピアノの後に弾いてアガって下手なんてもう最悪
「人間万歳!」な境地に達するには、普段からなるたけ「悔しい」「羨ましい」と思わないようにするしかない。
だからテレビは観ない。美人ばかり出てるし、ブスならブスでバカにして自分が卑小になる。
自分に似合う服を着て、適度にシェイプアップもする。自動ピアノより完璧に弾けない上に、見た目もモッサリしてたんじゃ、どうしようもない。
色々努力しても、世の中にはどうしても、自分より美人で才能があって金持ちで年下で・・という、眠れなくなるような人間がいるものです。またそういう美人は性格も良くて・・
そんな人に遭遇してしまった時は、走って逃げるんです
見ちゃダメ
目つきが悪くなるから
AI恐るべし 人間は今後、どうあるべきか腹を据えて生きていきます
展覧会では面白そうなシンポジウムも沢山開催されるので、ちょくちょく行こうと思ってます。
カフェも楽しみの1つ
たまーに美男
がいて、美女がいないからくつろげる
そうそう、自動ピアノも展示されて、たまーにデモで演奏もする予定らしいですよ。
こちらも要チェキ!です