宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2007/12/30
今年は昨年のように酔った勢いでの帰省ではなく、計画的に12/30に帰ることにしました。そして今回の帰省は、「野毛巡礼記」のたけーださんにコメントをいただいて知った沼津駅の立ち呑みの様子と、「酒ゆかば」のむーさんの記事で確認してみたくなった静岡の立ち呑みに行くべく鈍行の旅。小田急線で小田原まで出て、売店でビール(500ml、300円)と小田原名物「えびしんじょ」(190円)を買い込み、快速アクティに乗り込みます。目指すは1,2号車のボックスシート。



熱海駅までの区間、快晴の空の下に綺麗な相模湾が広がります。残念ながら海側の席には座れませんでしたが、遠くから海を眺めつつぐびりぐびり。熱海駅で沼津止まりの電車に乗り込み、沼津駅への到着は14:00頃。立ち呑みのあった辺りを確認してみます。



いかにも「ここにありました」的な、埋め合わせのアスファルト。そして、立ち呑みスタンドを避けるように書かれた行列補助ライン。 なかなかフクザツな気分です。そして気を取り直して島田行き電車に乗り静岡駅へ向かいます。静岡駅へは14:51の到着。向かい側の上りホームにありました。



結構たくさんの人が立ち呑んでいるようですね。ホームを降りて、トイレをお借りして、いよいよ上りホームにあがります。ちょうどお会計を済ませるお客さんのあと、入れ替わりでカウンターに立ちます。ビール(小、280円)を注文しつつおでんを確認します。



すると、玉子が100円、それ以外は全て120円。牛すじやはんぺんなど8種類あるなか、やっぱりおでんといえばボクのデフォルトの大根(120円)をもらいます。



よく煮込まれて味の染み込んだ大根。柔らかくて旨いです。いわゆる、魚粉を振りかける静岡おでんとはちょっと違いますね。だしも真っ黒ではないですが、ちょっと濃いめの色です。

大根をいただきつつ、お店のおかあさんに「沼津駅は無くなっちゃいましたね」と聞くと、「10月にね。JRとかがうるさいらしいよ。浜松も無くなっちゃったし。」と。おっと、浜松駅の立ち呑みもなくなり、静岡にはここ静岡駅だけになってしまったそうです。なんでもおかあさんによると、やはり、公共の開けっぴろげで酒を呑んでいる姿というのはなにかと世間の風当たりが強いとのこと。いろんなところからJRに圧力がかかっている、ということでしょうか。静岡駅のこの立ち呑みも、いつまで残るかは分からないということした。



あっという間に空いてしまった生ビールのあとには、燗酒(280円)をもらいます。 「神杉」という愛知県安城市のお酒で、樽酒っぽい独特の風味があってなかなか美味しかったです。そして大根も食べ終わり、ねりすじをもらうことに。



東京のいわゆるすじに比べ、細長いですね。食感も、どちらかというと、なるとに近い感じでしょうか。でも静岡にも魚のすじがあるとは、知りませんでした。お店には、お酒1本でさっくり3分ほどで立ち去る方もいれば、腰を据えて呑んでいらっしゃる方も。そんな感じでカウンターには、常時3~4人ほどいらっしゃいます。そしてかれこれ20分ほどの滞在でお会計を。800円でした。



静岡県内で唯一となってしまった、静岡駅の東海道線立ち呑みスタンド。長く残して欲しいと願いつつ、ずっと居たおとうさんにご挨拶して、再び下りホームへ向かったのでした。
(つづく)

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