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宇ち中
宇ち多゛中毒のページ




2009/08/12
夏休み初日の壽屋多可能の梯子酒のことを、酒友のふじもとさんに連絡をすると、多可能には去年今年の5月に2度振られて未訪のふじもとさん、是非行きたいとのことでこの日静岡で待ち受けることになりました。鹿島屋など気になるお店を探索しながらふじもとさんを待って、15:30頃静岡駅で合流して焼津へ向かいます。焼津への到着は予定通り16:45頃。



駅前の商店街や、裏路地にある酒場をひやかしながらてくてくと壽屋へ向かいます。途中、家の軒先にはお祭りを知らせる提灯がたくさんかかってます。壽屋に着くと、ここにも提灯がかかってました。



まだ暖簾は出て無くて、しばらく界隈の建物を眺めたりしながら暖簾が出るのを待ちます。口開けの17時を5分ほど過ぎて、店主さんが暖簾を出しに店先に出ていらっしゃいました。また来ちゃいました、と頭をかきながらお店の中に入り、前回と同じ位置に腰掛けます。まずは地震で大丈夫だったか店主さんにお聞きすると、ジョッキが1つかけたくらいで他には全く被害が無かったとのこと。食器棚などにはたくさん食器が入っているので心配だったのですが、やはり古い日本家屋でしなやかに揺れを吸収したのでしょうか。震度6弱の揺れでも大丈夫とは恐れ入りました。それでも付近の家屋では瓦が崩れたりとか、被害のあったお宅もあったそうで大変だったようです。まずはビールをもらって喉を潤します。



この日の翌日から夏期休業に入る壽屋。生ビールは月曜日までで終わった分で仕入れなかったそうで、この日は瓶ビールしかありませんでした。それでも氷冷の冷蔵庫で冷やされたビールは旨いです。ホワイトボードにかかれた「本日の肴」のなかから、筆頭にかかれている「鰹さしみ」をいただくことに。店主さんが「皮を少し残しましょうか」と聞いてくれました。



3切れほど、皮をうっすら残してくれた鰹のさしみ。これもなかなか面白い食感です。ビールも早々に空いて、燗酒をいただくことにしました。



鰹のさしみのオニオンスライスもいいアテになります。常連さんや久しぶりのお客さんなどで小上がりもいっぱいになった頃、女性のおひとりさんがふらりと入ってこられて、われわれの横にいらっしゃいました。鰹のおさしみを頼まれると、店主さんが「ごめん、終わっちゃった」と。われわれの鰹を、そのお方のおでんを物々交換したりします。金目の煮魚もいただきましたが、これがまた旨いのなんの。燗酒もドンドン進み、4本目に突入です。



お隣さんからいただいたこちらのおでんは、小ぶりの牛すじ肉を串に刺して甘辛く似たものでした。どうやら名物らしく、ビールをたくさん買い込んだお兄さんがテイクアウトでおでんを30本買って行かれてます。



お隣にいらしたおねえさん、ビールをさっと呑んでおでんをぱっとやっつけてあっという間に立ち去られました。粋ですねえ。遠くから聞こえる祭のかけ声を聞きながら、われわれは結局5本目の燗酒で打ち止めに。



2人でビール大瓶1本のあと、燗酒5本、1時間45分ほどの滞在でごちそうさまをします。帰り際、貴重な氷冷の冷蔵庫をパチリと撮らせていただきました。



じっくりと壽屋の佇まいを堪能し、店主さんに御礼を言ってお店を出ます。



19時近く、すっかり夜が訪れてます。日も短くなりました。



駅へ向かう途中、祭の行進を見ることができました。明日みこしを担ぐ方たちが、その前日に神社へ身を清めに行く行列だそうです。歴史あるお祭りが脈々と続く焼津の街を歩き、焼津駅へ向かったのでした。
(つづく)

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